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業界に一度も関与したことのない、40代の客の独り言です。現状では、実現が難しいことも多々あるのを承知で、各関係者向けに書いてみました。
●メーカーに対して
10年前まで主流だった「1日5時間続けて遊技して、プラスマイナス2万発4000枚の勝負を週に3日できる」プレイヤーはもはや絶滅危惧種。彼らを刈り尽くした後は、今の開発費用や利益は出ないはず。
今後は客の1入店時の連続遊技時間も、月当たりの可処分所得も、高揚感に支払える対価なども、すべてが大きく減っている以上、もはや個々の機械の良し悪しレベルではないのではないか。
現実的なペルソナを踏まえた、制度設計から見直す必要があるのでは。
大きなベクトルは大海物語3・スロットART規制の方向に向いていて、二度と戻らないし、戻すべきではない。
●地域一番店
コストカット部分と投資のメリハリを今以上につける。
今後も「分かっている客」の支持を続けるため、計数機非導入、セミプロOKの薄利多売&非等価、新台大量導入のパワー営業を続行することなども視野に。
既存の4・20ファンの受け皿に。また、メーカーの合従連衡が完了するまでに造られる新台の受け皿に。
●二番店・三番店
淘汰・統合されるのは、このレベルの店ではないか。オーナー側が「座して死を待つ」タイプなら、市場原理に逆らえず、消えゆく2000店の仲間入り。
まずは「実は今が当店の売上・稼働・利益のピークである=今後も年々右肩下がり」という認識に立つのが最初。
ならば、同業ライバル店を対戦相手にするのではなく、立地・敷地面積等が同規模の他業種がお手本にして、会社の維持を最優先。
例:1・5を「エコノミークラス」4・20を「ファーストクラス」として、台間スペース・ソファ・スタッフ数等の大きな差別化を図り、優越感・快適さを提供。入場料をフリードリンク代に。(手本=競馬WINSのエクセルフロア)
例:エヴァンゲリオン(北斗の拳・高橋留美子など)シマには旧機種からスペック違いの最新機種まで同一シリーズ多機種を設置。のみならず、原作関連商品・解説本・装飾などを充実させて、通年営業。(手本=カラオケパセラのコンセプトルーム)
●下位店・地域密着店
街の集会場代わりに使ってもらい「あの店に行けば、知り合いが誰かしらは居る」というコンセプトに転換。
客の大半を占めるであろう常連さんから「1日過ごして数千円頂戴する」方針。
となると低価交換か低貸球にならざるを得ないか。
節電中の画面を1日中表示させておくぐらいなら、上位店で禁止されている「空台・通路での観戦」「持ち玉の共有」なども黙認ではなく推奨。
さらに持ち込み飲食・談笑スペース、伝言番などを設置し、1人当たりの滞在時間を増やす方策。
手本:コミュニケーションノートがあるようなゲームセンター。病院の待合室。老舗の居酒屋スナック。
長々とシロートの妄想に付き合っていただきありがとうございました。
客の立場とはいえ、30年近くずっと遊技してきた感覚としては「今の1パチ主流が底ではなく、もう一段大きな底があるのでは」と感じています。
景気動向や人口構成の変化、カジノ・スマホといった他業態の進出など、客個人や法人レベルでは抗えない要素も多々あります。ですが、もはや我々客側も含めた、抜本的な意識改革が必要な段階まで来ているのではないでしょうか。
今の「業界ルール」のままでは、遠くない数年後には“小数点貸し”が主流になって、店舗数は今から半減で5000店。「4円か1円かと議論していたのが懐かしい」となっていまうのではないかと危惧しています。

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