設定付きパチンコでも釘調整をできるのか? それとも全くできないのか? ホールの関心事の一つでもある。
封入式パチンコ構想がスタートした当初は、日工組側は釘調整については「可能」としていたが、紆余曲折、エコパチは「管理遊技機」と名称を変えて生き残った。この管理遊技機から設定が付くのだろうか?
設定付きパチンコが認められることになった流れからすると、警察庁が釘調整は違法と断言している以上、設定を認める代わりに、釘調整はできないものと考える方が自然だ。
ホール関係者も釘調整はできないものとして設定付きパチンコを捉えている方が多い。
「釘を開けたかどうかは1000円スタートで分かった。それが設定に替わると恐らくスタートは一定になるだろうから、店との信頼関係が築けなくなる」(ホール関係者)と心配する声が挙がる。
別のホール関係者もこう不安視する。
「釘でお客さんと会話できなくなる。お客さんが飛びそうになる前に釘を開けるのがうちの方式だったがそれが通用しなくなる。設定の悪影響はそこ」
釘の開け閉めで集客するという長年に亘って続けられてきたパチンコ営業が終焉を迎えることを意味する。すでに釘学校そのものも数少なくなっているが、釘調整にまつわる関連ビジネスも不要になってくる、ということになる。
早くも危惧されているのがパチンコの設定漏えい問題だ。
パチンコのウチコ軍団は親方がボーダー釘を見極めて、それをウチコに打たせていたが、釘を見ても意味がないとなると設定判別となるが、店長を抱き込んで設定漏えいをさせた方が早いと考える輩も出てくるかも知れない。
設定漏えいの根本的解決策はある。パチンコ機本体に設定履歴が残るようにすることで、設定の証拠が残る。設定履歴が残れば、内部不正を起訴するための証拠になる。証拠が残ることが責任者に対しても大きな抑止力となる。
スロットにおいてもしかり。従来のパチスロの遊技機規則では、設定を打ち替えた場合、過去のデータをすべてクリアしなければならなかつた。従って設定履歴も残すことはできなかった。
防犯上の機能で、遊技機の性能に一切影響を及ぼすものではない。真の健全娯楽を提供するためにも設定履歴表示の搭載は急務だ。

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