最近の全体的な流れとして思うのですが、あまりにも「経営知識」が軽く見られている様に感じます。
「知識ばっかりの頭でっかちでは、成果は出せない」
「論理的な考えよりもその時々の直感や感情が大事。お客様に接して感じる事が重要」
「来店して下さった目の前のお客様をいかにハッピーにさせるかが全て」
確かに私は、戦略・マーケティングを専門としているので、どちらかと言うと「頭でっかち」の部類に入ります。
上記のコメントは間違ってはいないのですが、それだけを店長に求めるのは、業界全体を考えた場合、あまりにもミスリードではないかと思います。
人を相手にビジネスをしている以上、確かに論理的帰結のみを基に施策を実行しても、それだけで集客に繋がるとは、さすがに私も思ってはおりません。
が、しかし、1店舗当たりであれだけ大きな金額を動かしている1店長である以上、最低限の経営知識と論理的思考能力は必要だと私は思います。
当然そのような人材教育を既に行っている企業もありますが、まだまだ業界全体では少数に留まっているのではないでしょうか?
何故このような事を言うのかと申しますと、私はパチンコ業界が社会的に「業」として認められる最大のポイントは、業界団体でもなく、株式上場でもなく、産業規模や納税額でもなく(当然重要な要素ですが)、全国1万店舗のパチンコ店の「店長」にあると考えているからです。
「店長」自らが、自分の「業」に対して誇りを持つだけでなく、社会にその必要性を発信する事が出来る。
自分の属する業界がそもそもどういった構造で、超えるべきハードルは何なのかについて、理解し自分なりの考えを持つ。
その上で、パチンコ業界を批判する方々に対しても、正々堂々と日常的に議論する力を身につける。
その様な店長が1人でも2人でも増えていけば、警察行政の手を煩わせることなく、業界も良い方向に変わっていくのではないかと私は考えます。
あまりに理想論かもしれませんが、私はその第1歩が、他業界の方々にも通用する共通言語である「経営知識」を店長の方々が身に付ける事だと確信しています。
つづく

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