パチンコ日報

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弱小店舗で稼働を上げているところを探せ

4号機時代に業界に参入した経営者がいた。4号機の時流に乗り、あれよ、あれよという間に一等地にスロ専を出店。勢いを感じさせた。ところが5号機時代に移行し、稼働、売り上げ共に下がり、経営者のモチベーションも下がってきた。真の経営者としての実力を発揮するのは、5号機時代からなのだが、如何せんノウハウはなかった。この間、人材教育もしなかった。夢よ、もう一度とばかり、外部に運営を委託したが、結果的にはうまくいかなかった。



人材を育てなくても、4号機の時代は機械が勝手に稼いでくれた。そんなことを象徴するかのような出来事だが、これは4号機時代に業界参入したスロ専に限ったことではない。大手でも自信を失いかけているケースがある。



「社内にも稼働を上げるカリスマがいたんですが、その人の技がまったく通用しません。今でもそのカリスマの手法が通用したら、本当に『凄い』ということになるんですが、広告宣伝規制で、今は禁止されていることをジャンジャンやっていた、ということでした。今では社内でも『たまたま上がったんだろう』と評価が下がっています。最近は弱小店舗で稼働を上げているところを視察に行っています」(地方大手関係者)



このカリスマのケースは4号機時代に近いものを感じさせる。業界全体が業績を落としている時にこそ、業績を上げるのがカリスマであり、それが本物の営業ノウハウだろう。



トップは会社では一番孤独な役職ともいわれている。社員に対して弱みは見せられない。悩みがあっても、社内で相談する相手もいない。かといって同業他社に相談するなんてもってのほかだ。トップが自信を喪失して、迷走し始めると、それはやがては下へも伝播するだけでなく、取引先も敏感に感じる。



「失敗したらどうしよう、というのが見え隠れしています。決済スピードが落ちているところを見ると、かなり弱腰になっています。方向性が見えないんでしょうね」(取引先関係者)



パチンコ業界は大卒の新卒を採用しているが、ここにもある種の弊害が出ていることを指摘するのは銀行筋。



「みなさん、パチンコ業界のことしか知らないので、発想力がチープなんです。中途採用で業界外のことを経験している人の発想が必要になってきます」



大手ともなるとスペシャリストは業界外からヘッドハンティングしているはずなのだが、そのノウハウを新入社員に叩き込まなければならない、ということか。



大型の郊外店という出店戦略にも陰りが見えて来ている。以前も書いたが、パチンココーナーを支えるお年寄りの中で、車で来店していた人がどんどん少なくなってきている、という現実だ。改めて駅前立地の方が見直されてきている。





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