このガラパゴス、という言葉が頭から離れない時にあるホールの個室で写真の注意書きを発見した。

何気なく読んでいて、おや?と思った。
ここまで注意書きを張り出すということは、一度や二度ではなく何度も個室内が壊されて、ホール側も思い余って張り出したことが推察される。
勝った負けたのパチンコホール。
負けた客が腹いせに一番怒りをぶつける矛先がトイレの個室だ。三角コーナーを破壊したり、わさとトイレにものを詰まらせたり、と昔からその手の行為は後を絶たない。
問題はここからだ。
警察に被害届けを出すのは正当な行為だろうが、警察から依頼があればビデオを提出する、というところに異様さを感じる。
コンビニ強盗などは防犯カメラの映像が犯人逮捕につながったりしている。それでビデオを提出するのは分かる。
トイレ内の器物破損も立派な犯罪だが、ビデオ提出、ということは、トイレの個室内をこのホールは監視しているのか、と思うのが普通だろう。
常識では考えられない警告だ。
写真を見るとタイルのメジを修復したような跡がある。タイルでも割られたのだろう。
それは、さておき、「ビデオ提出」というフレーズに疑問を持たないのだろうか?
「うちは個室内まで隠しカメラで撮っていますよ」という威嚇にしろ、世間常識では考えられない。
こんな警告をホテル、百貨店、スーパーなど不特定多数が集まる施設で張り出したら、それこそ世間から非難の嵐である。信用を重んじるホテルなどではありえない。
もっともホテルのトイレで暴れる客はそうそういないが。
トイレの破壊率が高いのは、パチンコ業界が特殊な業界といわれる所以でもある。
昔の店長がよくいっていたのが「気持ちよく負けてもらう」。負けた客の怒りを静めることなく返すから、トイレに八つ当たりするのだろう。
この注意書きも業界ガラパゴスである。
追記
このエントリーは個室内にカメラが仕掛けられている、というものではなく、今回の注意書きの書き方では読み手によっては「個室内も監視されています」と解釈する人もいるので、書き方に注意を促すものでした。業界内ではこの注意書きが当たり前でも、他から見たらおかしい、ということ。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。