「面接で失敗したことがない」というのは、正確には間違いのない社員の採り方で、独特の面接方法だった。これを実践して20年以上経つが、この面接で採用した社員は間違いがないということのようだ。
このネタを提供してくれた人から「このオーナーは面接のときどこを見るか?」とクイズを出された。
「靴。靴がきれいかどうかを見る!」と即答した。舞台に立つ吉本芸人が最初に教えられることは、靴は絶えずきれいに磨くこと。舞台に立った時は、特にお客さんは足元を見るからだ。汚れた靴で舞台に立つことは許されない。
「ブー」
「じゃ、手の爪」
「ブー」
「でも、惜しい。正解は足の爪」
足元と爪。ま、視点としては当たっていたが、さすがに足の爪という正解は導き出せなかった。
その方法を教授したのは、オーナーが馴染みにしていたソープ嬢だった。彼女曰く「足の爪が長い人は私生活もだらしない。チ●コも臭い」。彼女が実体験から学んだことだった。
オーナーは面接の際、靴下を脱いでもらって足の爪を観察して、その人の生活態度まで想像を巡らせながら面接する。足の爪の手入れは怠りがちになりやすいが、自分のことを身ぎれいにできない人は、職場も身ぎれいにできない、という持論がある。
確かに、爪が長く伸びっ放しで、爪の間には垢がたまったままのような人は、相手や周囲に不潔感や不快感を与えるだけでなく、「雑そう」「日常生活がだらしなさそう」と思われてします。
男性の場合、服装や持ち物、髪型には注意を払っていても、爪の手入れには無頓着で、疎かにしがちな人が少なくないようだ。手の爪は、その人の印象を大きく左右するファクターなのだが、オーナーの拘りは、見える手の爪ではなく、見えない足の爪だ。
見えない部分の爪をきれいに切りそろえている人は「清潔感があって、マメで細かいところに配慮が行き届き、私生活もきちんとしている」。実際に部屋もデスク周りも整理整頓され、靴やカバンなど身の回りのものの手入れも行き届いていることが多い。
オーナーはホール以外にも17業種と多角化経営しているが、足の爪面接によって採用した人材によって、全部成功しているらしい。
女性はペディキュアで足元のおしゃれも怠りないので、女性の採用比率も高いのかも。

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