パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

監視カメラを使わずにトイレのイタズラを激減させた方法

昨年6月に起こった列車内の放火・焼身自殺を受けて、JR東海は東海道新幹線の客室にも常時録画の監視カメラを設置することになった。

カメラの効果としては常時録画を表示することで、事件や放火を抑止することが期待できるが、ここで新たな問題として出てきているのが、プライバシーの保護。JR東海は「映像は使用目的を限定し、厳重に管理する」としている。

街頭では監視カメラの設置が普及したことで事件の解決にもつながる重要な証拠として、映像が使われているのも事実で、監視カメラに対するアレルギーも薄まっているが、これが室内となるといささか状況は一変する。

パチンコ店においては遊技スペースで監視カメラの設置率はほぼ100%ともいえるが、トイレとなるとプライバシーの配慮から普及率は異なる。



トイレといって入り口部分であって、もちろん個室ではない。

あるホールが、トイレの洗面所部分のイタズラが激しいので、監視カメラを設置することを検討した。最近のカメラはドーム型でレンズがどの方角に向いているのか分かりにくい。

しかし、躊躇することがあったので、弁護士に相談した。

躊躇した点はプライバシー侵害で訴えられたらどうするか?

テレビの行列のできる法律相談所を観ても分かるように、弁護士の見解も真っ向から分かれる。そこで複数の弁護士に相談した結果、「個室ではないといえ、トイレはプライバシーそのもの」。設置は見送ることにした。

パチンコ店は負けた客が腹いせに個室は、昔からやられたい放題だ。

個室だけでなく、洗面所の鏡に痰や唾を吐きかける。

パチンコ営業は負けた客で成り立つ商売なのだが、いかに気持ちよく負けてもらうか、という配慮が少なくなっているのも現状。怒りの気持ちのままで帰らせないことが肝心だ。

トイレでイタズラされないようにするために、トイレの巡回を増やしたりするホールもあるが、もっと効果的な方法があった。

それはオシボリ作戦だ。

トイレから出てくるお客さんに、オシボリを手渡すサービスを実施したところ、イタズラが劇的に減った。

出口で顔を見られている、と心理が働くとイタズラもできなくなるものだ。トイレのイタズラは誰も見ていないからするものである。

イタズラが減ったところで、オシボリの手渡しサービスは止めた。そのための人件費もバカにならない。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

そもそも新台入れ替えは必要か?

㈱シェアハウス 
代表取締役兼経営コンサルタント 西尾敏氏のレポートより

以下本文

皆様のホールでは、何のために毎月(毎週)新台入れ替えを行っているのでしょうか?

新台入れ替えの目的とは、

①普段来ない客に来店していただきたい
②自店のファンになってもらいたい
③日々の来店客数を増やすことで店平均稼働を上げる
④粗利を増やしていく

ことと考えています。

多くのホールでは、最も重要な②③を飛ばし、①集客→④粗利確保を繰り返しているだけのように感じています。

20年近く前に「三即」(即新台導入、即粗利確保、即店移動or売却)という営業手法を考えて実践していましたが、誤った解釈のまま現在に至っているホールがあることは残念でなりません。

「三即」の狙いは他店より早く新台を導入することで、来店客数を増やし、導入した新台以上に育成台を放出し「新台入れ替え=育成台は出る!」という良いイベントの刷り込みを行う。

次週以降、短命に終わりそうな新台はムダな放出をせず、早目に機械代を回収して売却するというものです。

今は機械代がべらぼうに高いこともあり、多くのホールが導入初週から回収に走り過ぎてしまい「新台入れ替え=新台は出ない!」という悪いイベントの刷り込みをしているように思います。

【新台活用度チェック法】

新台の導入初週の稼働を見るだけで、効果的に新台入れ替えを行っているか簡単にチェックできます。

新台初週稼働
P out 48,000 S in 18,000以上(優)
P out 42,000 S in 16,000以上(良)
P out 36,000 S in 14,000以上(可)
上記未満   上記未満    (不可)  

店平均稼働を上げるために新台入れ替えを活用するには、新台を平日フル稼働状態にして、溢れた客を自店の育成台へ誘導することです。

(優)は平日の朝昼夜1日3回ピーク時間帯に満台
(良)は1日2回
(可)は1日1回ほぼ満台になる目安稼働です。

新台がピーク時間帯に満台状態になることで育成台に流します。新台以上に育成台を放出することで常連客になってもらう。

入れ替えした新台がP out 36,000 S in 14,000以上稼働しないホールでは、入れ替えすればするほど悪イベントの刷り込みを行っていることになりますので、やり方そのものを変える必要があります。

