パチンコ日報

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昔はベースを上げて稼働を上げるのが基本だったのに…

このエントリーは2年前に書かれたもので、時系列的に若干違和感があることを事前にお断りします。

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「昔の新台入れ替えは、病気に罹った台の診療のための入れ替えだった。新台はもちろん開けたが、稼働が下がった台を再び活性化させるために、全体のベースを上げる戦略だった。結果的には店の利益は上がった。ベース調整が何よりも重要だった。それが稼働を上げる秘訣だった」と話すのは現役を引退した元業界人。

今から30年以上も昔の話だが、今は等価になって逆のことばかりを業界がやっている。いかにベースを下げて粗利を稼ぐか。

1個賞球のパチンコ台は、昨年7月はリリースされる機種は8%だったものが、今年の7月には20%にまで上がり、今後も1個賞球が続々登場する気配だ。

1個賞球機を3個賞球機と同じ感覚で運用すれば、玉粗利は必然的に上がるというもの。1000円スタートでは2回近く低い。これでは1000円分の玉がすぐなくなることに客も気づくというもの。3個賞球よりも玉粗が30銭近くも取っているので、機械代の回収は早く済むが、その分客の懐を痛めることになる。

コロナ禍で業績が落ち込んでいるところに加えて、スロットは6号機ではどうしても売り上げ・粗利はパチンコに劣っている。スロットの売り上げ・粗利をパチンコでカバーしなければいけないのだが、それが1個賞球機では非常に危うい。

「4円の甘デジでさえ打てなくなっている客が増えている。1000円スタートが15回とすれば、初当たりまで7000円はかかる。それがきつくなっている。今後は1/80~1/90の甘デジで、50回以内に一撃で1万発が狙える機種が主流になってくる。1/320は売り上げと粗利のためには必要だが、田舎では打てる層がいなくなっている。大当たり確率の分母を下げる。コロナで所得が無くなり長時間遊技できる客層がいなくなってきた」(業界事情通)

一方のスロットについては、可処分所得が少なくなってくることに対応して、「1回回すのに3枚掛けの60円では、20スロはヤバイという分析が出ている」とした上で「2枚掛けの機種を考えているメーカーもある」と明かす。

1ゲームに60円。2ゲームで120円。120円あればスーパーでカップヌードルが買える金額である。そんな金額が一瞬で消えるわけだから、初心者にはハードルが高い遊びということだ。

そんなことよりも今の出玉性能では、たとえ2枚掛けのAタイプが出ても誰も寄り付くことはない。5号機完全撤去と共に暫くは暗黒の時代が到来しそうな予感だ。

パチンコもスロットも等価志向が招いた結果である。




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