パチンコ日報

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現役スロッターはスロットよりもポーカーゲームを選ぶ

某スロットメーカーが、現在スロットを打っている若者を対象に遊技機の嗜好調査を行った。この時プレイしてもらったのが、ダブルアップ仕様のポーカーゲームのテーブルゲームだった。



ポーカーゲームを体験してもらった後で、今後遊ぶとしたらスロットとポーカーゲームのどちらを選ぶか、という質問に対して、何と85%がポーカーゲームをやる、と答えた。スロットメーカーとしては腰を抜かさんばかりの結果だった。



ポーカーゲームの魅力について、大半の意見が「勝負が早い」。次に「ボタンを叩く時のドキドキ感がたまらない」「心拍数が上がる」などのスリルを挙げている。それに比べてARTなどは長時間遊技でかったるい、ということになった。



ま、そこは、ギャンブルと遊技の違いでしかたないとしても、やはり現在のパチンコ、スロットに最も欠けているのは、ハラハラドキドキ感であることには異論はない。



パチンコメーカーはギミックでその感覚を演出しているつもりなのだろうが、ユーザーも当たりもしないのにギミックで期待感を持たせているだけ、と見透かしている。



しかし、昔のパチンコにはこのハラハラドキドキ感があった。



一発機のクルーンに入った時のハラハラドキドキ感、また、ハネモノでVゾーンに入る時と、ハネが18回開くなかで、V継続した時のハラハラドキドキ感に脳内ホルモンのエンドルフィンが出まくった。



今の液晶ではこの玉の動きによるアナログ的なハラハラドキドキ感を演出することはできない。



このハラハラドキドキ感にこれからの遊技機づくりのヒントが隠されているが、今の若い開発者は一発機も知らなければ、ハネモノも打ったことがない者が大半だ、という。そこで若い開発者にこれらの機械を打たせたメーカーもあるが、玉の動きでハラハラドキドキ感を演出する遊技機はまだ登場してこない。



「今の遊技機規則はメーカーが守れない規則になっている。だから、抜け穴ばかり探す結果になる。抜け穴仕様の遊技機開発にGOを出す役員にも問題がある」(スロットメーカー関係者)と自戒を込める。



スロッターの意識調査に話を戻そう。



日本にカジノが解禁された場合、ポーカーゲームに興味を持ったスロッターはカジノへ行くという行動パターンに出るのだが、ここでネックになるのが日本人は入場料を取る案も出ていることだ。仮に入場料が1万円としても、彼らの判断は「高くない」。



ナゼか?



「カジノは飲み物のほかに食事まで提供される。カジノは24時間営業なので、仮に1週間カジノに滞在できると思えば、1万円は安い」



さらに、シャワーがあれば「1カ月でも滞在したい」という猛者まで。



こうした発想・思考の若者をパチンコ業界は取り込まなければいけない。業界も相当発想を切り替えなければ、若者をつなぎ止めることもできなくなる、ということだ。







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年間の新台入れ替え台​数は設置台数の16​.6%が理想

機械は認定が3年あり、3年の認定を取ると合計6年の認定があります。



全ての新台をこの6年間使いきると、年間16.6%の新台入れ替えだけで済むことになります。



野球のピッチャーが9回を投げきる最低投球数は一人一球ずつの27球ですが、全てが一球で野手に球が飛ぶことはなく、打者がストライクを見送ることもあるので、27アウト3球ずつの81球以内に終わらせることは理想的になります。



新台入れ替えでも、導入した機械が全然期待はずれだったり、機械の故障などもあり、全ての機械を6年使いきることは難しい。



この16.6%は現実的ではないけれど、25%以内ならなんとか出来ます。



116台の店舗で25%だと年間29台、今年の新台入れ替えが10月までで25台、残りの2ヵ月を2台ずつ購入して、ちょうど29台の25%になります。



29台の内ハッピージャグラーV2を4台、ニューキングハナハナを4台購入していますが、29台でも充分すぎる新台入れ替えだったと思います。



野球で例えると、100球以内の完投といったところでしょうか。



平均的な店舗で設置台数の100%の新台入れ替えに対して1/4程度の入れ替えにしましたが、稼働は良好です。新台入れ替えを減らしましたが、お客様は減るどころか増えています。



