塩大福関連のコメントの中に「感動」に関するものが数多くあった。
それが正解か不正解かは皆さんの判断にお任せする。
ただ私が先日書いた様に「答え一つではない」
「家族からの愛情~家族への愛情」「恋人への愛情~恋人からの愛情」 「友人への愛情~友人からの愛情」
これらの愛情の在り方を考えたら、今回の塩大福のことで、より一層理解が深まる
あなたに恋人がいた。
その恋人とは4年間のお付き合いがあり、その後めでたく結婚した。
1年後、子供を授かり、最終的に は3人の子供に恵まれた。
3人の子供はすくすくと育ち、成人してそれぞれの家庭を築いた。
あなたは90歳で天寿を迎える。
素晴らしい人生だった。
平凡であるけれど、恋人や家族や友人に恵まれた人生だった。
そんな人生の中に、必ず相手に喜んでもらいたい と言う感情が芽生える。
家族や友人では、付き合いが長くなりすぎて、これから書く内容はピンとこないだろうから、恋人を例に話を進める。
皆さんは異性を好きになったことがあるはずだ。
その恋が結ばれたり、ダメだったり・・・。
その恋が実ったときから、楽しい人生が始まる!?
その時に必ず、恋人を喜ばせたい! と思う気持ちが芽生えるのは自然の流れ。
お金に余裕のある人は、ブランドもののカバンや宝飾品をプレゼントしたりする。
お金に余裕のない人は、手作りのお菓子をプレゼントしたり、素晴らしい夜景を観にドライブに行く。
恋愛期間が4年であれば、相手の誕生日やクリスマスがそれぞれ4回~5回はある。
自分の恋愛時代、誕生日やクリスマスで、恋人にプレゼントした時のことを思い出して欲しい。
相手の喜ぶ顔を思い描きながら準備をしなかっただろうか?
相手に喜んで欲しいと思うプレゼントやサプライズを相手の立場になって探さなかっただろうか?
相手の立場に なる瞬間だと思わないだろうか?
毎年の誕生日、年月を積み重ねても、前年以上のものをプレゼントする必要はあるだろうか?
毎年、彼女が手作りのケーキやお菓子で飽きるだろうか?
そんな事はない。
一部のひねくれ者は、前の年より高価な指輪でないと嫌だ!と言うかも知れないが(笑)。
自分の愛する人や好きな人のために、相手が喜ぶ何かを探す苦労をしたことがあるはず。
今回の塩大福はそれと同じ。
★お客様の喜ぶ顔が見たい!
「喜ぶ」の中には「感動」がある。
最初にくるのは、純粋に相手に喜んで頂きたい!との想いである。
毎年同じ恋人と過ごす「クリスマス」や「誕生日」
前の年以上の金額のプレゼントでなければダメだろうか?
そんなことはないことはお分かりだと思う。
マンネリでも毎年同じ過ごし方でも幸せ。毎年同じ顔ぶれのクリスマスで、毎年同じ程度のプレゼントでも幸せではないだろうか?
