パチンコ日報

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ホールよりもメーカー志望の大学生就職戦線

現在の遊技場の数は約1万2000店舗。



平成7年の1万8244店舗をピークに4号機撤去後は、つるべ落とし的な減少だ。



昭和28年、機関銃式パチンコが登場した頃は、約3万店舗の遊技場があったが、連発式やオール20の禁止などで一気に減少した。



パチンコ業界の隆盛は、規制との関わりが深いことをお客様も業界人も分かっている。



先日の「消費者金融とスロット業界」のエントリーは、私の周囲では反響が大きかった。



友人の子供A君は、ことし大学を卒業予定だったが、結局、就職が決まらないために卒業を1年延期した。



A君は東京の準一流大学の経済学部。



本来就職したい業界に内定が得られなかったため、熟考した結果の結論だった。



第一志望ではないが内定をもらったのが、パチンコホール業界だった。



A君によると、パチンコ業界を就職先に考えた学生は、ものすごく多かった、という。



ただし、ほとんどが遊技機メーカー関連企業。



で、ホール企業を選択するのは、本命から内定がもらえず切羽詰った学生に多かったようだ。



A君の大学の就職率は87%。



しかし、ほとんどの学生は、会社の規模や業界に納得しているわけではないようだ。



A君は家庭環境に恵まれているため、就職に妥協しない学生生活をもう1年続けることができた。



しかし、経済的な理由でそれができない人が大半だ。



いまの就職戦線は、大学3年生の時から開始される。従って、今年卒業した学生はまともにリーマン・ショックを受けてしまった。



私の友人とその親は、ある大手の元社員と社員である(その会社の業界は大手が2社しかないのでここでは書けない)。世界的な企業である。



その子供B子さんは、来年大学卒業予定だ。



実は役員推薦でその会社に入社したいと考えていたのだが、その夢は完全に消えた。



A君やB子さんをはじめ、両名の友人などから、この1年間で10人以上の学生からパチンコ業界について質問を受けた。



昨年閉鎖した私のブログにも書いたので、こちらの読者の一部の方はご存知だと思うが、昨年の夏、学生のための就職セミナーで、講師として話した経験がある。



担当教授の人脈から、各業界の講師が招かれた。



私の担当は「パチンコホール企業」と「自動車ディーラー」だった。



この時、パチンコ業界関係者では、メーカーの人がいた。



次回は、学生が苦悩した就職活動について書きたいと思う。



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