新台入れ替えをあまりしないので、古い台が残り、3年の認定を取ることが多くなりました。最近は新台入れ替えの書類を申請するのと同じくらい認定を申請しています。



認定機は押忍!番長2を筆頭に、北斗の拳世紀末救世主伝説、鉄拳2nd、南国SP、マイジャグラー、クラッシックジャグラー、ハッピージャグラーV、アイムジャグラーAPEX、キングハナハナ、スペシャルハナハナ2などがあり、これから認定を取る機械もたくさん控えています。



そもそも、ほとんどのホールが無駄な新台入れ替えが多すぎます。



相変わらず機歴の機械を買うホールがあります。まだ検定も通過していないゴッドのためにバットマンを大量に買ったりしているのをみると、情けなく思います。



何度も言いますが、機械代負担はユーザーです。



機械代負担をかけすぎた結果が遊技人口の減少になったのです。



資本主義の中で1台でも多く売ろうとするメーカーの姿勢は分かりますが、一番悪いのは機歴の機械を買うホール側にあると思います。



ホールはユーザーのためにも断固として機歴などの無駄なことはやめるべきだと思います。





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アルゴリズム重視の落とし穴

以前、NHKEテレ『ピタゴラスイッチ』の中のアルゴリズム体操が子供たちのなかで流行ったことがあります。



お笑いコンビ《いつもここから》が番組のなかでやっていた体操です。



彼らは人間観察を基にした“あるあるネタ”が得意。代表的ネタは「悲しいとき」「ツッコミ暴走族」「かわいいね」等々だったと記憶しています。



この、アルゴリズム(algorithm)という言葉。この番組以外でも、一度くらいは耳にした人が結構いると思います。


【国立情報学研究所准教授、宇野毅明氏による「アルゴリズム」の解説】



アルゴリズムというのは、コンピュータで計算を行うときの「計算方法」のことなんですが、広く考えれば、何か物事を行うときの「やり方」のことだと言っていいでしょう。



その「やり方」を工夫して、より良いやり方を見つけよう、というのがアルゴリズムの研究です。同じ計算を行うんだったら、いい方法でやればより速く計算できますね、ということです。



例えば、簡単な例。にんじんが星型の輪切りになっているもの、あれを、にんじん一本から30個作る方法を考えましょう。





・ 一つは、輪切りをたくさん作ってから、それぞれの角を落として星型にする方法というのが考えられます。



これだと、包丁を入れる回数は、輪切りを作るのに31回(端っこを落とすのに2回使ってます)、それぞれを星型にするのに、10回包丁を入れるので、合計 31+10×30 = 331 回、包丁を入れます。結構大変ですね。



・次に、にんじん本体を星型に切って(断面が星型の棒になります)それから輪切りにするという方法を考える

と、これは、本体を星型にするのに10回、輪切りにするのに31回なので、なんと包丁を入れる回数は 41 回に減ります。



にんじん本体を星型に切るのは、輪切りにするほど速くはできないとは思いますが、3倍ぐらいのスピードにはなるでしょう。



【以上】





また、スピードと云えば電子計算機。電子計算機は、一定の手順を記述したプログラムを実行する機械です。



従って、計算機は、一定のアルゴリズムをプログラムによって記述し、そのアルゴリズムに従って処理を実行しているわけです。



一方、アルゴリズムの対義語にヒューリスティック(heuristic)という言葉があります。



アルゴリズムが『完全解』を得られるのに対し、ヒューリスティックは『完全とは言えないがそれに近い解』を得られる。また、答えの精度は保証されないが、回答に至るまでの時間が少なくて済むことをいうそうです。



