パチンコ日報

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ホールとマルチコピー機の可能性

202X年の夏、パチンコホールの店長であるA氏は、ここ数年の業界の厳しさを肌で感じていた。新台入れ替えを繰り返しても、かつてのような集客は見込めず、来店客の減少に頭を悩ませていた。どのホールも似たような状況で、ライバル店との差別化を図ることがますます難しくなっている。

そんなある日、取引先の営業マンから、ある提案を受けた。

「店長、最近のマルチコピー機ってすごいんですよ。ただのコピーやプリントアウトだけじゃなくて、チケットの発券や写真プリント、スポーツ振興くじの購入までできるんです」

店長は右から左に聞き流した。コピー機などコンビニで十分に事足りるのではないか。わざわざホールに置く必要があるのか、と。

しかし、営業マンは続けた。

「コンビニには確かにありますが、ホールならではのサービスを加えれば、話は変わってきます。例えば、ホールの会員さんが誕生日当日に来店したら、誕生日新聞をプリントしてプレゼントすることもできます。そうすれば、お客さんの来店動機になるかもしれませんよ」

確かに、ホールは新台入れ替え以外に目立った集客策がない。もしマルチコピー機が話題を呼べば、新しい客層を呼び込めるかもしれない。店長は半信半疑で、1台導入してみることにした。

設置からしばらくは、思ったほどの反応はなかった。しかし、ある常連客がSNSで「パチンコ屋で昔の新聞が印刷できる!」と投稿したのをきっかけに、徐々に利用者が増えていった。

特に年配客が自分の誕生日新聞を印刷し、懐かしい気持ちに浸る様子が見られた。

ある日、店長は一人の若い男性客に話しかけられた。

「店長、このコピー機のおかげで、うちのおじいちゃんがまたパチンコに来るようになったんですよ。昔の新聞を見ながら、あの頃はこうだったって楽しそうに話してくれるんです」

その言葉を聞いて、店長はふと考えた。ホールはただ遊技をする場所ではなく、人々の思い出や交流の場にもなり得るのではないか。新台入れ替えだけが集客の方法ではない。マルチコピー機のような、ちょっとした仕掛けでも人の心を動かせるのだ。

ホール側は他の活用方法も模索し始めた。例えば、近隣の飲食店と提携し、コピー機を通じて割引クーポンを発行するサービスや、地元のイベントチラシを印刷できるようにすることで、地域とのつながりを強めるアイデアが浮かんだ。

また、競馬や競輪など他のギャンブル好きの客層にも訴求できるよう、関連情報のプリント機能を加えるのも面白いと思った。

パチンコ業界は厳しい状況が続いているが、発想次第ではまだまだ可能性がある。マルチコピー機の導入は、その小さな第一歩なのかも知れない。店長は、次の一手を考え始めていた。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 新台入れ替えしても客がつかないとか、自分で打ってみないの?っていつも思うわ。4円で何回回るか。
    それで客が来てくれるなら苦労しないって  »このコメントに返信
  2. ピンバック: それで客が来てくれるなら苦労しないって

