ホールは自社物件で赤字にはなっていないが、儲かってはいない。駅前の一等地なので高くは売れるが、その分税金もかかる。オーナーはホールを存続させる気はないが、ホテルやテナントビルに建て替える投資意欲もない。
オーナーとしては賃貸でやってくれるところを希望しているが、小型店舗を借りてまでやるところはない。
東京から2000キロ以上も離れた沖縄県宮古島市が今、アツイ。沖縄本島からは300キロも離れた宮古島で今何が起こっているのか?
宮古島は正確には来間島、伊良部島、下地島、池間島、大神島の6島からなっている。宮古島と下地島を結ぶ伊良部大橋が2015年1月に開通した。その下地島に今年3月に国際空港が誕生することから様変わりが始まる。

下地島には元々パイロットを養成するための空港はあったが、これが国際空港に格上げされるのである。2017年から三菱地所が空港ターミナルの建設工事を開始した。
それに伴って、宮古島では国際リゾート地を目指してホテルの建設ラッシュが起こっている。
「沖縄はリゾート地の一方で、基地のイメージがあるが、宮古島はそれがない。一大リゾート地としてカジノの話がでてもおかしくない」(不動産関係者)
空港ターミナルやリゾートホテル建設に伴い、宮古島には内地や沖縄からの多くの労働者が訪れている。
島にはこれといった娯楽施設もないが、島内には3軒のホールがあるぐらい。一仕事終えた労働者の楽しみと言えば、酒とパチンコだ。
「2年前ぐらいから稼働は上がっています。元々の地元のお客様に加え、工事関係者の方がお見えになるので、稼働は上がっています。工事が終わってもこれから色々な観光産業が発展してくる。それに伴い、単身赴任者なども増えてくると思います。一過性の観光客よりも地元で働く人には期待しています」(ホール関係者)
4円の稼働も下げ止まり、後は上向くだけだ。一日の労働の後で、パチンコでストレスを解消する。これが本来のパチンコの姿でもある。
国際リゾート地化で、今、日本で一番アツイ宮古島だが、前出のホール関係者は新規出店は考えていない、という。
東京や大阪へホテルを建てるよりも宮古島へ投資した方が将来性が明るい、という声もある。

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