安倍首相を議長とする「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」は、2020年に4000万人訪日、8兆円消費という新たな訪日外国人の目標値が示すと共に、観光先進国への「3つの視点」と「10の改革」という、より具体的な方策も示している。
視点1 観光資源の魅力を極め、地方創生の礎に
1.公的施設
2.文化財
3.国立公園
4.景観
視点2 観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に
5.観光産業
6.市場開拓
7.観光地経営
視点3 すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に
8.滞在環境
9.地方交流
10.休暇
やはり、パチンコ業界にも必要なことは、何年まで何千万人戻す、という具体的な数値目標だ。そのためには、具体的にどういうことを取り組むか。それもないままに、ただ、遊技人口を増やすと言って前には進まない。
本当に業界が危機感を感じているのなら、これはホールとメーカーの垣根を飛び越えて、一緒に取り組まなければならない。
あるシンクタンクは「1円パチンコが消える日」という題名のレポートを書いている。業界が何ら改革することもなく、このまま進めば、1円パチンコですら消えてしまうという内容だ。
確かに、1円が主流となり1円で利益を取ろうとすると必要以上に閉めてしまうことになれば、お客は飛ぶというもの。この先50銭パチンコが主流にでもなろうものなら、それは完全にゲームセンターである。
そういう意味では4円を復活させることも業界の課題の一つだ。
なぜ、1円パチンコが誕生したかといえば、4円パチンコが打てなくなった人たちの受け皿だった。
では、なぜ、4円が打てなくなったかといえば、等価交換が主流になり、釘が閉ったからである。
諸悪の根源は等価交換であることは業界人は分かっている。でも、お客はこの10数年の等価・高価営業に慣れきっているので、今さら40個交換はアホらしくて打てない。
いきなり40個交換に戻すことはできないが、段階的に時間を掛けて徐々に戻して行く方法はある。高射幸性パチスロの設置比率を段階的に落として行ったように、30個→35個→40個に戻し、徐々に慣れさせて行く。
ここでメーカーの努力は射幸性を落としながらも夢中になれる遊技機の開発である。液晶パチンコでは新しい発想は生まれない。ギミックで期待感を煽るのは時代遅れだ。
単純明快、ハラハラドキドキ。これに尽きる。
202×年1500万人、203×年2000万人、と具体的数値目標がなければ、業界で働いている人間は不安で不安で仕方ない。特に30代の人たちは業界が後何年持つのか不安に駆られている。

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