パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

とんだとばっちり

9月半ば、都内でのコインランドリーでの出来事だ。連日の雨で洗濯物が乾かないため、乾燥機を使うためにコインランドリーに向かった。7台ある乾燥機はフル稼働だ。中には乾燥が終わっているのに、客が取りに来ないため、使いないものが何台かあった。

空くのを待っていると、60代のおじさんが声を掛けてきた。

「ここは俺が来た時から止まっている。かれこれ、30分以上経っているけど、取に来ないよ。お兄さん、これ出しちゃいなよ」

「いいえ、他人のものには触りたくないので、待ちます」

「じゃ、俺が出してやるよ」

「いや、結構ですよ。後でトラブルになるのも困りますし」

おじさんはそんな声を無視して、中のものをどんどん取り出し始めた。

「ここ、使っちゃいな」

もう、取り出されたので、仕方なく乾燥機に入れ、タイマーをセットして外に出た。

悪い予感は当たった。

コインランドリーに戻ると洗濯物を取り出された主が待っていた。30代の昔ヤンキーだったことを彷彿とさせる家族連れで、奥さんと子供は車の中にいた。

「あの~、うちの洗濯物出しましたよね」と凄んできた。

「出してないよ」

「でもお宅の洗濯物が入ってるじゃないの。うちのを出したから入れたんだろ」

「俺が出したんじゃないよ」

事情を手短に話したが、相手は納得しない。

「他人に洗濯物触られるのは嫌なんで、また、洗い直してるんだよね。また、乾燥機に入れると1000円はかかるんだけど」と暗におカネを要求してきた。

「だから、俺が出したんじゃないって。防犯カメラを見てみなよ」と強気に出ると、「お願いしますよ。1000円を出してよ」とお願い口調にはなったが1000円の要求は止めようとしない。

埒が明かないので110番通報した。5分ほどでパトカーが到着した。警察官に事情を話した。

30代の男に対して「この人が出した証拠はない。おカネを要求すると犯罪になりますよ」と諭した。

110番通報した人には、洗濯物を出した人の風体などを尋問した後でこういった。

「勝手に出していいか、悪いかの明確なルールはない。でも、中には女性物の下着だってある。だから、触らない方がいい。あなたも使わなかった方が良かった」

警察の仲裁でその場は終わった。

本題はここからだ。

この人は数年前、パチンコ店で似たような経験をしている。

スロットを打っている時だった。下皿が一杯で箱には1/3ほどコインが入っている状態の時だった。背後から背中を掴まれた。

「ここにコインがあったと思うんだけど。オレのコインを使って出してるんじゃねえだろうな」

「コインなんかなかったよ」

「100枚ぐらいは置いていたのに、おかしいじゃねえか」

「ボケた爺さんや婆さんじゃあるまいし、100枚の置いてあったら打つわけがないだろ!」

店員を呼び出した。

事情が分かった。

客は食事休憩に出たまま、時間が過ぎても帰って来なかった。店は時間が過ぎているので、何度か店内放送で呼び出したが、それでも帰って来なかったので、店がコインを撤収していたのだ。

コインランドリーでもそうだが、とんだとばっちりだった。

何ら落ちのない話だが、コインランドリーでは他人の洗濯物は触らない、ということだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。