家庭を持ち、毎年同じ行事をしていても幸せだ。
コメントの中に「感動では集客ができない」との意見のブロガーさんのことを書いたものがあった。
それはそれでその方のご意見だから、私は何も指摘はできない。
しかし、「集客」の意味のお互いの相違から意見が分かれるかもしれない。
本来、ここで紹介したいホールチェーンがある。
しかし、紹介は勘弁して欲しいとのことなので、名前は出せないが「感動を武器」に集客に結びつけているホールがある。
地元で愛され、来年創業60周年を迎えるホールチェーン企業だ。
オーナーは地元の商工会会長も務めている。
そのホール企業の戦略は、長くなるので別の機会に譲る。
同店ではお客様に塩大福を景品で出したことはないが、選りすぐりの逸品を毎年提供している。それも年に4回。毎回違う逸品を提供しているが、どれも全て完売している。
その逸品とは食べ物。
お客様はそれを食べて感動? する訳だが、これで即、集客数が増えるものではない。
でも、【お客様は毎年それを楽しみにしている】のは事実。特に女性と高齢者には好評。
ホール経営者でなくても、お客様を集客する手段は、いくつもある事はお分かりだろう。
ホール経営の場合、新台入替は最も効果の上がる集客方法だ。
常連客が多い繁盛店では、それ以外にも様々な集客方法がある。
機械のイベントもその一つ。
しかし、繁盛店ともなれば、新台入替もイベントも関係なく来店するお客様も存在する。
これは繁盛店の経験者なら分かるはず。
そんなお客様に対して気の長いイベントが今回の塩大福が該当するかも知れない。
小さな感動でもそれを継続させることで、「取りこぼしていた可能性のあるお客様を集客できる」。
今回の塩大福のホールは、こんな深い考えを持って、お客様に提供した訳ではない。
そのホールのオーナー曰く「お客様の喜ぶ顔が見たいだけ」。
だからそのオーナーは、塩大福だけで集客ができるとは考えていない。
しかし、オーナーはこうもいう。
「これと同じ発想のイベントを継続的に行うことで、長期的に見ると集客につながる」
つまり、合わせ技の考え方だ。
恋人に話を戻す。
付き合い年数が経ち、毎年前年より高価な誕生日プレゼントを渡していたら、何時かプレゼントする側のお財布が破綻してしまう。
またプレゼントをもらう側も、前年より安い誕生日プレゼントだと、機嫌が悪くなることも考えられる。
しかし、毎年平凡でも同じ価格のプレゼントを渡せば良いと思わないだろうか?
私は長年付き合いのあった女性には、前年と同じ程度のものをプレゼントしていた。
相手には心がこもって、気持が伝われば、それで嬉しいもの。
それと同じで、ホールで毎年同じレベルの感動をお客様にしてもらうことは、長期的にみて集客の一助となり常連客が増える。
別に年々そのハードルを上げる必要はない。
昔、あるセミナーで、ハードルを上げないと、お客様はそれが普通となり、お客様の感動は減少すると言う講師の話を聞いたことがある。
しかし、それは同席していたパネラーによって撃破された。
それと先程書いた、ホール創業59年目のホール企業もそれを実践している。
だから今回の私の意見は自信がある。
★感動でお客様を集客デキル。それは長期展望に立つ集客であるが…(笑)。
東日本のX駅の周辺に5店舗を展開するホールチェーンがある。
これが噂の59周年のホール企業。そのどれもが優良店。
この5店舗間を行き来する客層は、イベントで店選びをする20~30歳代が多い。
しかし、50~70歳代のお客様は、店舗を行き来しないお客様が多い。
高齢者達は、隣の店舗でビックイベントを行っていても、「浮気」しない。
その理由…分かりますか?
ここまでお客様を教育(失礼な書き方だが、分かりやすいのでお許しを)するのは、短期ではムリで、長期にわたる戦略と努力が必要だ。
集客を短絡的に「出玉だ!」とか「新台入替」だとお考えの方もいる。
集客とはそれ以外の様々な 「合わせ技」の結晶なのである。
その合わせ技の【品質と数が重要】で、それが繁盛店のノウハウである。
その合わせ技の一例が塩大福かも知れない。
お客様が喜ぶ顔を見たことがありますか?
お客様がくやしがる顔を見たことがありますか?
お客様が驚く顔を見たことがありますか?
その顔の中に感動がある。
それ以外には、お客様とお店の関係からくる感動があることを私は知っている。
先日書いた、弱小パチンコ店舗再生専門相談室のトミナガ氏と、昨年5時間にわたり話した内容がある。
トミナガ氏が再生したホールも、お客様の感動が満載の話である。
私が長々と書いた内容を要約するとこうなる。
★ホール運営の方法、理想、武器などは、一つの正解ではなくて、ホールの数だけ正解があるということ。
ホール運営を経験して、色々と学び試してきた。また他人様のホール運営を見てそう思う。
正解は一つではないし、私の意見が全てではない。
ホール運営に断言はない、ということだ。
この話はまだつづく。
※だからこの時点でのコメントは不要です。どうしてもコメントしたい方だけお願いします。
つづく
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