大当たり抽選がスロットと同様に確率の組み合わせとなる「設定」を6種類まで認める、というものだ。
警察庁は長年黙認し続けてきた釘調整を最近は「違法」と言い続けている以上、その代案が「設定付きパチンコ」と業界側は受け止める。
釘調整が不要なパチンコ機として思い出されるのは、ユニバーサルが1991年に発売したパチコン「GIGA」だ。ヘソの釘調整がない代わりに、通常時は電チューによる「入賞率補正」が作動した。一定の玉数がスタートに入るように、電チューが自動的にパカパカ開いた。今から26年前の機種なので、30~40代の店長はその姿さえも見たことがない。
だから、こんな意見が飛び出す。
「釘調整ができなくてもスタートは調整できるようにして欲しい」(A店長)
「釘調整がダメなら後は傾斜でスタートを変えるしかない」(B店長)
特許は出願から20年で切れるので、パチコンの仕組みは各メーカーとも自由に使えるので、その形が一番単純明快ではないかと思われる。
「スロットは小役で高設定かどうかが分かる。設定看破があるからスロットは楽しい。パチンコにも似たような機能を付けてくれないと、追っかけてくれるかどうかが不安だ」(C店長)
「パチンコにも設定看破ができる機能があれば、スロット客がパチンコにも流れて来る。パチンコでも設定看破ができるのであれば、攻略誌が売れる。攻略誌が売れれば再び業界が盛り上がる。こんなリーチが増えたら高設定、とか。それをメーカーは意図的に作って欲しい」(D店長)
「風営法改正を業界人は大半がマイナスに受け止めているが、設定付きパチンコはプラスに考えられる。攻略誌は嫌いだが、攻略誌が設定看破の記事を書けば、再びお客さんが戻ってくることが期待できる」(E店長)
ピンチをピンチと捉えてしまえば、その通りに自滅して行く。逆にピンチをチャンスと考えると物事を前向きに捉えられるようになる。
それまで変えたいと思っても変えることのできなかった慣習や慣行を破るチャンスである。釘調整という作業がなければ店長の仕事も本来の顧客管理などに目が向けられる。釘調整から解放され、その時間をもっと別のことに使える、と前向きに考えなければならない。

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