パチンコ日報

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3.11対応の中間報告

3.11についての提案をさせていただきましたところ、多くの反響を頂戴しました。コメントやメールなどで「パチンコ日報が業界を動かそうとしている」等の声も。



ある青年部関係者からは「何かホール業界の将来に明かりが見えてきた」という声も聞こえてきます。



今回は提案からの期間が短く、準備期間が本当に短いのですが、それでも何かやりたいホールや店長から多くの声が届いています。



具体的に何をやるかまで踏み込んだ話も聞いているので、今回はその報告をします。



首都圏にある繁盛チェーン店のケースです。



多角経営をしている企業なので、3.11ついては稟議書を社長に提出する必要がありました。



現在、稟議書の中身の50%以上は許可が出たそうです。



ただ、営業時間中の黙祷は却下され、それに変わる何かを本部長以下検討をしているところです。



同じく首都圏の有力チェーン店では、「終日BGM禁止」を決定しました。



開店時のBGMも流さないそうです。BGMについては、ここまで徹底するから意味が昇華するのでしょう。



これだけではありません。同ホールのスタッフジャンパーは派手な色なので、この日は終日着用しないことを決めたり、と最終決定に向けての調整が進んでいます。



またあるチェーン店は、店長や主任クラスのYシャツ組が、明るい色のネクタイを禁止して、地味な色のネクタイを締めることに決定しています。もちろん、Yシャツも色、柄物は着用しないで白。



同時に本社スタッフにも同様の注意点を通達するそうです。



追悼している店舗で、店長が派手なネクタイを締めていたら、洒落にもなりませんからね。



他にはこんな企画も検討しているホールがあります。

それは自店舗のオーロラビジョンなどに、メッセージを流すというものです。





時間があれば、お客様からのメッセージを募集して、オーロラビジョンに流したかったと悔やんでいるようですが、会社からのメッセージを流すようです。



玉箱の積み方、並べ方を変えたホールや検討中のホールも多数出ているようです。



全国のホール様にお願いしたいのは、震災1周年にあたり、何でもいいので、ご挨拶文だけでも、入口の「片隅」に掲げて欲しいと思います。



これはパフォーマンスではなく、自らの言葉がある関係者のみが行えばいいと思います。



あるホールでは強制ではなく、書きたい従業員から震災1周年の言葉を書いてもらい、ホールの掲示板に掲げる計画を立てています。



こんな配慮を計画中のホールもあります。



数日前から、店内掲示板に3月11日の計画を予告するのは勿論、当日は店内にいるお客様へ1枚1枚あいさつ文を配布して、その中に「BGMを中断する時間帯がある」「一部の従業員は14時46分に黙祷をさせて頂くので、ご協力頂けるお客様は、ぜひご一緒にお願いしたい旨」を記しています。



小さなホールさんは、先日常連さんにアンケートを取りました。



「14時46分に店内で黙祷をしたいのだが、従業員がやってもサービスの妨げになりませんか?」



「もしも営業時間中に黙祷時間があればご協力頂けますか?」



9割以上の回答が肯定するものだったそうです。



しかし、営業時間中に黙祷をするのは、多くの観点から難しい面があり、他の時間帯も含めて検討をしているそうです。



上記の話はごく一部ですが、その逆の話も報告します。



あるチェーン店では、上層部の判断から3.11は何もしない事に決定しました。



理由は「ホール業はサービス業でもあるので、当日パチンコをするために来店するお客様には通常通り営業する事が一番」。



これも正しい判断でしょう。



私はこれらの報告を受けてこういいたい。



ホール業界が世間から認められるには、次の観点が必要だと思います。



パチンコ店は、

「社主のモノでもあり、従業員や地域社会のモノでもある」



「しかし一番はホールはお客様のモノである」



パチンコのお客様は、リターンの少ない投資家です。

お客様は「リターンを求めて来店される」「夢を求めて来店される」投資家です。



夢とは「リターン」もあれば、「遊技機で熱い思いをしたい=例えば熱いリーチでアドレナリンを出したい」という事でもあるでしょう。



話を青年部の方に戻します。



彼はこう言います。



「我々が業界のハンドルを握る日はあと10年ぐらいで来るでしょう」



それに対して私はこう答えました。

「上層部が引退すれば、業界の在り方も変わって行きますよ」



「3月11日の事に限らず、若手経営者がホール業界で変えたい事が沢山あるんです。それが自由に出来ない業界でもある。今は各ホールの姿勢に任せるしかない」と嘆く一方で、「今回の提案は、若手が将来業界を変えられると思う勇気だ」と目を輝かせました。



最後に私からお願いがあります。



今回の提案は非常に大変な作業を伴います。



計画されている店長さんは、会社との意思疎通を十分に行い、会社やお客様から怒なれないように十分注意して下さい。



お客様の立場の読者様にもお願いがあります。



「休業しろ」という観点からのコメントは、この段階ではお控え頂ければ幸いです。



これは様々な観点から現実的ではありません。他業種でそのような動きはないですから。劇団四季も通常通りに公演を行い、東京ディズニーリゾートも平常営業です。



これらの事情が分かっている上で、今回の提案をさせて頂きました。



何卒ご了承下さい。



今後ともよろしくお願い致します。





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