パチンコ日報

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パチンコ依存症が2カ月半のハワイ滞在で治った

シニアの余暇について取材している編集者が、70代の夫婦に巡り合う。悠々自適の老後生活を送っているこの夫婦は、毎日2人連れ添ってホールに通うことが生き甲斐となっていた。

やるのは1パチ専門。2人ともパチンコ依存症であることを自覚するほどだった。といっても2人で使う金額は年間50万円ほど。依存症から生活を破たんさせるレベルではなかった。ま、趣味の範囲という金額だろう。

パチンコ以外にすることがない両親に、息子がハワイ旅行をプレゼントした。旅行と言っても期間は2カ月半、と結構長期だった。

長期滞在型のコンドミニアムに滞在した。最初はオワフ島やハワイ島などの観光地を巡った。1カ月で観光地はほぼ制覇した。残りの1カ月半は観光地巡りも終え、何もやることがなかった。というより、普段はパチンコ以外にやったことがなかったので、何をしていいのか分からなくなった。

それで始めたのが読書と散歩だった。ゆっくりと流れるハワイ時間で見出したのがこれだった。

2カ月半に及ぶハワイ滞在から帰国して、あれだけ毎日通っていたパチンコホールへ行くことが急にアホらしくなった。残り少ない余生とおカネをパチンコにつぎ込むのが無駄に思えてきた。帰国してからも読書と散歩は続けていて、健康的な生活を送っている。

かといって完全にパチンコを止めたわけではなく、週1回で十分満足になった。

今まで使っていたパチンコ代を海外旅行に使いたくなった。次はピースボートで3カ月かけて世界一周することを考えている。

この夫婦の場合はパチンコ以外の楽しみを見つけることができたから、依存症と自覚していたパチンコからあっさり抜けることができた。

今やパチンコを支えてくれているシニア層が、他の楽しみを見つけたらそっちに行ってしまう可能性がある、ということだ。

国立長寿医療研究センターは3月23日、ゴルフが高齢者の認知機能を向上させるとする共同研究の結果を発表した。

運動習慣がない65歳以上の男女106人をゴルフ教室と健康講座教室に振り分け、ゴルフ教室組は半年間、週1回のペースで24回プレーした。

認知機能検査を実施して比較したところ、ゴルフ教室の参加者は単語記憶能力が6.8%、物語を聞いて筋書きを思い出す「論理的記憶能力」が11.2%向上した。健康教室を受けた人には変化がなかった。

アルツハイマー型認知症の予防には、適度な運動、頭を使う活動、人との交流が有効とされる。

パチンコも遊技中にドキドキハラハラと沈静化が繰り返されることで、脳の健康維持に有効とされる、として諏訪東京理科大の篠原菊紀教授は「けんぱち」を提唱している。

シニア向けには業界としては積極的にアピールしていく必要がある。


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