2007年までは年間1機種のリリースだった海シリーズが年間2機種発売されるようになった。この間スペックアップとスペックダウンが繰り返され、継続率67~68%の上下を交互に出してきた。
玉利は11~12銭で推移すれば残るが、12銭を超えると市場から消える運命にある。
現在海シリーズで稼働貢献しているのは、大海スペシャルと沖縄2とプレミアムゴールドの3機種となっている。
結果的には継続率の高い機械が残っている。
最近はリリースされる毎に当たり、ハズレを繰り返している。順番からすると大海2は当たりのサイクルに入る機種となるが、三洋としても外せない機種であることは間違いなさそうだ。
販売台数は13万台でストップ。
問題は大海2のスペック。1/350のミドルスペックが全体的に稼働が落ち込み、1/200のライトミドルが稼働が安定している中で大海2は1/350のミドルである。
「海は高齢層と女性客をいかに確保するかが安定稼働に関わってくる。女性客が4割を占めている店であれば3万5000~4万稼働が望める。ただ、甘デジ以外は必要ないという人やミドルはもう買わないという人もいる。ミドルの大海2が安定稼働につながるかどうか、ということ」(TKC高橋代表)
三洋の海といえば、常に社運がかかる大看板台だ。ヒットして当たり前の空気がある中で、開発チームのプレッシャーも相当なものだろう。
しかも、海シリーズは保守的な高齢者や女性客に支持されているので、新しいものにチャレンジできないなどの制約も多い。マリンちゃんを使うことや横スクロールは必須条件。
そういう状況の中で、初の試みがモーションセンサーを搭載したこと。海ファンは魚群が出るのを願って、リーチがかかったとき、手を横に振る仕草をする人が少なくない。
それならと、このファン心理を大海2に取り込んだのがモーションセンサーだった。
「ちゃんと使えるホールだけが残るチャレンジャーなスペックという印象を受けた。海シリーズは何度もこけることはできないので、誰でも使えてパチンコを止める原因にならない機種にしなければならない」とは試打した業界関係者の弁。
モーションセンサーが若年層を取り込むきっかけになれば、海もまだまだ成長するのだが。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。