営業して行く上で一番重要なのは台景品金額です。同じ赤字1万円でも「稼働のある1万円」と「稼働のない1万円」は、客目線で見た時に全く違うことは説明するまでもないでしょう。

台景品金額は、「台売上金額-台粗利金額」で計算できます。

現状新台が(優)稼働を下回っているホールは、今よりも1時間稼働分景品金額を上げるようにして下さい。

P6,000発×玉単価、S2,000枚×コイン単価、玉単価1円であれば6,000円分、コイン単価2円であれば4,000円分です。

粗利予算がギリギリでそんな余裕はない、というホールも多いでしょうが、1週間はムリでも3日ならできませんか? 4P,20Sではなく、無理でもP1,5Sではどうでしょうか?

もっと低貸し玉を導入しているホールであれば超低貸し玉では?

自店の力に応じてやれる方法は必ずあるはずです。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。




技術の劣化が業界衰退を招く

業界セミナーでも「釘調整」という言葉が憚られるようになった。警察が釘調整は違法といっている以上、公の場では「釘調整」という言葉が使えなくなっていくことに一抹の不安がよぎる。

釘調整の技術そのものが劣化しているように思えて仕方ない。簡単なヘソの開け閉めしかやってこなかったツケが業界衰退に拍車を掛けているようにも思える。

粗利が取れなくなれば、閉める。閉め具合がはっきり回らないと見た目と実射で分かる。

駅前の老舗店の稼働低下が止まらない。

「スタートを開けても、TYも削りもやめたのに、何をやってもダメなんです。どうしたら稼働が上がるでしょうか?」と店長から相談を受けた業界関係者がいる。

最近経営が代わったホールの方へどんどんお客さんが流れている。

このホールのゲージはおしなべてきれいなことで有名なのだが、釘がきれい過ぎてスタートも開いてるようには、見えない。一方のライバル店は開いているように見えるし、そこそこ回る。

「おたくのホールは釘を見た時点で戦意が湧かない。打ちたくなるゲージの研修をもっともっとやるべきだ。
倉庫にある同一機種5台で、スタートは同じ5.5回にして、どの道釘が一番打ちたくなるかを社内で研究した方がいい」とアドバイスを送った。

今の店長4号機時代を経てイベントで集客していた世代なので、広告とイベントが規制されるとなす術もない。

釘の技術は置いといて、この業界関係者はメーカーにこう要望する。

「フィーバーが出た当初はスタートも3カ所あったが、今のスタートがヘソになって何十年も経つ。そろそろゲージそのものも発想を転換して、スタートの位置を天の方に移動するなり、お客さんが打ちたくなるゲージを作って欲しい」

釘の技術の劣化が稼働低下を招いている一因でもあるが、高稼働ホールはハネモノに力を注いでいる。ハネモノは調整するにも非常に労力を要するが、その分、技術は確実に磨かれて行く。

それこそ、昔はチューリップ機があり、一発機があった。当時は釘の技術を磨かなければ、取られっぱなしにもなるし、閉めればお客さんは付かない。

当時は終了台、遊び台、回収台と3つのカテゴリーがあった。釘の技術があればこそ遊び台を作ることができた。これを今、ハネモノで技術磨きを実践しているホールは、基本技術がしっかりしているので、業界がシュリンクしようとも、会社としてはまだまだ伸びて行くことができるというものだ。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


不正監視装置より5年間のペナルティー

ハンドルネーム「通りすがりの元メーカー卸」さんから、遊技機不正監視装置について興味ある考察が寄せられた。非常に専門的な内容となっている。

以下本文


 書こうか書くまいか悩みましたがやっぱり書きます。

警視庁の関係者ももっと勉強した方が良いのと違いますか?

主基板に4ケタ7セグ表示機つける?

ハード的には実現可能ですが、ソフト的に実装してよいのですか? 主基板プログラム内で計算してよいのですか?

