パチンコ日報

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業界人が家族にパチンコを勧められるようにするには…

週刊誌のライターが沖縄へシングルマザーの実態を取材に行った。沖縄はシングルマザー率が全国第1位。全国平均の2倍を誇っている。

シングルマザー率が高いのは10代で出産して、すぐに離婚してシングルマザーで子育てに奮闘している。沖縄では周りも離婚している人が多いので、離婚に対してそんなに悪いイメージもない。「なんくるないさ~」精神である。挫けず、正しい道を歩んでいけばいつかいい日が来る、と信じている。

シングルマザー取材で出会ったAさんはタレント顔負けのルックスで現在22歳。17歳で出産。現在はホールスタッフとしてバリバリ働いている。ホールの仕事は「メチャクチャ楽しい」と至って明るい。

シングルマザーの取材で行ったのに、現地で偶然巡り合った50代後半の夫婦の半世紀を聞いて、シングルマザー以上に興味を惹かれた。

その夫婦は遡ること30年前、スポーツ新聞の求人広告を見て、ホールに勤めることにした。手取り18万円。寮が完備され、食事代もただ。駆け落ちで地方から出てきた20代の若夫婦にはもってこいの環境だった。

食・住ではおカネがかからないので、その気になっておカネを貯めようと思えば、いくらでも貯めることができた。30年前と言えば、ホールで働いている人たちは一様にパチンコ好きだった。例にたがわず夫婦2人共パチンコ好きだった。

週1回の公休日は、寮に住んでいた従業員のほとんどが他店へ行ってパチンコを打つのが当たり前のような時代だった。

夫婦がおカネを使うと言えば、パチンコ代ぐらいだった。給料はコツコツと貯めて行った。

ホールには20年ほど勤めた。20年も勤務すると給料も上がって行く。ホールの仕事は楽だが、それだけに向上心がなくなっていくことに気づいていた。そんな矢先に給料の高いベテラン社員の肩たたきが始まった。それに応じる形でホールを辞めて、奥さんの実家の沖縄へ帰ったのが10年前だった。

ホールを辞めた理由は肩たたき以外にもあった。

「休みの日はみんなパチンコを打ちに行っていたのに、どんどん脱落していった。業界人が好きなパチンコを打てなくなるような業界では、将来ダメになると思った。私たちもパチンコから手を切った方がおカネが貯まると思って止めました」(奥さん)

で、20年間で貯めたおカネは2500万円に達していた。物価の安い沖縄に住んで10年になるが、この貯金に手を付けることもなく生活している。

旦那さんは物流倉庫で年収400万円、奥さんは空き缶拾いで月収7万円をコンスタントに稼いでいる。アルミ缶の買取相場は1kg100円ほど。おっちゃんが自転車に乗って空き缶拾いをやっているが、彼らで月3~4万円。奥さんは彼らの倍は稼ぎ出すノウハウを独自に編み出した。街に落ちているものをコツコツ拾っていたのでは効率が悪いということだ。

「空き缶は金のなる木」と空き缶つぶしマシンも独自に開発している。

ここで話が終わったのでは、業界のためにもならない。

日報でもこの問題は以前も指摘しているが、パチンコ業界人が打てないパチンコをお客さんに打てということ自体がおかしな話。業界人が家族にも勧められるようになってから一般の人にも勧められるというもの。

一撃40万円勝てるようなことをアピールするのではなく、如何におカネをかけずに1日遊べて、あわよくば、景品も取れる。そんな業界に生まれ変わるかにかかっている。



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