
お守りのパッケージには次のようなコピーが書かれている。
金まねき猫
打ち止めのこづち
じゃんじゃん出して金カエル
信じる者には福が来る
この玉をもって打てば
大当たりのチャンスがめぐってくるでしょう
業界人としては非常に気になるので、店の人に「売れていますか?」と聞いてみた。
「いや~デッドストックで、いつ仕入れたのかも分からいぐらい前から置いています。全然売れませんね」と苦笑する。
こうした縁起物を製造したのは恐らく4号機全盛期か、遊技人口3000万人時代だと思われる。そうなれば20~30年は経過している。そんな年季も感じられないパッケージではある。
今後もこのパチンコお守りが売れることはないだろう。今どきこんな縁起を担ぐのはシニアだっていない。パチンコ玉とコインをお守りにしている発想がそもそも残念。やはりここはキャラクターの出番だろう。
この業界人はノベルティーを作っている会社に知り合いがいる。そこで鎌倉で売られていたパチンコお守りの話をしたところ、この会社はパチンコメーカーの展示会用ノベルティーも作っていた。
メーカーの展示会もホテルから営業所に替わり、ノベルティーの発注も激減してしまったようだ。展示会予算そのものが大幅に削られてしまった余波である。
その一方で、インバウンドが復調することで、ノベルティーを作っている会社はまた忙しくなってきている。例えば、外国人が喜ぶ刀型の箸は、コロナ禍で不良在庫になっていたが、インバウンドが再開され、すべての在庫が捌けた。
インバウンドに着目したホールは、思考がちょっと違っていた。もちろん外国人に来店してもらいたいのだが、スロットのコインの刻印を外国人にも人気のアニメキャラクターにして、記念にメダルのお持ち帰りもOKにする、というもの。そもそも店外へ持ち出しは禁止されていることを知ってか知らずか。
また、11月21日からスマスロの導入が開始された。後、6年もするとスマスロへ切り替わって行く。コインレス時代にこの企画も実現されることはないだろう。コインのキャラクター刻印よりも、スロットに使われているアニメキャラクターのフィギュアを景品にする方が外国人にはずっと喜ばれる。

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