まず大前提ですが、パチンコ台もパチスロ台も、払い出される玉やメダルの総数は知りません。データとして取っていません。

実現するにおいても、パチスロは、比較的実装は可能かもしれませんが、パチンコの主基板は、払い出しについて一切関知はしていません。パチスロは役毎に必要枚数を払い出すだけです。クレジットはあくまでも増減管理しかしていませんし。

パチンコは、払い出し専用の基板があり、どの役が当たったか、一般入賞口やスタート、大当たりの入賞口か主基板から一方的に連絡があり必要数を払い出しているだけです。

液晶画面で合計数を表示することが当たり前の世の中ですが計算しているのは、機能的に制限の少ない主基板以外の表示基板です。

簡単に言いますと、パチンコの主基板はどの入賞口から入ったかは知っていますが、払い出しが何個だか合計がいくつだかは知りません。パチスロの主基板は、どの役が揃ったかはわかりますが、払い出しが終われば忘れてしまう形になります。

最後にホールコンピュータでの集計ですが、パチスロは役物動作中の払い出しは混在はないのですが、パチンコは役物作動中信号しか出ていませんので、この間のスタートや一般入賞口の払い出しは区別がついていません。遊技機で表示となると数パーセントの誤差修正となるのではないでしょうか?

結論から言いますと現行のCPUで実現するには、主基板だけの変更では済まない事情があると考えられます。「要望を出したのだから実現してね」となった場合、不正防止も考えなければならないので、基準の制定で時間を取られると考えられます。

早い話、今回の場合、どこかのメーカーを処分して5年間休眠してもらうのがベストなのではないでしょうか? Mのように復活をしてまた睨まれる場合もあるので厳格に粛々と処分をしてほしいものですね。

長文、失礼しました。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

警察官僚も国会議員も業界の将来のことは微塵も考えていない

黄昏777さんが考える現在の釘問題。

以下本文


私は警察とは縁もゆかりもない人間だが、知人に何人か警察関係者がいる。

今はどうだかわからないのだが、十数年前までは警察官の非番と言えばパチンコというのは割と定番の過ごし方であったようで、私の知人もその例に漏れずかなりのパチンコファンであった。

そんな彼らと12、3年前に飲んだ際にちょっとしたショートショートのような会話があって今でも心に残っている。

警官にも遠隔信者はいるようで、ある交通課の警官が先輩の生安にいる警官にこんなことを言った。
「先輩、A店って怪しくないですか?! 俺はいっつもあの店で理不尽にヤラれっぱなしだし絶対なんかやってますよ!!」

すると生安の警官は笑いながら(それが良いことなのか悪いことなのかは私は知らないが)
「それなら俺が管内で遊んで勝ったり負けたりってのはおかしいだろ。少なくとも俺がしこたまヤラれて防犯カメラを睨み付けた時くらい出したって良さそうなもんだ。」

与太話はさておき何が言いたいのかというと、警察官僚様も議員センセイもパチンコで遊ぶこともないし、業界の将来なんてことも微塵も考えていないということ。

先般の警察のクギ問題提起の際に「ギャンブル依存症を減らす」という大義を掲げ大きな波紋を生んだ訳だが、一見当然に見えるこれも実のところ国連が言い出した「日本人の5人に1人はギャンブル依存症」という言葉に反応しただけのことだ。

 なぜかと言えばこの言葉に対する世論は、カジノ法案を通過させたいIR議連のセンセイ方にとって非常に厄介であるからだ。
つまり監督官庁たる警察庁と業界にポーズを取らせたかったというのがその実であろう。

ところが誰もが認める「パチンコはギャンブル」という認識を、あくまで「遊技」と言い張りたい警察庁や業界も、ではどうしたらいいのかわからない。

もう業界自体が今更収拾のつかないカオスで黒に近いグレーの状況である。

 そもそもパチンコに於ける風適法とは取りも直さず「射幸性の抑止」が目的であるが、今に至るまでの数十年間それなりの紆余曲折はあったものの大して果たされてきたとは言えない。

 メーカーは「6割規制」なぞ完全無視だし、警察庁の天下り組織である保通協とてそれを承知で検査を通過させたことは、よもや知らぬとは言わせぬという状況であろう。

 で、スケープゴートのスケープゴートとしてホールを打擲するわけだが、とは言え「利益操作のためにクギ調整をしていることは承知している」との認識を明らかにしたことから分かるように、それほど強くも出れない。

 そりゃそうだ、今の今まで手に手を取り合ってナァナァでやってきたわけで、警察庁としても長年の既得権益を手放さないために汲々としているところだろう。

 結局今は「とりあえず目立ってみたポーズ」の議員センセイと「拳を振り上げたポーズ」の警察庁と「ごめんなさいのポーズ」をとった業界と言うだけのことで、本質的には何も変えようなんて誰も考えてはいないというところだろう。

しかし消費税増税に伴う軽減税率の導入を自民党が飲んだことで不足になる分について、この先(おそらく既にだろうが)税調から相当な圧力がかかるだろうから、この時こそは何かしら大きな変革を迫られるのかもしれない。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。