例えば、プロ野球中継がテレビから消えてどのぐらい経つだろうか? 今年も開幕したばかりだが、関西ではたまに阪神戦が放送されるが、日曜日のゴールデンタイムにどの局もプロ野球を放送していないことが当たり前の光景になってきた。それを当たり前と感じることが茹で蛙の証か。
消えた一番の要因はプロ野球の視聴率の低迷。それに伴うスポンサー離れ。局とすれば放送したいけどスポンサーが付かないために、野球中継を断念せざるを得ない状態のようだ。
放送したとしても、試合終了まで放送することもなくなった。時間が来ればピタッと終わる。野球放送を延長していたころが懐かしい。
かつては、熱狂的な野球ファンのいるホールでは、ナイター中継が始まると、確実に20~30人の客は野球見たさに家路を急いだ、といわれていたが、今は野球中継そのものをやっていないので、その影響もない?
ここは発想を変えて「うちのホールに来れば、野球が見られます」というのはどうだろうか。
島間などに天井からテレビモニターを吊り下げているホールがあるが、そういう設備が整っているホールには特にうってつけ。
地上波からプロ野球中継がどんどん姿を消す中で、唯一プロ野球の全試合を放送しているのがスカパーだ。

例えば、北海道なら日ハム、宮城なら楽天、千葉ならロッテ、福岡ならソフトバンク、広島ならカープ、というように地域特性に合わせた試合を選んで流すことができる。
地上波だったら巨人線一辺倒だったが、その巨人戦ですら地上波から姿を消しつつある。
プロ野球中継を流すことで集客へつなげるというより、わけのわからないバラエティー番組を流すよりもファンサービスにはつながる。
6月には今年最大のスポーツイベント、ワールドカップの南アフリカ大会が始まる。
これがホールにとっては、ちょっと天敵になる。ワールドカップのたびに客が減ったホールは少なくない。
スポーツ番組に強いスカパーは、全64試合を生中継する。ここは地上波でも見ることができなくなったプロ野球同様、ホールでワールドカップを流すことで、帰ろうとする客の足をつなぎ止めることはできる。
今は一人でも多くの常連客に来店してもらうために、チラシより景品券付きDMを多用するホールが増えている。
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