パチンコ日報

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500円切りにして客が飛んだ

1円パチンコの黎明期、1パチ客は遊んで終わりで、換金はあまり求めていないので、1パチ客用の景品を充実させた方がいい、といわれた時代もあった。それも今は昔。すっかり、1円がパチンコ営業の主流となり、勝敗を求めない客もいなくなってしまった。



1円はなにせ、貸し玉料金は4円の1/4。売り上げは1/4なので、よりシビアな経営が求められる。



「出せば1円の稼働は伸びるが、なにせ、粗利も少ない。ちょっとでも利益を取りに走るとすぐに稼働は下がる。ちょっと前まで1円でも経営が安定していたが、最近、1円が落ち始めている」と先行きに不安を覗かせるのは駅前の小型店のホールオーナー。



その原因が分かった。



その店舗は玉切りは1回200円に設定していた。



売り上げを立てたい店長が考えたのは1回の玉切りを500円に設定変更してしまったのだ。それも上に相談することなく、店長の独断で行っていた。



500円切にした結果、1カ月でじわじわと稼働が落ちて行ったのであった。しかも台移動も禁止していた。



結果的に、500円切りは大失敗に終わった。



1パチ客に1回500円分の玉切りは心の負担が多く、そんな店へは「行きたくない」となってしまったのだ。駅前店舗はフリーの客も多く、貯玉カードを持っていないケースもあるので、なおさらだった。



原因が分かったところで、200円切りに戻したのはいうまでもない。1円の客だって遊ぶだけではなく、負けたくはない。



1円客はそれほどシビアになっている。



昭和の終わりごろに、エース電研が1回で1000円の玉貸しができるキングサンドが発売された時代が、懐かしく思える。発売当時は、まだお客さんは台間サンドに100円玉を入れていた時代に、いきなり1000円貸し出しで、誰がこんなサンドを利用するのか、と思われたが、当時は一発機もあり、キングサンドとの親和性が高く、普及と共にホールの売り上げにも貢献した。



懐古主義になったところで、東北のホールオーナーは客層が1円中心になっている中で、4円でチマチマ遊べる一般機の復活を望んでいる。



「オール15.オール13.オール10。あの頃の機械が電役機よりも面白かった。チューリップに2個入るとまたチューリップが開く喜びが忘れられない、というお客さんは、セブン機で当たったのと同じぐらい嬉しかった、といいます」



ここに、弱小メーカーが生き残るヒントもあるように思える。



液晶で売れない機械を開発するよりも、フィーバー登場前にパチンコが一番輝いていた時代の機械のリバイバルだ。



こういう台が復活しても、この手の機械の釘調整経験がない人ばかりになっているので、運用の仕方が分からなくて見殺しになることもあるので要注意だ。





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