パチンコ日報

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裏スロの形態が変わった

裏スロ店取材をフィールドワークとするライターから新たな情報が寄せられた。

これまで裏スロ店といえばマンションの一室で営業しているのがスタンダードだったが、今回は路面店というのだから驚きだ。

場所は東京・渋谷。

ゲーセンでスロットを打っている客や街中で裏スロが好きそうな客を物色して、声を掛ける。そして、連れていかれたところが、路面店でかつては飲食店があったような場所。中に入ると雰囲気はゲーセンなのだが、そこには4号機がある。ゲーセンであることをカモフラージュするために、テーブルゲームも置いている。

店内に置いている飲み物やカップラーメンは無料サービスしている。

取材に応じたオーナーの親せきは、こういう取材を受けたのが初めてで興味本位でライターの取材を受けてくれた。

元々裏スロなのだから何でもありだ。この店はノートパソコンで遠隔操作をしている店だった。やり方としては、最初勝たせて、徐々に負けさせる。例えば、15万円ほど負けたところで、10万円ほど取り戻させて、最終的には5万円の負け、という具合だ。一気に負けさせるのではない分、良心的かもしれない。

経営しているのは暴力団ではない、一般人。暴力団にはミカジメ料を払っている。ただし、警告があれば、直ちに店を閉め、他の場所へ移動する。ちなみにこの場所は半年契約だという。

一度客になると、顧客のID番号を発行する。次回からはその番号をいうと店内に入れる。

先日、パチンコの攻略情報詐欺のホームページを作っていた会社にウェブデザイナーとして、入社した人の体験談を書いたが、パチンコの攻略情報が存在しないのと同じで、裏スロへ行って勝てるはずがない。前述したように遠隔操作でいい気分にさせておいて、最終的には負けさせる。カネがあると思ったらリピーターにさせて、最初だけ美味しい目にさせておいて、最後は身ぐるみ剝がすことも自由自在だ。

要は裏スロへ出入りしないことだ。しかし、一定の4号機ファンがいるうちは、いつまで経っても裏スロはなくならない。

裏スロ屋が困っている問題は、機械にガタが来はじめているので、修理用の部品調達である。そういう裏スロ屋に対して部品取り用の4号機を大量に抱えている業者もある、という。

ちょっと話は逸れるが面白い話がある。

NECのPC98シリーズは日本のパソコン時代の幕開けを飾ったが、未だに98を使っている会社が世の中には存在する、という。そのために98専門の修理会社があるというぐらいだ。この会社の倉庫には3000台ほどの98が保管されていて、修理用の部品取りに使っている。

航空機の部品を作っている会社は未だに98を使っている。航空機のソフトは途中で変えられないのがルールでそのために98時代に作られたものを98で作っている、ということだ。


「裏スロで5号機はまったく人気がありません。やっぱり4号機でないと打ってはもらえません。4号機は麻薬中毒にさせるような機械でしたからね。実現的ではありませんが、今、業界を復活させる特効薬は4号機ですよ。業界が射幸性を煽るのではなく大切に使っていたら、違法機として外すこともなかったはず。もったいないですね」(ライター)

4号機の裏スロ屋は、部品取りもできなくなって自然消滅するのを待つしかないのか?


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