パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

スメハラの女性スタッフに困っているホール現場

パワハラ、セクハラ、モラハラなどに始まり、現在は26種類ものハラスメントがある。

そもそもハラスメントとは何か?

一般的には相手が嫌がることを言ったり、行動に起こすことを総称してハラスメントと呼んでいる。会社の上司が部下をいじめるハラスメントから色々なハラスメントが派生して行った。

そして、今、ホール現場で問題になっているのがスメル・ハラスメント、略してスメハラだ。あまり聞き慣れないハラスメントだが、スメハラの定義はこうだ。

きつい体臭や香水などにより、周りの人に不快感を与えるにおいによる嫌がらせをスメル・ハラスメントという。本人に意識があるかないかは場合にもよる。

ホールスタッフのA子(30)さんは、勤務歴2年。入社当初はなんともなかったのだが、去年の夏あたりからA子さんの体臭がお客さんの間で問題になるようになった。

その臭いは腋臭の臭いでもなければ、汗臭さから来るすえた様な臭いでもない。誰もが嗅いだことがないような臭いで、むせる様な臭いだという。

お客さんはA子さんが対応した後、A子さんの臭いをかき消すために、遊技説明のパウチで扇ぐほどだ。

A子さんが歩いた後にはA子さんの体臭が何メートルにも渡って残るほどで、その異様な臭いがどれほどかは想像がつくというもの。
制服のクリーニングもA子さんのものだけは、消臭もオプションで行っているほどだ。

同僚もA子さんの臭いが気になっているが、口に出すことはなかった。

この問題がオーナーにまで上がった。オーナーは悩んだ。どうA子さんのことを伝えるか。体臭の問題は病気かもしれないので、デリケートだ。ましてや女性なのでおいそれと簡単には伝えられない。

体臭がきついから会社を辞めてくれ、といえばそれこそパワハラで逆に訴えられるかもしれない。

悩んだオーナーは顧問弁護士に相談した。A子さんを傷つけないように体臭のことを伝えてもらうことになった。その場合、男の弁護士よりも女性の弁護士から伝えてもらうようにした。

お客さんにはA子さんの体臭がスメハラになっている以上、A子さんが接客することで客離れにつながれば、ホールへ損害を与えることにもなる。

強烈な香水なら使うのを止めてもらえばいいが、体臭はそういうわけには行かない。腋臭は手術で治ることもあるので、原因を究明して手術で治るのなら、手術を勧めることも一つの方法だろう。


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プラス100円のお得感で夜の集客を図るマクドナルドに学べ

マクドナルドがプラス100円でパティが倍になる「夜マック」を3月19日午後5時から全国で開始した。これは昨年6月から開始した東海地区の試験販売では売り上げが15%アップ。意外なことに女性客に好評だったことから全国展開に踏み切ったようだ。

パティが1枚なら2枚へ、パティが2枚なら4枚にプラス100円で増量されるのだから、Wチーズバーガーなどはお得感が半端ない。

実際にダブルバーガーを注文した業界人は「ギブアップ寸前の大満足でした」とハンバーガー1個が晩飯になることを証明してくれた。

これなら普段はマクドナルドを利用しない人も晩飯がてらに行ってみたくなる。給料の少ないサラリーマンやOL、食べ盛りの子供を抱えた家族連れで賑わいをみせそうだ。

ただし、無制限にサービスすると赤字になってしまうので、1人2個までの制約はある。

プラス100円のお得感で夜の集客アップを図る狙いがあるわけだが、パチンコ業界としても夜の集客を上げるには、プラス1のサービスが必要になってくる。

かつてのホールは夜ともなると会社帰りのサラリーマンで賑わったものだ。一仕事終えたサラリーマンがパチンコでリフレッシュする。勝てばその日の豪勢な飲み代に消え、負ければコップ酒。それはサラリーマンの小遣いの範疇でパチンコが楽しめた時代でもある。

サラリーマン客が姿を消したのは、結婚して小遣い制になり、自由に使えるおカネがなくなってしまったからだ。今のパチンコの最大の問題はおカネがかかり過ぎること。このことが原因で遊技人口は年々下がり続けている。

