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都内で稼働が上がらない原因とは

今年、業界関係者が注目している都内駅前のHへ行く機会があった。2月の中旬。平日の夕方5時過ぎ。



この時間帯で約3割稼働といったところ。2階の1円コーナーにはそこそこ客はついているものの、1階の4円は厳しい状態だ。



ところが、対する競合店であるGは8割以上の稼働で空いてる台がほとんどないぐらい、びっしり客が付いている。



Hに比べれば、天井も低く、タバコの煙もこもっているような遊技空間で、決して快適とはいえない。低い天井の圧迫感をなくすためにGの島は幕板を取っ払っている。



快適さでいえば、天井も高く、島間も広いHに軍配が上がるが、この集客の差はどこに出るのか?



「東京のウチコ集団は釘が閉まっているのですぐに見切りをつけた、と聞いています」と語るのは攻略誌ライター。



開店プロやウチコ集団はホールにとってはありがたくない。確かに開店プロを排除するためにオープン当初は出さない作戦もあるが、プロはもとより、一般客からも見限られた、ということか。



ファンの間からはこんな声も聞こえてくる。



「貯玉の補償基金に入ってないらしいよ。それで『この会社ってそんなカネもないのか』ということになった。補償基金に入っていないから玉も出さないんだろう」



全玉貯玉ではなく、端玉貯玉なので基金に入っていないらしい。



ただ、ホールが補償基金に加盟していても、店が閉鎖すると、貯めていた玉は引き出すことはできず、一般景品との交換になるため、それはそれでユーザーからは不評だ。



コンサルが見る目はまた違う。



「教育のレベルが低いのか、人にスポットを当てていない。ホールにいても、元気な幹部の姿が目に浮かんでこない」と人の問題を指摘した後、さらにこう続ける。



「立地的にお客さんは電車移動になるが、開け閉めのパターンがそういう客層にマッチしていない。出して、プロに食われてもそれを排除するパワーも感じられない」



快適性ではGをはるかに凌ぐ遊技空間なのに、「店がきれい過ぎて居心地が悪い」という意見すらある。



風水の見地からは「お客が入ったり、居ついたりするのに居心地が悪い建物」とバッサリ。



かように業界スズメは騒がしい。



地方の過疎県ではない。客もいないところにオープンしたわけではない。都内でも有数の一等地で、将来は東京の玄関口になる地区で、流動人口も多い場所である。



余談だが、近くのホテルで展示会が開かれた日には、業界人でごった返したこともあった。



駅前の一等地に一から土地を手当てし、多額の設備投資をして短期で回収できるビジネスモデルではないことが、最近のグランドオープンから感じられる。4円の稼働が低迷していることを併せても、なおさらそれが強く感じられる。







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