結論から先に述べると、「参考になるホールはなかった」ということだ。いかに地元で強いホールと言えどもスマパチで客をつけているケースは見当たらなかった。
視察を終えて、反省会の席では「争って入れる必要はない」、「設備投資する意欲がない」などと一様にスマパチについては静観する構えだった。導入前までは15人中、13人はスマパチがコケるわけがないと思っていた。大いに予想が外れてしまったわけだが、「メーカーに夢だけ見さされて、はしごを外された」という想いで一杯だ。
ま、わざわざツアーを組むまでもなく、大抵のホールのスマパチコーナーは今や通路と化している。
スマパチの改善点があるとすれば、お客さんからの声で多いのが、玉が切れそうになった時の玉貸しボタンを押すタイミングが数字では分かりにくい、ということ。デジタル数字の表示が小さすぎるので、もっと大きくして欲しい、という意見もある。
さらには上皿部分に液晶を付けて、残玉をアニメーションで表現して欲しい、という声もある。スロットは元々デジタル数字でコイン残高を表示して、それに慣れっこになっているが、パチンコユーザーは残玉数を数字で表示されることに慣れていない表れでもある。
違和感は慣れの問題なのか? こんなユーザーの声を無視するか、貴重な意見として開発の参考にするか…。
これを無視するようではメーカーに明日はない。
ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、その内容を分析する。どの部分が不満を抱いているのか、具体的な問題点は何かを理解することが重要であることはいうまでもない。
で、視察メンバーは「年末のスマパチには予算はかけない」で一致した。
年末と言えば、今やパチンコの救世主ともいえるエヴァのスマパチ(P機という情報も)が登場する。ただ、人気機種をわざわざスマパチにする必要があるのか、という疑問もある。スマパチのエヴァが不発に終わるようなことがあれば、このままスマパチは静かに幕を下ろすかもしれない。
設定付きパチンコが普及しなかったように。

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