パチンコ日報

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メーカー台所事情

「いまの機械メーカーは大半がアッセンブリーメーカーに成り下がっている。ソフトも液晶、役モノもすべて外注。それが出来上がってきたものを組み立てているだけ」と話すのは下請けメーカーの関係者。



彼らから見たメーカーはどう写っているのだろうか?



「確かにリストラしたメーカーはあるが、苦しい、苦しいといいながらも、まだそんなに苦しくはない」と見ている。



検定取り消し処分を受けたスロットメーカーが、7年間も新機種を出さないで生きながらえていた実績があるように、内部留保は相当なものだろう。



「パチンコは特許の塊ともいわれているが、特許を持ちすぎると特許の上に胡坐をかいているのかヒット機種が出ない。機械が売れなくても特許で食べていけるともいわれているから危機感がない」



抱き合わせ販売は「機歴管理」に名前を変えただけで、ホールは欲しくもない機械を相変わらず買わされている。これがボディーブローのように効いてきてホールも新台を買う体力が確実に落ちている。



2010年のパチンコの販売台数が290万台だったのに対して2011年は240万台、と50万台もダウンしている。



今年はさらに230万台になるのではないかと予想されている。これが適正なのかもしれない。エヴァは10万台しか売れなかったが、これが20万台だったら需給バランスが崩れ、ボロボロになっていた。



4円を打てるお客さんが確実に減っているのだから、メーカーも新台の販売計画を見直していることだろう。



かつては青天井といわれた開発費のメーカーもあったが、従来が1億円とすれば今は7000万円ぐらいに削られてきている。



開発費予算が削られたら、リリースされる機種も減ってくる。それはホールにとっては喜ぶべきこと。



メーカーが減り行く販売台数で利益を確保する方法として考えているのがメーカー機能を海外にアウトソーシングすること。



開発をインドに置いて、生産はバングラディシュに移す。40万円で高いと批判のある機械代も海外移転すれば20万円で提供できたりする。



「メーカーは下請けに対しては非常にドライですよ。ある日突然仕事を切られますからね。今回のエヴァもまったく違う開発部隊が担当しています」



メーカー各社もパチンコに変る第2、第3の事業の柱を立てようと躍起になっているが、決定打が見つからないのが現状。となると海外移転も絵空事ではなくなってくる。



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