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受動喫煙対策法施行後は逆転の発想で「タバコ吸えます!」をアピール

2020年4月1日から施行される受動喫煙対策法(改正健康増進法)を受けて、パチンコホールも全面禁煙になることは周知の通り。特にユーザーの喫煙率が高いパチンコホールはこの事態を悲観的に受け止めている。

日本人の喫煙率が18.2%(2018年JT調べ)と20%を切っているのに、日遊協の来店客調査によるとパチンコ客の喫煙率は58.2%と驚異的な割合だ。

ホールが禁煙になったら?という設問では次のような回答になっている。

「遊技回数は増える」11.7%
「遊技回数は変わらない」49.4%
「遊技回数は減る」28.6%
「行かなくなる」8.7%
「不明」1.6%

この中にはタバコを吸わない人の回答も含まれているので、非喫煙者からすれば禁煙ホールは喜ばしいことで、11.7%が行く回数が増えると答えたのに対して、喫煙者の37.3%が回数が減ったり、行かなくなる、と答えている。

この調査を受けて2018年6月15日付の毎日新聞では「パチンコ店 戦々恐々『禁煙なら行かない』の声も」という見出しが躍った。

ホールが恐れる理由は、来店回数が減ることだけではない。喫煙所に向かうために席を立つので、その間の稼働が下がることだ。

グローバルアミューズメントの調査では喫煙者と非喫煙者を比較した場合、喫煙者の方が投資額が2000円多いというデータもある。さらにヘビースモーカーほど遊技時間、頻度とも高いことも分かった。つまり、ヘビースモーカーはホールにとっては“太客”ともいえる大事なお客さんだ。

この時の調査では、喫煙者の中には約9%がパチンコホールへ行かない、と答えているが、2020年4月1日からはどこへ行っても吸えなくなる。その時にやはりタバコが吸えないから行かなくなるかは疑問だ。

それよりも、受動喫煙対策法施行後は、逆転の発想で「タバコ吸えます!」を全面的にアピールするのはどうだ。その頃は気軽にタバコが吸える場所がどんどんなくなっている状態になっている。

コンビニの店頭からも灰皿が撤去され、喫煙者が街中でタバコを吸いたくても吸う場所に困る。

そんな時は、「ホールの喫煙室へどうぞ!」ということだ。

そう、街で用足ししたくなったらホールのトイレを利用するのと同じ感覚だ。手軽にホールの喫煙室を利用してもらう流れを作るためにも店頭に「タバコ吸えます!」の看板を出す。デメリットをメリットに代える逆転の発想だ。

「街を歩いていて、自由に入れてタバコが吸える場所はパチンコホール以外に考えられない。喫煙者をむしろホールに取り込む。ホールさんは各社の喫煙ボックスの資料を取り寄せて比較検討していますが、ボックスを買おうとするから、設置場所がないので、外に設けようとなる。灰皿(喫煙ボックス)を外に出してはいけない。むしろ、片島でも減らして建築物として喫煙室を作る発想も必要です」(設備機器関係者)

タバコが吸える場所はニッチな場所になってくるが、そこをホールが担うことになる。



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