例えば、風が強く、雨が斜めに降ってくるときに傘をどのように差せば良いか。傘の差し方のあらゆるパターンにおける、傘を差している人間の濡れる程度を考えます。



そして、最も程度の低い差し方を導き出すのがアルゴリズムであるのに対し、一般に皆がやっているように何となくこう差せば濡れないだろうと考え、差し方を決めるのがヒューリスティック。



また、心理学では、ヒトが複雑な問題解決等のために何らかの意思決定を行う際、暗黙のうちに用いている簡便な解法や法則のことを指します。これらは経験に基づくため、経験則と同義で扱われる場合も多いそうです。



その昔、パチンコ店運営は「ヒューリスティック的 > アルゴリズム的」だったように思います。しかし、最近はそれが逆転し「アルゴリズム的 > ヒューリスティック的」になったように思えるのです。



一つには、ホールコンの性能・機能が良くなったこと。また、それを取り巻く周辺ソフトとしてさまざまな分析ツールが世の中に出回ったことも少なからず影響しているでしょう。



そして、経営側が現場に対して短期スパンの精度の高いガチガチの「経営指標データ」の提示を求める傾向が、更にそれを加速させているのではないかと推察します。



アルゴリズムの定義のなかに智慧や工夫という要素が在るものの、やはり、根本に在るのはパターン化と効率化と視覚化(数値化)でしょう。



他産業同様、今のP産業が辿ってきた道と言えなくはありません。遊技機もホール設備も経営手法も全てその方向に向かって走ってきたように思えます。



そして今、その多くに歪みがきて、追い打ちをかけるようにお客さまからは「NO!」を突き付けられたのではないでしょうか。



過去のドンブリ勘定がいいと言っている訳ではありません。今の時代、それでは経営がおぼつかなくなることも分かります。



しかし、物事には程度やバランスがあります。経営者も店舗責任者も、せめて「ヒューリスティック的 ≧ アルゴリズム的」の思考に移行する方が、業界をそしてホール経営を存続させられるのではないでしょうか。



あくまで素人知識ですが、現在の遊技機はプログラムで制御されている電子機器とはいえ、ヒューリスティック的な要素を含んではじめて遊技機として成立するモノだと思います。



そして、ヒューリスティック的なモノが持つスピーディーさ、そして曖昧さや予期せぬ“振れ幅”の中にお客さまの一喜一憂が生まれ、期待感も湧いてくるように思えてなりません。





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他業界に学ぶ。バイク業界編

産経新聞にバイク市場が復調の兆し、という記事が掲載されていた。その原動力となっているのが中年ライダーの回帰現象だった。



業界では「リターンライダー」と呼んで歓迎している。



若いころはバイクに乗っていたが、やがて普通免許を取り、社会人になると二輪から遠ざかって行く傾向があったが、おカネと時間に余裕が出てきた中年が大型バイクを購入して、週末はツーリングに出かける、というパターンだ。



これに刺激され、自動二輪の免許を持っていなくて、中年になって初めて中型免許を取得。間髪を入れず、すぐに大型免許にチャレンジして外国製の高級バイク、トライアンフやハーレーを購入している業界関係者もいる。



しかし、日本自動車工業会の池史彦会長は「若者を獲得しないと未来はない」と危機感を募らせる。リターンライダーだけでは、やがて業界は先細るだけだ。



少子高齢化に悩まされているのはすべての業界に共通する課題だ。いかに、若者に関心を持ってもらって取り込むか。



パチンコ業界では早々と若者を獲得することを諦めたのか、一度パチンコを経験したことのあるリターンパチンカーを獲得する方が早い、という考え方も一部にはあるが、これは対処療法で根本的な解決には至らない。



バイクの国内販売台数は2013年は前年対比7.3%増の約48万台だった。しかし、1994年度の123万台に比べると半分以下、ピーク時の328万台(1982年)に比べると1/8である。理由は国民の所得が増えて自動車にシフトしたため。



