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雰囲気を変えて大成功した近畿大学に学ぶ

大学受験志願者数が11万人を超え、2年連続で日本一となった近畿大学も30年以上前は、関西のアホ大学に数えられ、怖いイメージがあった。どのような変革の下に現在があるのか?

パチ元会で近畿大学臨床心理士の池本明弘氏が近畿大学躍進のカギを明かす。パチンコ業界にも何かと参考になるテーマだ。

以下本文

30年以上前、新入生を迎えた近畿大学は強引なクラブ勧誘が当たり前で、やんちゃな学生が多かった。中には入部に合意させるために拉致されることもあり、非常に恐れられていた。強引な勧誘を避けるために、5月の半ばまで学校に来ない学生も多く、そこから落ちこぼれて行くこともあった。偏差値は45前後で、他校からは浪速のアホ大学といわれていた。

特に応援団は腕っぷしが自慢で、超ランに剃り込み、角度のついたサングラス姿でミナミの繁華街で他校の学生と喧嘩もやっていた。

これではいけないということで90年代に入ると大学の雰囲気を変えるために、強引な勧誘を廃止することにした。それによって正式なクラブとサークルに分けた。

正式なクラブは高校のインターハイでベスト16以上に入ったものしか入れないようにした。狙いはオリンピック選手を近大から輩出することにあった。

オリンピックを目指す選手と素人が一緒に練習するわけにはいけないので、素人はサークルで活動するようにした。

強引なクラブ勧誘がなくなると、怖いイメージがなくなり、1年生が4月から大学に来るようになった。怖がられた応援団は、女性のチアリーダーを前面に押し出した。

近大は元々野球や相撲、柔道は強かったがオリンピックにはない種目もあり、アピール力が弱いので、力を入れたのが水泳部で背泳ぎの入江選手などのオリンピック選手を輩出したほか、アーチェリーでもオリンピック選手を輩出して有名になってきた。

学校の雰囲気が変わるとおとなし目でオシャレな学生が増えた。

大学の雰囲気を変えた後は、学問での改革に入った。元々近大は理系が強いので、原点に立ち返り、力を入れたのが農学部。この分野は国公立が断然強いが、幸い関西には農学部が強い私大もない。ライバルもいないニッチなところを攻めるために、農学部は奈良に移転した。研究者は京大や阪大で教授のポストには就けないが能力のある先生を口説き落とした。

その結果、2000年代に入って一躍全国区になったのが水産学部の完全養殖マグロ=近大マグロの商品化だ。マグロブレイクによって女子学生の志願者が増え、現在は女子学生の比率が44%に達している。

今は最も難しいウナギの完全養殖の研究も行われている。

東京からも近大で水産を学びたいという優秀な学生が来るようになっている。農学部は1学年だけで3000人を超える学部にまで成長した。

農学部も女子学生が増え、農学部を通じて大学全体のイメージが上がっている。

キャンパス内には英語村がある。出入りは自由でここでは英語のみしか使えない。専任の外国人教師らと平凡な話を毎日行うことで、1年後には日常会話ができるようになる。

偏差値も現在は57前後で関関同立と肩を並べるようになった。

以上

パチンコのイメージを変えるヒントがあったはずだ。まずはお客からボッタといわれないようにすることから着手することだ。


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