パチンコ日報

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日本人から見捨てられかけたハンコがインバウンド客で復活するならパチンコも

机の引き出しの中には実印や住所印、三文判、訂正印、ゴム印など8種類のハンコが入っている。この中で一番使うのは請求書に押す社判だが、後はほとんど使うことがない。2020年11月からは行政手続きの押印が廃止されたため、確定申告の用紙にもハンコを押す必要がなくなった。Amazonでの買い物は置き配なのでシャチハタの出番すらない。

日本のハンコ文化が存続の危機に晒されている。行政や企業の手続きの電子化などで印章業界は斜陽産業に向かっている。経済産業省によると、出荷額は2020年に221億円と、20年前の約6割まで落ち込んだ。

産業としてシュリンクするところは、パチンコ業界と相通じるところがある。日本人のハンコ文化がデジタル化によって需要減が加速することが危惧される中で、印章業者は方向転換することで新たな需要を掘り起こすことに成功している。

印章業者が目を付けたのがインバウンド客だった。

元々欧米人は、漢字はミステリアスでクールなイメージを持っていた。自分の名前を漢字の当て字でハンコにすることは、日本ならではの特別な土産として注目され、スマッシュヒットになっている。


漢字とアルファベットの両方を彫ったハンコは、特にオリジナリティーが高く、連日インバウンド客が訪れている印章店もある。1時間ほどで完成するスピーディーさも受けている。ハンコ人気が高いことに気づいた日本人や日本企業が外国人へのお土産や記念品として注文することも増えているという。

ハンコを押す文化がない欧米人によって、ハンコの良さが見直されている。

衰退するハンコ産業がインバウンド客によって息を吹き返そうとしている。この発想をパチンコ業界はどう受け止めるかだ。

インバウンド客は日本のクールな文化を求めているわけだが、この中には伝統文化、伝統工芸品が含まれており、まさにハンコはこれに嵌ったわけだ。

パチンコ業界がインバウンド客対策を怠ってきたわけではない。2017年、マルハンはアメリカ・ロサンゼルスで開催された北米最大のアニメイベント「ANIME EXPO2017」にパチンコ・パチスロブース出展している。

来場者アンケートでは91%が「日本に来たらパチンコ・パチスロをやってみたい」と回答。海外でも人気の高いアニメ・マンガ作品を取り入れた遊技機の存在が、外国人のパチンコ・パチスロへの好奇心を高める一因になっていた。

クールな日本文化の中でもダントツ人気なのが、アニメ・漫画・ゲームである。パチンコ・スロットはそれこそアニメ版権でできているようなものである。外国人のアニメオタクをターゲットに、ユニバカ×サミフェスのようなイベントを開催して、無料パチンコ講座を開くことも一つの手であろう。

要は定期的に継続的にイベントで発信し続けることが必要だ。


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