パチンコ日報

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機械代の原価の大半は人件費

機械代を下げろと要求するホールに対して、早期値引きなどで対応するメーカーだが、ホールが望んでいるのはそんな小手先の値引きではなく、40万近くする機械代を半額にすることだろう。



ホールの要求もメーカーは馬耳東風。



値引きしなくても、文句をいいながらホールは高くても買うから基本価格を下げる気持ちはさらさらない、という話は何度もしてきたが、部品メーカーからの視点が面白い。



「液晶の原価は大きいもので1万円、小さいもので8000~9000円。メイン基板まで含めて部品代は3万円ぐらい。これには金型代は含まれていないが、部品の原価はこんなもの。機械代の大きなウエイトは部品代ではなく、ソフト開発の人件費」



では、パチンコ部品にはどの程度のものが使われているのだろうか?



「メーカーは部品の品質には拘っていいものを使っている。なぜなら、高くても機械が売れることを前提にしているので、部品の品質にはいいものを使っている。ハンドルのモーターは相当酷使されるが、ハンドルのモーターが焼け付いて火を噴くようなことはない。部品のコストを下げれば、不良品も出てくるので、それを恐れて部品の品質はいいものを使っている」



最近大一の機械がスピーカー部分から出火の恐れがあるので、機械を回収する騒ぎがあった。大都のCR吉宗も販売が延期になったが、その理由が部材不足だった。



メーカーもパチンコ全体の販売台数が落ち込む中、コストダウンを図っている中で、部材のコスト削減に奔走しているのかも知れないが、品質を落としたために発火につながった?とはうがちすぎか。



しかし、部品代が3万円とすれば、そんなに部品代のコストダウンを図ってもあまり利益貢献できないような気もするが、ちりも積もれば山となる、か。



なんだかんだと話が続いた後で、部品メーカーの結論はこうだった。



「本当にホールさんが機械を買わなくなったら、安くなると思いますよ」



ビッグタイトルというだけでホールは催眠状態に入ったかのように、買ってしまうし、メーカーはビッグタイトルというだけである程度売れる台数を見込んでいる。



本マグロの解体ショーで、その場で作ってくれた海鮮丼の美味しさに、「ま、とりあえず買っておこうか」となれば、本マグロも安いもの。



ホールが本気で機械代を安くさせたいなら、買わないことだがそれができない業界である。





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