ホールはホールで、下がる売り上げをカバーするために、必要以上に釘を閉める。釘は締まる、設定は入っていないから、残っている今のお客さんまでパチンコから足を洗う。

象徴的な例はプロが辞めていくことだ。

「ホールの利幅がどんどん少なくなっている。それをプロが奪い合っている。ホールの今の利益を計算したらこの先10年持たない、と思った。40過ぎた時、プロをやっていても何も残らない。これ以上続けるのは無理、と思った」と話すのは16年のプロ生活から引退した元スロプロ。

サラリーマンを呼び戻すには、その日の飲み代を賭けて、1000円、2000円で一勝負ができるような機械を出すことだ。三段クルーンのアナログ機も登場し始めた。

こうした短時間勝負一発機系の機械の出現が、マクドナルドのプラス100円サービスに匹敵することだ。




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退職金制度のないホール企業が50年勤続の女性社員に1000万円支給したワケ

新卒採用を始める前、かつてのパチンコホール企業には定年まで勤めあげる概念がない業種だった。そのため、就業規則に退職金が明記されていないケースもあった。

県遊協の理事長を長らく経験した人の会社ですらそんな状態で、退職金は勤続年数×1万円だった。仮に20年勤続でも退職金はわずか20万円である。これがほんの10年ほど前の話だった。今はどうなっているかは分からないが、退職金が勤続年数×1万円は、業界ではそう珍しいことでもなかった。

退職金制度が整っていない、ということは人材を育てる意思がない表れでもある。自分の会社に退職金制度があるかどうかは、就業規則を見なければ分からない。

退職金制度がある場合、自分が会社を辞める時に退職金がいくらもらえるかが気になる。

一般的には1カ月分の基本給×勤続年数×給付率が基本になる。ここで出てくる給付率とは自己都合(60%)か会社都合(70%)かによって変わる。

基本給が30万円で20年間勤務した場合の自己都合と会社都合では以下のようになる。

■自己都合
30万×20年×給付率60%=360万円

■会社都合
30万×20年×給付率70%=420万円

問題はここからだ。

東北のホール企業での出来事だ。その会社には就業規則に退職金制度は明記されていない。よって何年勤務しようにも退職金は出ない。

しかし、オーナーの心意気から退職金を出すことに決めたケースがある。

A子さんは26歳で入社して50年もの長きに亘ってそのホール一筋に働いた。御年76歳。体力に限界を感じて退職することになった。

A子さんは夫婦で訳アリの状態でホールに雇ってもらうことになった。一般の会社なら絶対に夫婦で雇ってもらうことはできないケースだった。

最初は夫婦で、子供が一人生まれたが、やがて離婚。ホールで働きながら女手一つで子供を育て上げた。

A子さんはホール周りからカウンター業務、掃除まで何でもこなした。ホールの生き字引的存在だった。

その働きぶりに感謝していたオーナーは退職金を支払うことにしたが、規定がないのでいくら払っていいのか見当もつかなかった。

そこで考え出したのがあみだクジだった。

A子さんの送迎会の場で退職金あみだクジ大会が開かれた。

パチンコのラッキー7に合わせてあみだは7本にした。

金額は最低が500万円。最高は1000万円。残りの5本は550万円、600万円、650万円、700万円、750万円とした。

退職金あみだクジ大会は大盛り上がりとなり、A子さんはなんと1000万円を引き当てた。

60歳になった時、定年延長で給料は下がったが、退職金制度がなかっただけにA子さんにはいいご褒美となった。



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中国の電気自動車メーカーの投資話に騙されたオーナーは本物なら未だに投資意欲は変わらず

2014年4月1日のエントリーは、ホールオーナークラスの何人かが信じ込んだ。古くからの日報読者ならクスリと笑いながら読み進んでいくが、その年から読者になったら、このエントリーのカテゴリーである「リトンエソウ通信東京支社」の意味をまだ理解できていない。

筆者に直接「業者を紹介して欲しい」という電話が何本かあった。電話口の先の真剣度が伝わってきただけに、ネタあかしをした時の落胆ぶりはなかった。

では、2014年度版はどんな内容だったかというと、中国内陸部の200万人の都市に中国共産党直営の500台規模のホールが営業を開始した、というニュースを建物の写真付きで紹介した。

ちょうど、ダイナムが香港市場に上場したこともあり、中国でもパチンコが注目されていることなどが重なった。共産党幹部のコネクションを使えば、中国進出も可能、ということで電話が掛かってきた次第だった。

