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求人難の決め手は家賃タダ?

人手不足をサポートするのが人材派遣会社の役割だが、少子高齢化で日本全体が慢性的な人手不足に陥る中、時給の高さのアドバンテージも薄れ、パチンコホールへの派遣がますます厳しくなっている。

派遣会社は常に求人広告を打ち続けなければならないのだが、その広告費も年々嵩む一方で、広告費と派遣のバランスが崩れ、派遣事業そのものから徹底するケースもある。

相変わらず、ホールからの派遣の需要はあるのに、このままパチンコ業界の派遣を止めてしまうのか?

「勤務地は首都圏ですが、求人を地方にシフトしている派遣会社があります。地方から首都圏へ出てきてもらうわけですが、その際、一番のネックになるのが、住まいです。東京は家賃が高いというイメージがあり、東京へ出てきても家賃で給料が消えてしまったのでは本末転倒です。家賃不要をウリにすれば、地方の人を採用することもできる」(不動産関係者)

東京でも23区内の1ルームの家賃相場は以下の通りだ。



安くても7万円台、人気の恵比寿駅周辺ともなると14万円近い。ホールの正社員の初任給の平均が24万円とすれば、こんな高い家賃のところには到底住めない。

東京でも23区を離れると家賃相場はぐっと下がる。



例えば、国分寺市。JR中央線特快で新宿から22分の距離ながら1ルームマンションが4万円以下で借りられる。23区内から比べると一気に半額近い金額まで下がる。

さらに、西へ都心から離れれば、離れるだけ家賃も安くなる。ここに目をつけたのが人材派遣会社だ。

三多摩地区でアパート経営するAさんは、昔ながらの古いアパートを3棟、22室持っている。昔は学生でフル稼働だったが、今の学生には敬遠され、新しい入居者が来ることもなく、入居率は3割を切ってしまった。

3万だった家賃を2万8000円に下げたが効果はなかった。

人材派遣会社はAさんのアパートに注目した。

それでAさんにこう持ち掛けた。

「空き部屋全部を借り上げます。その代り、家賃は月1万円でお願いできないでしょうか?」

派遣会社にすれば1万円で借りることができれば、何とか吸収できる金額だった。そして、「家賃不要」を謳うことができれば、地方からの働き手を集める最大のアドバンテージになると考えた。

Aさんにとって渡りに船だが、今3万円で借りている人たちに1万円で貸しているのが知られてしまうことを一番恐れたが、古いアパートはリノベーションでもしない限り、今どきの入居者は敬遠される。

派遣の求人をする上で家賃がいらないことがスタンダードになる?



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