パチンコ日報

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健全なギャンブラー像

年間実働250日以上。

年間投資額約700万円。

年間回収額約650万円。

年間負け金額約50万円。

1回の負け額2500円。



これはとある業界人Aさんの1年間に費やすパチンコの出納帳だ。パチンコと言っても正確にはスロット7割、パチンコ3割だ。

属性は設備機器メーカーの社員で独身。昼間は仕事をしているので、ホールへ行くのは仕事帰りの6時半~7時。土日、祝日は朝から終日打つ。出張へ行った時は空き時間に打ったりする。

この数字だけを並べたら、2日に1回はホールへ足を運び、1回に3万5000円ほど使っていることになる。

「これは依存症だ!」と決めつける人もいるだろう。

年間50万円の負けなら月に直せば4万円ほど。独身サラリーマンなら小遣いの範疇である。年間700万円の投資金額は確かに大きいが、これを果たして依存症というのだろうか?

厚労省が依存症を問題視するのは、本人の意思で止めたいのに、止められない。引いては自分自身や家族なども含めて生活に支障をきたすようになることだ。

パチンコで言えば仕事がおろそかになり、パチンコ代で借金を作り、生活が破たんし、借金の穴埋めやパチンコ代を調達するために、窃盗や会社のカネを横領したり犯罪に手を染めることが社会問題となっている。

友達に誘われて初めてスロットを打ったのはゴッド、アラジン、大花火が全盛期の高2の夏。

東京六大学の一角に入学した頃は、初代番長の時代。10万円持って行って、10万円負けることもあるが、20~30万円勝つこともあった。

現在も打つのはAT、ゴッド系。ジャグラーや低貸しは一切見向きもしない。

「私みたいなギャンブラーが止めたらこの業界は終わりです」と業界を支えていることを自負する。

就職する時期にリーマンショックと重なった。30社以上の会社を蹴られる中、今の会社に就職することができた。

「好きな業界で良かった。ホールへ行くことが仕事になることは普通の会社では経験できない。ウチの営業はほぼほぼパチンコ好きばかりです」

パチンコ歴は15年以上になる。筋金入りのギャンブラーだが、この間一切借金をしたことがないことが自慢だ。

「勝ったときはスーツなどを買うなどモノに残します。勝ったカネを投資に回すから負けます。私の周りではサラ金に走った人はいませんね」

Aさんにはギャンブラー哲学がある。

「負ける人は3~4万円突っ込んでカネが尽きて止める。私は使う金額は決めていません。勝てる人はそこからさらに突っ込む。小遣い制のお父さんでは勝てません」

5号機ショックは学生時代だった。その時は初代花の慶次でパチンコを打つようになった。

当時と比べ、今はパチンコ、スロット共に射幸性が削がれてしまった。

「4号機に比べて今はギャンブル性は半分ぐらいに落ちた感覚ですが、バジリスクのような機械も出てきた。6号機になったら誰が打つのかと思います」

Aさんは依存症チェックを試みたこともあるが、依存症には該当しなかった。止めようと思えばいつでも止められる。仕事に穴を空けたこともない。借金もしたことがない。

「夜8時を過ぎると3000ゲームは回せないので行きません。飲み会の約束があれば、そちらを優先します。独身故にスロットを謳歌できているんだと思います。ギャンブラーからすれば、低貸しは時間の無駄」とキッパリ。

業界にはAさんのような健全なギャンブラーが必要だ。



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