パチンコ日報

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パチンコ依存症よりスロット依存症の方が少ない?

ギャンブル依存症患者を取材し続けているライターが面白い話を教えてくれた。

取材を通じて知り合った依存症患者とは、その後の追跡取材のためにも、定期的に連絡を取り合っている。その中の一人Aさんはパチンコで人生を狂わせてしまった。パチンコで借金を重ね、やがては自己破産というパターンだ。

自己破産までしたAさんは「二度とパチンコには手を出さない」と誓ったものの、再びホールへ舞い戻ってきた。今は1パチでもきつくなり、「0.5パチならギャンブルではないから、いいだろう」と自分に言い聞かせながら、時間があれば0.5パチを打っている。

そんなAさんの日課がピーワールドトップ画面を見ることだ。

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Aさんが着目しているのは掲載店舗数だ。

10月6日現在10,096店舗となっている。Aさんの楽しみは早く1万店舗を切るXデーを見届けることだ。ギャンブル依存症から未だに抜け出せないことは、自己責任だが、自分を依存症にしたパチンコ店が憎いので、早く1万店舗を切ることを指折り数えて待っている。

「確変に入った時のスピード感がたまらない。これがあるから止められません」(Aさん)

依存症患者を取材してライターが気づいたことが一つある。

パチンコ依存症という言葉はよく耳にする。パチンコ・スロットもひっくるめてパチンコ業界と見做しているために、パチンコ依存症というのかと思っていたが、取材して行くうちにスロット依存症という人に巡り合っていないことに気づいた。

スロットの場合複雑な遊技性を覚えるのに専門職的な要素があるのに対して、パチンコは専門的なことを覚える必要もなく、ただ、パチンコ玉を打ちだすだけだ。ずぶの素人でもすぐにできるのがパチンコで、何も考えずに打っていればいい。ここにパチンコ依存症に陥りやすい要因があるのではないか、と考えるに至った。

もちろん、ライターがスロット依存症の人に巡り合えなかっただけで、パチンコ依存に比べて、スロット依存の少ないということであれば注目されるところである。

要はハードルが低い方がそれだけ、依存症に陥りやすいということは分かる。

事実、射幸性が高いから依存症になるのではなく、1パチができたことで依存症になった人もいる。

依存症患者の聞き取り調査を人はこう話す。

「射幸性が高いと1万円がすぐになくなり、結果的には破産して終わるんですが、1パチなら1万円あれば3~4日遊べる。長時間遊べるから仕事をしなくなる。射幸性が高いからのめり込むのではないのです。つまり射幸性を落とすことがのめり込み防止にはつながらない、ということです。長時間打つことでパチンコ脳が形成されて行き、大当たりを引くとアドレナリンが分泌され、興奮する。とにかく、当たりが見たい。当たりならたとえそれが10円でも100円でもいい」

依存症からホームレスになる人もいるが、空き缶を集めて2000~3000円貯まると1パチを打つ、という。

つまり、ハードルの低さが依存症につながることを裏付けている。


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