パチンコ日報

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3.11の各ホールの動きと野茂英雄

3.11関連エントリーのコメントを数えると400本あまりのコメントが入っている。この反響の大きさは凄まじいと思います。



先日報道された流通業界が店頭で黙祷する記事は、ホール業界人にも大きな衝撃を与えました。「そごう」「西武」「イトーヨーカ堂」「高島屋」「ダイエー」「イオン」や、各社の関連子会社のスーパーを加えたら、これだけでも全国に点在する店舗で、14時46分に同時に黙祷します。



コメントで元店長の影響だろうと数件書かれていましたが、それは違います。3.11に日本中で黙祷する人が多数いることぐらいは小学生でもわかる。そのレベルの常識を私は寄稿しただけですから、私は何もしていません。



流通業界やJRAなどは、当たり前のことを当たり前にするだけです。この意識は全世界共通です。



ただ、パチンコ業界は違った。



昨年あれだけ叩かれた業界なのに、ホール5団体が決めたことは、当日ネオンを消すことだけ。







これに合わせて、昨年の反省を踏まえた声明でも発表されたら良かったと思います。



多くのホール関係者から聞いた話やメール、コメント意見をまとめるとこんな具合です。



「ホール5団体は何も分かっていない。ネオンを消す行為は、当たり前過ぎて、態々全国のホールへお願いをするレベルのモノでは無い。一般の小売業の多くは、昨年の電力不足の時から、一度もネオンや外壁灯も点けていない」



そんなレベルの通達が上部団体から来て、業界人の一部はもっと驚きました。



ポスターにはこう書かれていたからです。



東日本大震災発生から一年を迎えることから、

平成24年3月11日(日)全国のホールにおいて

お亡くなりになられた方々へ追悼の意を表わすとともに

被災地の一日も早い復興をお祈りするため、

ネオン・看板照明等を終日消灯いたします。




追悼の意を表わすのはいいが、当たり前の事で追悼の意思を示すやり方に疑問をもった業界人もいました。



今は多くのホールがネオンを点けている現状があるので、この通達は有効でもあります。



しかし世間的には、昨年から行われている事なので、ホール企業が改めてこの通達を出す事で「パチンコ店の中には、スーパーみたいな節電も出来てないところがあるのか」と国民から思われても仕方ないでしょう。



あるホール関係者はこう話します。

「うちは最小限のネオンだけを点けて、外壁照明も通常の2割程度です。冬場の節電にも協力をしています」



前にも書きましたが、ネオン消灯だけでは手緩いと思います。パチンコ業界は、世間様からこれだけ厳しい目で見られているのですから、これ以上の何かがあって、やっと世間様が認めてくれると思います。



これに関連して後日、私から大きな提案があります。



ホール業界の諸先輩が何十年も変えられないでいる業界イメージを変える第一歩となる提案です。その時は全国の店長さんに協力を求めます。



その運営を誰がするか決まり次第、パチンコ日報で紹介します。



この提案に現在約40店舗のホールが同調して頂ける事になっています。これはホール業界を変える画期的な提案で、具体的に行動を取れるものです。



この提案は小さな一歩です。



この一歩から始めるしかないくらい、ホール業界のイメージは最悪です。





話を戻します。



ネオンを消灯するのは、犠牲者への気持ちの現れですから良い事です。



でも、違った見方をしてみましょう。

それは、3.11の日本国民の行動についてです。



国内の数千万人が、同じ時刻14時46分に黙祷を捧げるのです。これは子供でも予測が付きます。この時に、ホール業界も黙祷の輪に入りたいと思いませんか?



私はこう言う気持ちから今回の提案をしました。



14時46分の黙祷が無理なら、それに変わるモノを探して、3月11日を迎える。

しかも1年目の大切な節目です。



パチンコ業界だからこそできる追悼の方法があります。



今からでも間に合う方法もあります。

(先日までに紹介した方法は割愛します)



全国チェーンでは、「何らかの形で黙祷をするように」と社長通達が出されました。

黙祷時間はホール店長とエリア長の判断に任せられました。



これも大手ですが「店長の裁量の下、できる限りの事を考え実行せよ」。



大手チェーンで本社指示ではありませんが、「店長の判断で喪章または黒リボンの着用を認めた」。



当日は遊技台の音量を全て最小にする。



朝礼や終礼には、店舗の最高責任者が必ず出る。



「本日はご来店ありがとうございます」と普段の10倍の量を発して、当日お客様に感謝の意を届けて、同時にホールからのメッセージカードを差し出して受け取ってもらう。メッセージカードの内容はご想像の通り。



屋外電光掲示板に、追悼の意を表わす言葉を流す。

それに加えて、終日ネオン消灯の案内も流す。



お客様に誠心誠意説明して、反論を恐れずに、店舗内で14時46分に黙祷ができるように、

14時から店内のお客様のほとんどに、同意を得るために、店長以下役職者はホールのお客様一人ひとりに働きかける。



この1週間で、中小チェーンや単独店にとどまらず、大手の動きも活発になってきたと思います。



営業中の黙祷にこだわらず、できる事をやる。



それが一番ですから、ホール関係者の皆さんは無理をしないで、頑張って頂ければと思います。



この関連では、批判もあると思います。



私のところにも、批判の声が届いています。中には私を偽善者だと言う人もいます。



そんな時に、私はいつも日本人大リーガーとなった野茂英雄選手の事を思い出します。



野茂さんが海を渡った時、色々な障壁もあり、日本ではマスコミ等からも叩かれ批判されました。



するとどうでしょうか。



野茂さんが活躍し始めると、日本でも野茂ブームが湧き上がりました。



NHKは衛星放送で野茂登板予定試合を生中継をするまでになりました。



ダルビッシュ有投手や松坂大輔投手の前に、野茂英雄と言うパイオニアがいたわけです。



孫正義氏がボーダフォンを買収した時も、巨額の投資について批判され、失敗するかも、と言われていました。



周知のように、ソフトバンクは成功を収めています。



人は誰かが、何か変わった事をすると批判する時があります。



昔、ハレンチだと言われたミニスカートは、高校生に定着してしまいました(笑)。

ビキニが登場した時にくらべ、その水着面積はどんどん小さくなりました。



ファッションと同じ様に、時代の流れと共に、それぞれの価値観が変わります。



それなのに、パチンコ業界のイメージは大きく変わりません。



30年前と比べてほとんど同じ。



見方によっては悪化しています。それは昨年の業界の対応と世間の反応を見れば分かります。



こうなると、業界を変える力は、先輩ではなく現役の店長クラスにあるのではないでしょうか?



3.11については、大手チェーンも動き出しました。



当日の皆様のご健闘をお祈りしています。





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