今やバイクに乗っている人の平均年齢が50歳以上というデータもあり、パチンコ業界とよく似ている。



若者がバイクに興味を持ってくれるようにと、ヤマハが投入したのが9月10日発売の三輪バイクの「トリシティー」だ。





125CCで前輪二輪のユニークなデザインが注目されている。テレビCMには、若者に興味を持ってもらおうと、元AKBの大島優子を起用。各地で行われている試乗会では若者の姿も目立つ。実売価格は33万円、と価格も手ごろ。12月まで納車は予約で埋まっている人気ぶりだ。



バイク業界団体はことし5月、国内販売台数を2020年までに、100万台に復活させるロードマップを発表している。それによると、小型二輪の免許取得の短縮を警察庁に要請して行く。



一方のパチンコ業界はどうか?



9月19日、全日遊連が理事会で発表したのが「のめり込み防止対策の強化」だった。



パチンコ人口を増やすということは、一方ではパチンコ依存症患者を増やすことにもつながり、「両刃の剣」ともなりかねない側面がパチンコにはある。



外れるばかりでやたらと長いリーチ、期待感を高めるギミック動きは、どんどんおカネを使わせる小細工で、のめり込み防止策の一環としてこのような機械の作り方も一掃しなければならない。



のめり込みと併せて、安く遊べる環境を整えないことには若者にも振り向いてもらえない。





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集客効果のある総付け景品とは

パチンコ業界でも2011年11月から、総付け景品は月1回、1人200円程度のものまでをお客に配ることは認められるようになった。これは警察庁の管轄ではなく、消費者庁の景品表示法のガイドラインによるもので、総付け景品とは、抽選の偶然性によらず、もれなくもらえるもの、と定義づけられている。



総付け景品の上限額として、取引額が1000円未満のものに対して、景品額は200円と定められている。



取引額が1000円を超えるものは、取引額の20%以内と定められている。



例えば、取引額が2500円の場合は500円まで、1万円なら2000円までの景品をプレゼントすることは、景品表示法ではかまわないことになっている。



業界では射幸心を抑制する意味合いも含めて、月1回、200円まで合意した経緯がある。



ところが、のど元過ぎれば、熱さを忘れるではないが、200円という価格帯に不満の声が挙がり始めている。



200円ではジュースを配って終わり。お客の印象にも残らないからだ。



「月1回ではなくてもいい。3カ月分をためて、600円の景品ならインパクトのあるものが配れる。あるいは年1回でもいい。その方がド~ンと迫力も出る」(店長)



さっそく、この思いを組合会議でも諮ってみたが、反応は極めて薄かった、という。



店長の気持ちも分からなくはない。200円の総付け景品をもらっても喜ばないお客さんも少なくない。どうせ配るのなら、お客さんに喜ばれるものを配りたいが、200円という価格帯では限界がある。



「今やっていることは、ただ、配っているだけ。営業の役に立ち、効果のあるおカネの使い方をしているようには思えない。それなら、商品の選択幅も広がる500~600円のものを配り、集客効果につなげたいです」



パチンコが風営法で縛られていなければ、そんなこともできただろうが、昔は所轄によってはおしぼりを配ることすら禁止した例がある。



理由は射幸心を煽る。



この一言で片づけられたらホール側は、一切、反論できない。



この店長は常連客に、もし、500円の総付け景品があったら、何が欲しいか、と聞き取り調査を行った。



その結果、ダントツの1位はタバコだった。



タバコも値上がりしているので、欲しい景品の一つであろうが、ホールに置いている景品以外のものでなければ、総付け景品としては認められていない。



次がジュースの引換券だった。



理由は、飲みたい時に飲みたい。ごもっともな理由だ。しかし、引換券は有価証券に当たるため、これもダメ。



「今、いるお客さんに配っても集客にはつながらない。来ないお客さんを呼ぶには500円ぐらいのものを配りたい」



店長の本音が垣間見えてきた。



左様に現場の店長は日夜、集客のことで頭は一杯だ。







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