  3. 運良く勝てる調整でも(せいぜい1万台に対して2~3台)当たるまで投入する資金が続かないのがほとんど。

    今のLTとかほざくのをざっと見た所、それ(LT)に入るのは

    1/200 の 50% 引いて 更に振り分けの 50% その中の継続率 70% その中の25%
    で。更にそれの80%
    計算して?
    1/200 ✕ 1/2 ✕ 1/2 ✕ 7/10 ✕ 1/4 ✕ 4/5
    = 28/160000 → 7/40000 ココまで引いてやっと出玉。
    しかし得られる出玉は平均わずか7,500個
    これが60,000個やら70,000個が平均ならまだしも。
    その1/10しか出ない。
    それに金になるのは 7/10を突破して、1/2の振り分けを抜けてようやく1400個(=払い出し1,500個 確率 7/16000)
    そこに行かなかったら1,000円分も出ない。
    7/40000 を引く抽選も4円だったら1,000円当りせいぜいよく回してもらって18回な? 殆どの店は10~12な?
    18回回してもらってもおおよそ32,000円
    普通は10~12回しか回さんから50,000円近く掛かる。
    で、払い出し平均が30,000円分も届かない。
    交換で手数料掛かるからな。
    どこに魅力があるんだか。
    1パチで予算を持ってようやくそれが見える「かもしれない」
    程度な?
    だからLTを抜けた瞬間に殆どの遊技者がそこで止めているのだろ?
    これを設計ミスと言わずして何というのか疑問だ。
    これで投入速度は4パチで20,000円/時
    2時間で3回は初当たりを貰わんとやってられんわ。
    で? そういう台、おたくらの店にあるんか?
    あるなら客おるやろ。ないから客がおらん。それだけ。
    しょうもない御託を並べさせんなや。
    そりゃ自分らで打たんから何とでも言えるんだろ。
    店のこの現状の台をメーカーの奴らや店の奴らが自腹で打ってみればいいんだよ。
    いかに自分らが産廃作っているのか、どれだけクソ調整なのか解るからよ。
    くだらん  »このコメントに返信
  4. ピンバック: くだらん

    • わざわざ投入額をお前等の大好きな平均で答えてやったけど。
      20人に1人はその3倍投入しても当たらない、
      という事をちゃんと留意しろよ?
      お前らは平均ばかり語って下には見向きもしないから大事な太客を取りこぼしているんだぞ?
      客には小役カウンターなんざ付いていないのだから、取りこぼせば丸損。
      お前等の大好きなパチスロ仕様にわざわざ客が合わせているのだからそんな客を取りこぼしてんじゃねぇよ。
      打ち手にはこぼすなと言う癖にお前等は取りこぼすとか。お前等にはやる気が微塵もねぇな。
      やる気無いならはよ店畳めよ。
      くだらん  »このコメントに返信
    • ピンバック: くだらん

  5. GWは、両親の介護と自分のためのランニングで終わりました。まぁ、普段と変わらない生活でした。
    夕飯時に、近所のパチ屋でトイレを借りたついでに店内をまわりましたが、客が少なっ!!まぁ、あたり前か。機械はデジパチばかりだし、回らないし、LT機も増えてきて、面白くも何ともないし、むしろ潰れずに営業できてるだけ凄いことなのかもしれないと思いました。
    帰宅して、偶然、昔よく打っていた『オークス』の動画を見たら、非常に楽しかった!!
    今はもう、パチもスロも打つことはないけれど、昔のパチンコは、シンプルだけど飽きないねぇと感じましたよ。
    換金禁止  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 換金禁止

  7. 昔のパチンコ店は、デジパチ・羽根物・権利物・一発台・平台と色々な種類があり、
    パチンコ店は設置機種で特徴を出し、客もその日の気分や予算で、機種選択が出来た。
    しかし今は、ヘソ賞球1個の時速約2万円の高速吸込デジパチばかりでは、復活は無理。
    トクメイ  »このコメントに返信
  8. ピンバック: トクメイ

  9. 人々の思い出の場
    交流の場

    確かにその通りです
    喜び、楽しみ、悲しみ、怒り
    訪れるお客さんたちの喜怒哀楽の感情が同じくらいで4分割していれば理想じゃないでしょうか
    ですが今は負の感情が大きいですよね
    ほとんどのお客さんは負の感情を持っているんですが、何度かに一度味わえるパチンコパチスロの面白さ楽しさがあるからなんとかまだファンでいられるんだと思います
    その何度かに一度味わえる楽しさ面白さが、年々減っていっていますよね
    その割合が負の感情で埋め尽くされた人からやめていくんでしょう
    なんとかして機械状況を変えてほしいところですね;
    今でも出来る限りの事をしているとは思います
    可能であれば、もっと横との繋がりを強めるべきだと思います
    1企業だけでやれることはもう少ないと思いますので
    本当の優しさで接すれば、きっと返ってきますよ
    通行人  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 通行人

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