普段、皆さんが見ている月は、いつも同じ模様なのをご存じだろうか?
画像の黒い部分は、日本ではうさぎの餅つきに見え、西洋ではカニに見える。地域によってたとえは違う。
では、月の裏側は、黒い部分が少ないことをご存じだろうか?
どうしていつも月は同じ面しか地球に向けないのだろうか?
月に関していえば、古代から人間は同じ面を見ていた。同じものを見ているのに、地域によって黒い部分の見え方が違う。
このモノの見方は「パチンコと感動と集客」に似ている。
同じ日本でも、季節によって月の見え方が違うことを意識しているだろうか?
【中秋の名月】
お月見として一番親しまれているのは中秋の名月。
その日は毎年違うことをご存じだろうか?
2009年は10月3日だった。
2010年は9月22日。
2011年は9月12日。
2012年は9月30日、となっている。
秋の月は美しく見えるが、その理由には様々な説がある。その中で、間違いではない話しを紹介する。
太陽と同じで、月も季節によって見える角度が違うということ。
夏の太陽は頂点付近まで昇る。だから日が長い。
冬の太陽は角度が低い。だから日が短い。
中秋の名月は昔から、多くの句が残されるくらい美しい。
これはこの時期の月の角度の影響からそう感じる。角度が高過ぎだと、見ていて首が疲れる(笑)
酒を飲みながら見るのに適した角度が中秋の名月ということになる。
そしてその時間も影響する。
昔、この話を新人研修でするのが定番だった。
月の見え方と本題を対比すると、社会を知らない新卒者は目を輝かせた。
同じ国でも、季節によって見え方や感じ方が違うことを知ることで、社会で起きている変化を感じ取ることが学べる。
これはパチンコホール業務で役立つ。
同じお客様でも、見る方向から違うことを感じ取れる。
もっと突き詰めると、お客様がいつもと違う行動をしている場合、それがゴトだったりするが、その話は後ほど。
月の裏側は直接見ることができない。衛星写真で見ることしかできない。
皆さんはこの例をお客様にあてはめてみたことはあるだろうか?
これを昔、講演で話したことがある。
講演後のアンケートでは、ほぼ全員が「目から鱗」と書いていた。
普段、皆さんが見ているお客様の姿は、月の裏側に相当するお客様の顔を見ていない。
皆さんがホールで見ている遊技中のお客様は、後ろ姿や横から見ている姿でしかない。
遊技中のお客様を正面から見たことあるだろうか? 遊技中の表情の変化を観察したことがあるだろうか?
これは実に面白い。
そこで、私はホールにこんな提案をした。
「自店のお客様を正面から見てみましょう!」「それをビデオに録画してみましょう!」
これを皆さんのホールでもやってみることをお勧めする。
色々な気づきが生まれる。
この話はまだ続く。
その中で「パチンコと感動と集客」の方程式を紹介する。
バイトのKさんをはじめホールスタッフの皆さんも読んでいるので、分かりやすい話の流れで進める(この話は、バイトのKさんの寄稿へのお礼でもある)。
またその流れの中に、約束したマルハンの話も織り交ぜたい。
つづく
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新シリーズ元店長の主張…その⑤「見えるモノ・見えないモノの把握が大切」
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