少子高齢化で縮小傾向の日本市場より、可能性しかない中国に活路を求めるのは経営者なら当然考えているところに、うまく嵌った。

話は変わる。

日報でエイプリルフールネタではなく、去年、パチンコメーカーが電気自動車市場へ参入の意欲を持っている、というエントリーを2本ほど書いている。

ここからが本題だ。

関西で10店舗ほどのホールを経営しているオーナーが、中国の電気自動車メーカーの投資話に乗ったのはいいが、1億5000万円を丸々やられた、という話だ。

オーナーは孫にホールを継がせる気はない。20年後のパチンコ業界がどうなっているか分からないからだ。ホールを継がせる気はないがちゃんとした会社を継がせたい、との思いが電気自動車だった。

出資話は中国に住んでいる朝鮮民族系の知り合いからもたらされた。

中国・北京の大気汚染はPM2.5の影響で健康被害が心配されるレベルで、北京オリンピック開催時には工場の操業を止めたり、車の通行を制限して、人為的に青空を作り出した。

そこで中国政府は、自動車メーカー各社に電気自動車の開発を一定の割合で義務付ける新エネルギー車政策を打ち出したのが昨年9月。これで、日本のメーカーも含め自動車の主役はガソリン自動車から電気自動車へシフトする流れができた。

こうした流れの中で、中国の電気自動車メーカーへの投資話が舞い込んで来た。仲介人は実車を見ているが、オーナー本人は現地へ行くこともなければ、実車も見ていないが、電気自動車の将来性に賭けた。

1億5000万円を投資したところで、仲介者からの連絡がプツリと途絶えた。騙されたことが分かった。弁護士と相談したが被害届を出すのを留まった。その理由はオーナーが外為法違反で逮捕される恐れがあるからだ。日本から海外の銀行口座へ送金する場合、3000万円以上は報告が義務付けられている。オーナーが犯罪者になれば、ホールの営業許可取り消しにもなりかねない。

今回は詐欺に引っかかったが、正式なものであれば、未だに中国の電気自動車メーカーへ投資したいという気持ちは微塵も揺らいでない。



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ケーススタディー 足を投げ出しているお客の注意方法で最悪のパターンに

バラエティーコーナーにおばさんがどうしても打ちたい台が1台だけあった。ところが横には足をその台の方に大きく投げ出しているおっさんがいた。

バラエティーコーナーは閑散としていた。周りに客がいないのでおっさんも気兼ねなく足を投げ出していた。

おばさんはおっさんの風貌が怖くて直接「足をどけてください」とは言えないので、店員に用件をお願いした。

すると、スタッフは「こちらのお客さんがこの台を遊技したいとおっしゃっているので、足を引いてもらえませんか」と男性客にお願いした。

おっさんはおばさんの方を睨みつけ「いちいち従業員に俺のことを言いつけるんじゃねえ」と凄んだ。

現場には気まずい空気だけが流れた。おばさんはいたたまれずその場を去った。

いうまでもなくスタッフの対応一つで2人のお客さんの気分を害するようにしてしまった最悪のパターンである。

今回のケースは例えば、電車の中でよく見かける光景にも相通じる。

電車の中で小さな子供が靴を履いたまま座席に上がり、車窓の風景を見ていた。それを第三者の男性が「靴は脱がせましょうね」と優しく注意した。

すると母親は「このおじさんに怒られるから」と子供の靴を脱がせた。まるで注意した方が悪人のような印象を子供にも与える。本来親が電車に乗った時は靴を脱いで座席に上がることを躾ないことが悪いのに、第三者に責任転嫁する。

で、前出のホールではスタッフから報告を受け、今回のケースについて、ミーティング方式ではなく、個別に対処方法を聞いてみた。

アルバイト、正社員12名中、10名がトラブったスタッフと同様に「こちらのお客さんがその台を打ちたがっているので」とお客さんが言っているから、足を引いてもらえないか、とお願いする方法を選択した。

ミーティング形式ではこんな結果にはならなかっただろうが、個別の意識ではほぼ全員がトラブル対処方法を選んでしまうことに愕然とした。

恐らく、接客マニュアルの中にこうした場合の対処方法というのがないからこんなことになったのだろう。

さあ、貴店の場合ではどう対処するか、ケーススタディーの一環で接客教育の題材にするなり、コメント欄で対処方法を書き込んでいただければ幸いだ。


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