重責に就いている役職者が盆休みを早めに取って家族旅行へ出かけた。
会社には中国地方へ行くと伝えていた。
10日に帰る予定だったが、帰れなくなった。
台風6号が朝鮮半島へ向かっている影響で、9日から済州島発着の航空便がすべて運航休止になったためだ。
このホールでは海外へ旅行へ行く時は重責者は特に会社に届け出が必要だった。海外だと万一の場合、すぐに帰って来れないためだ。
で、この役職者はオーナーには中国地方へ行くと言っていて、本当は韓国へ行っていたのだ。
つまり、オーナーはウソをつかれたことを大激怒して「降格だ!」と息巻いた。
オーナーは在日だったが今は日本国籍を取得している。
役職者は在日で、奥さんは韓国人だった。
里帰りしただけだったが、それを言い出せなかった理由があった。
オーナーは文在寅が大統領になった時から、韓国が大嫌いになった。北朝鮮にすり寄り、政治には反日色をより強めて、日本との関係が最悪になったからだった。
社員の前でも「よくもあんな韓国へ旅行に行くなど気が知れない」と公言して憚らなかった。
そういう伏線があったために、韓国へ旅行に行くことをオーナーには言い出せなかったのだ。
激高する性格を知っているため、役職者は気心の知れたメーカーの営業マンに本当のことを伝えて、オーナーに探りを入れてもらった。
そうしたら「降格だ!」と怒髪天だったわけだが、役職者にはそこまでは伝えていない。
ちょっとしたウソがこんな大問題になるとは。
中小企業はどうしてもオーナーの考えに逆らうことができない風土がある。

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