パチンコ日報

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他業界に学ぶ。バイク業界編

産経新聞にバイク市場が復調の兆し、という記事が掲載されていた。その原動力となっているのが中年ライダーの回帰現象だった。



業界では「リターンライダー」と呼んで歓迎している。



若いころはバイクに乗っていたが、やがて普通免許を取り、社会人になると二輪から遠ざかって行く傾向があったが、おカネと時間に余裕が出てきた中年が大型バイクを購入して、週末はツーリングに出かける、というパターンだ。



これに刺激され、自動二輪の免許を持っていなくて、中年になって初めて中型免許を取得。間髪を入れず、すぐに大型免許にチャレンジして外国製の高級バイク、トライアンフやハーレーを購入している業界関係者もいる。



しかし、日本自動車工業会の池史彦会長は「若者を獲得しないと未来はない」と危機感を募らせる。リターンライダーだけでは、やがて業界は先細るだけだ。



少子高齢化に悩まされているのはすべての業界に共通する課題だ。いかに、若者に関心を持ってもらって取り込むか。



パチンコ業界では早々と若者を獲得することを諦めたのか、一度パチンコを経験したことのあるリターンパチンカーを獲得する方が早い、という考え方も一部にはあるが、これは対処療法で根本的な解決には至らない。



バイクの国内販売台数は2013年は前年対比7.3%増の約48万台だった。しかし、1994年度の123万台に比べると半分以下、ピーク時の328万台(1982年)に比べると1/8である。理由は国民の所得が増えて自動車にシフトしたため。



今やバイクに乗っている人の平均年齢が50歳以上というデータもあり、パチンコ業界とよく似ている。



若者がバイクに興味を持ってくれるようにと、ヤマハが投入したのが9月10日発売の三輪バイクの「トリシティー」だ。





125CCで前輪二輪のユニークなデザインが注目されている。テレビCMには、若者に興味を持ってもらおうと、元AKBの大島優子を起用。各地で行われている試乗会では若者の姿も目立つ。実売価格は33万円、と価格も手ごろ。12月まで納車は予約で埋まっている人気ぶりだ。



バイク業界団体はことし5月、国内販売台数を2020年までに、100万台に復活させるロードマップを発表している。それによると、小型二輪の免許取得の短縮を警察庁に要請して行く。



一方のパチンコ業界はどうか?



9月19日、全日遊連が理事会で発表したのが「のめり込み防止対策の強化」だった。



パチンコ人口を増やすということは、一方ではパチンコ依存症患者を増やすことにもつながり、「両刃の剣」ともなりかねない側面がパチンコにはある。



外れるばかりでやたらと長いリーチ、期待感を高めるギミック動きは、どんどんおカネを使わせる小細工で、のめり込み防止策の一環としてこのような機械の作り方も一掃しなければならない。



のめり込みと併せて、安く遊べる環境を整えないことには若者にも振り向いてもらえない。





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