
何でも、日本一、世界一でなければ世間の印象にも残らない。
牛久大仏を日ごろから見ているホールオーナーは、80歳を超え第一線から退いている。経営は息子にバトンタッチしている。それなりに財産も築き上げている。
そこで、自分も牛久大仏のように後世にまで残るでかい建造物を建てたくなっている、という。
予算は10億円。
それほどのおカネがあるのなら、店を増やせばいいようなものだが、そういう気はサラサラない。
10億円の予算でどのような建造物ができるのかも、皆目見当もつかないそのオーナーに、ある人がこんなアドバイスをした。
「どうせなら社会に役立たせるために財団を作って基金で社会貢献するのがいいんじゃないですか? オーナーの名前を入れて。それなら後世まで残りますよ」
これに対して、オーナーはただ一言。
「今は通名で名前が通っている。本名でやりたいが、それだと誰か分からない」
ちなみに、牛久大仏の建築費は80億円らしい。
10億円の予算ではオーナーのイメージするようなものは、ちょっと難しい。
たとえ、10億円で巨大な建造物を作ったとしても、後々のメンテナンスや維持費にも経費がかかってくる。
ここは、日報の読者の皆さんに、後世に残る10億円の使い方について、意見やアドバイスをいただけたら、幸いだ。

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