その当時、東京六大学の関係者が競馬の様に、大学生はパチンコ店の立ち入りを禁止できるように法改正に向けて動きかけていたことがあった。
「公営ギャンブルの中でも競馬の馬券を大学生が買うことはできません。4号機の時代は完全に賭博機でしたから、大学生には打たせないようにしたいと思っていたようです。午前中の授業の出席率が落ちて、留年する者も増えました。その時の原因がスロットの4号機だったからです。4号機の賭博性がずっと続いていたら、100%法案化出来ていましたね」と話すのは大学関係者から相談を受けた政党関係者。
警察も賭博性が特に高かった4機種を検定取り消しにしたり、4号機の射幸性を抑える規制と共に、2007年9月には4号機が市場から完全に消えたことなどから、法改正の話は立ち切れになった。
4号機時代の7年あまりは、大学生もパチンコ店に足を運んでいたが、5号機時代の到来と共に潮が引くようにパチンコ店から遠ざかった。
なぜ、大学生がパチンコをしなくなったのか?
「地方から東京へ出てきた学生への仕送りも年々減っている。それを補うのに生活費を稼ぐためにバイトしていますから、パチンコどころではない。加えて、昔は勝てたので研究もしたが、今は勝てる要素がないことが分かっているのでそりゃ、しません」(大学関係者)
勝てる要素がなくなった原因の一つが、等価交換営業が定着したことだ。
40玉交換時代はヘソ賞球が7個返しだったものが、等価仕様に対応するためにどんどん減って3個返しから、さらに1個返しの機種まで登場する始末。等価は勝った時は大勝ちできるかも知れないが、その分、負ける率は増えるばかりだ。
今残っているユーザーは等価に慣れ親しんでいる層なので、40玉交換なんて受け入れられない。
40玉交換用にヘソ賞球7個返しの機械を作り、初心者を受け入れる体制を作らないことには、5個賞球のちょいパチでも難しいかも知れない。
機械代も20年目に比べて倍近くなっているのに、パチンコ人口は全盛期の1/3にまで減っている。少ない客数から高い機械代を回収することもできないから、新台入れ替え時から釘は締まり、設定は入らない。
勝てる要素がなくなった次に来るのが、タバコの問題だ。
50代の会社員のAさんは学生時代はパチンコをよくやっていた。結婚してパチンコを打たなくなったが、おカネがないという理由ではない。夫婦共稼ぎで1500万円の年収がある。今はトライアスロンに夢中だが、「完全禁煙だったら、またパチンコを打ってみたい」という。
体を鍛え始めると健康の妨げとなるタバコも必然的に止める。
5月4日のタバコの煙を考えるでも、コメント欄は全面禁煙で盛り上がる。喫煙者でも人の煙は嫌だ。
「釘曲げOK 高射幸性機種OK 店が儲け易い機種OK 技術介入全開機種OK 止め打ち捻り打ち注意するのNG それでもいいから禁煙義務化して欲しいもんだよ」(まこさん)
「ピンチはチャンスと割り切って脱喫煙に向け動き出す気はないのでしょうか。海外でも観光地などの屋内では禁煙が当たり前ですし、若者や外国人客を呼びたいなら自ら変わる必要があると思いますが。 全国一斉に交換率変更とか言う前にまずは全面禁煙化ですよ」(カフェオレさん)
パチンコを復活するにはこの2つの問題に正面から取り組むことだ。

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