業界不況で稼働がどんどん落ちる一方で、立地などに支えられ、新台を入れ替えるだけでまだ稼働を上げているホールがある(本当はそれだけではないが傍から見るとそう思う)。
同じチェーン店でも強い店と弱い店は当然出てくる。弱い店はどんどん弱くなっていく中で、何をしたらいいのかまったく分からず、思考停止状態に陥っている。
例えていうなら、目の前で殺人事件が起こっているのに、何をどうしたらいいか分からない、自分の家が火事になり、腰が抜けた状態などに近い。
出玉イベントが禁止されて以降、ボディーブローが効いてきて立っているのがやっと。後一発食らうとKOされる状態だから考える力もない。
彼らが求めるのは、即効性がある集客方法だが、そんな魔法の薬などあるわけがない。芸能人イベントをすることがなかった全国チェーンが芸能人を呼ぶということは、大手でも集客方法が分からない状況に陥っているということでもある。
稼働が落ちるということはその店の信頼がなくなったことに加え、パチンコ人口が確実に減っている、ということだ。
急に接客に力を入れたり、釘を開けたからといって稼働がすぐに上がるわけではない。
「まずは曜日展開から始めることも一つの方法。全部の週地域一番店になるのではなく、例えば土曜日を設定して、土曜日だけでも地域一番店になれる戦略を立てること。それで稼働がついてくれば、次は日曜日を設定して徐々に地域一番店になれる週を増やしていくこと。平社員のときから稼働を上げる上司の方法をよく観察していたような社員が店長に育っていないから、イベントを禁止されただけで右往左往している」(業界通)
強いといわれたホール企業も案外営業ノウハウは持ち合わせていなかったことが、駅前の一等地で最近グランドオープンしたホールで露呈している。
地域の客層に合わせた機種構成や営業方法になっているのか? その検証が行われている最中なのかも知れないが、どんな業種でも繁盛店は共通した要因がある。
それは「時を守る」、「場を清める」、「礼を正す」、そして「ストロークを与える」。
こんな簡単なことを徹底してやっている。この積み重ねが長い年月大きな差となって現れる。
今、業績を落としているホールはこれがちゃんとできているか振り返ってみればいい。
こんな簡単なこともできないホールが、急に業績を上げることなどできるはずもない。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。