パチンコ日報

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合わせ業の組み合わせが復活のポイント

一等地にグランドオープンしたホールで、終日パチンコを打った人の体験談だ。



開店前から並んで、気が付けば10時間近く打った。最初はここまで長居するつもりはなかった。客層や釘や接客を調べるつもりで打っていたのだが、全然当たりがこない。



どんどん熱くなっていった。パチンコ、スロット。ありとあらゆる台を打った。



最後は一発逆転を狙って、MAX、MAX機と渡り歩き、「自分でもいくら使ったか分からない。きょうは引きがなかった、と諦めるしかない」と随分高い調査費になったようだ。



この日の客付きは5割ほど。夜からの稼働は伸びなかったそうだ。



釘については「回る台もあったが、魚もいないところに撒き餌をまいているようなもの。釘は上手ではない。一番安易に風車で逃がしている。ワタリに玉が流れてこない。まず、客は500円で何回回るか調べるが3回では無理。スランプがきつすぎる。ワタリに玉を乗せたがらないのはスタートとTYを殺すため」とバッサリ。



最近の店長はおしなべて開ける度胸がない。吹く台は吹くので怖くて開けられない。利益の計算が狂うので安全パイの中での調整となる。安全パイということはあまり開けない、ということだ。



昔のオーナーはグランドオープン時に玉が出ていないと現場を叱ったものだ。損して得取れで開店初日から黒字にでもなろうものならカミナリを落とした。



開店プロ対策もあるだろうが、今は出ると叱るオーナーが増えているので、現場も萎縮する。



すると店長が冒険できるのは、余り吹かない甘デジしかない。開けても爆発しないので安心して開けられる。



すると、客も甘デジは良く回るので稼働がつく。



負けが込んできたので、接客ぶりをチェックするために従業員に話しかけてみた。



教育されているホールなら、客のクレームも親身になって聞いてくれるが、「ああ、そうですか」と素っ気ない。まったく客からの話にも乗ってこない。何人か声を掛けたが同じレベルの対応だった。



ここで、きっちりコミュニケーションが取れれば、客の心も静まるが、「もっと話を聞いてくれよ」と怒りに火をつけるような対応だった。こんな対応では負けた客がリピーターになるはずもない。



「どうせ使うならマイホールで気持ちよく負けたほうがよかった。今でも思い出したくない」



最高のロケーションにありながら苦戦している原因が、どんどん炙り出されて行く。



この店を立て直すには、客からの不満をまず取り除くことだ。



「私なら一旦、1週間店を閉めます。従業員教育のやり直しと交換率も等価から33個ぐらいに変えます。ロケーションはいいわけですから、まず、競合店の客を取ります。それに伴って新規の客も増えます。グランドオープンに失敗した営業本部長は『徐々に稼働を上げていきます』と言い訳をするケースがよくあるけど、グランドオープンのスタートダッシュに失敗したら、徐々に稼働なんか上がらない。開店プロが怖くて開けられないようなら、開店プロ対策を考えればいい」



店長を代え、従業員教育をやり直し、予算をつけてバンバン出して客を付ける。シンプルな力技が必要のようだが、復活させる要素はいくつもある。



合わせ業の組み合わせが店長の手腕にかかってくる。







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