パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

嫌がらせ、愉快犯を増長させないために

京都府遊協が7月15日付で以下のようなお知らせを組合員に流した。

特定の遊技客が、店内に設置されたぱちんこ遊技機のうち、釘の曲がりが大きいと思われるものを写真撮影し、それを警察署に持参して違法行為として申告するという事案が、京都市南部において連続して発生しています。
当該申告を受理した警察署は、確認の必要から警察本部の捜査員とともに店舗に対する立ち入りを実施していますが、これまでのところいずれも問題はないとの判断をいただいております。
特定の遊技客については詳細は不明ですが、店舗への嫌がらせであると思われ、今後も同様の事案が発生することが予想されますので、参考までにお知らせします。

チンコロ事件は市内のホールで起こった。

客が店が釘を操作していると写メを証拠に所轄に告発。その日の夜に所轄が店舗へ出向いた。翌日、所轄が当該機種(2台)のメーカーを同席させてゲージを確認した。

結果が出るまで当該機種2台は止めざるを得ない状態になる。

「所轄も動きましたが全然やる気ないですよ。所轄の人が見ても分からないので、メーカーの人を呼んだようですが、メーカーだって見ただけでは分からない、という判断だったようです」(京都業界人)

こういう問題は愉快犯も含め、便乗犯が必ず出てくる。むしろ、警察庁が釘調整を違法と明言した以上、今後全国的に増えることが懸念される。

警察は110番や告発があった場合、それがイタズラだったとしても絶対動かなければならない。

ストーカーの相談を放置して、結果的被害者が殺害された時には、警察の怠慢ぶりが何度も叩かれている。

限られた人数で警察の現場も動いているわけで、客の嫌がらせによる釘曲げでいちいち出動していたら現場はたまったもんではない。

警察庁が釘調整を違法と明言していなかったら、こんな問題も起こっていなかったかも知れない。

昔、幽霊診療所を使ってホールの出店を妨害する事案がいくつかあった。風営法でホールから100メートル以内は保護対象物として学校や病院が含まれている。つまり、保護対象物が100メートル以内にあったらホールの営業許可は下りない。

風営法の盲点をついて、建築途中のホールの100メートル以内に診療所を建て、保健所の許可が下りて診療所が開業すれば、ホールの営業許可は下りない。

さすがに、診療実態もない妨害目的の診療所であれば、営業許可が下りるようになったので、診療所による出店妨害は使えなくなった。

なんか、これと同じ臭いがする。

愉快犯を増長させないためにもゲージは取扱説明書通りに。

一連の釘問題の根本は等価が招いたものだ。回らない、出玉は削る…

40玉交換への道のりは長い。


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1日7万円の釘師

東北のホール店長が退職した。年収は550万円だった。

店長は釘も叩いていた。店長以外は釘を叩いていなかった。困ったオーナーは釘師を雇うことにした。

ギャラは1日7万円。店に来るのは週4回。1カ月で16日稼働となる。店側の1カ月の支払いは112万円ということになる。このまま釘師を使い続ければ、年間1344万円の支払いになる。年収550万円の店長が2.5人雇えることになる。

次の店長が見つかるまでの緊急措置としても、辞めた店長が釘師に支払っているギャラを知ったら、卒倒するだろう。

結構な値段だが釘師は高速を3時間かけて県外からやってきていた。

「京都で店長が釘曲げで書類送検されているので、これぐらい貰わないと割に合わない。違法行為といわれている以上、危険料も含まれている」(釘師)

相当吹っかけられた料金だが、違法行為に加担したくない、と社員が反旗を翻すことが増えれば、釘師の需要が増えることも予想できる。店長を辞めて釘師に専念した方が給料が高い、という矛盾も生じてくる。

ここまで釘問題がこじれて陰でこそこそしなければならなくなったのは、業界のロビー活動不足は否めない。釘調整はホール経営の生命線であるにも関わらず、黙認状態に甘んじ過ぎた。

「石田純一が都知事選に名乗りを挙げたが、まったくの準備不足。出るか出ないかの中途半端な会見を開いた。結局CM契約の違約金やら出演している番組の差し替え費用などでビビり、出馬を断念したが、今の組合執行部は計画性のない石田純一並」と吐き捨てるのは当該ホールのオーナー。

スロットは設定で利益コントロールすることが認められているのに、釘調整がNGというのは納得できない。法律が時代にそぐわない様になっているのなら、法律を変えてもらうしかない。

戦後、客と踊り子との売買春の温床になるとして規制されていた、客に飲食とダンスを提供するダンス営業は風営法で縛られていた。現在のクラブやディスコなどのダンス営業は、「かつての規制下とは時代が違う」と超党派の国会議員による「ダンス文化推進議員連盟」が風営法から除外するように働きかけて、ダンス営業規制を緩和する改正風俗営業法が、6月23日に施行された。

しかし、現状の釘調整を見ると法律で認めてもらうにはほど遠い。警察が厳しく取り締まることはあっても、緩和は考えられない。

都内で等価交換営業を再開するホールも登場した。集客するために等価に戻したことは容易に想像できる。

風営法業種を自由競争にしたことが間違いであった。



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温故知新。法令集を読み解くことで面白い機械が生まれたことも

遊技機開発者の必須本といえば風適法関連法令集だ。

この法令に則って、文面を読み取って、読み取って遊技機を開発して行く。

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JPSが約6万台を販売して、過去最高のヒット作となった「2027」は、ボーナスフラグ成立後に突入するARTにより実質的な出玉増を実現させた。

「4号機の規制でAT,ARTは諦めていたが、2027のやり方でできるんだ、と他メーカーも追従した」(スロット開発担当者)

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難解な法律用語を読み解いていくうちに、リプレイタイム中に玉が減らない=永遠に玉が増えるヒントがここにあった。

次に掲げる時を除き、変動するものでないこと。と続き、a,b,c,dを挙げている。

これを分かりやすい言葉に置き換えるとこうなる。

a ビッグまたはバーの信号が立った時

b ビッグまたはバーの図柄が揃った時

c ビッグまたはバーの作動が終了した時

d 一般ゲーム中に特定の図柄が揃った時

c,dでは特定図柄で入った時はあらかじめゲーム回数を決めておかなければならない。ところが、a,bは変動しても回数を定められていなかった。

回数が定められていないということは永遠にやっても法令違反ではない。

「aの内部信号が立った時に、ビッグ、バーを揃えなければ、永遠に増えて行く、ということです。ボーナスを揃えないゲーム構成でリプレイタイムで1ゲームで2枚ぐらい増やしていく。ボーナスを揃えなければ、リプレイタイムが永遠に続く。1000ゲームなら2000枚になる。アシストで永遠に増えるやり方が2027だった。一番最初なので保通協も気づかなかった」(同)と述懐する。

スロットの出玉性能は400ゲームで300%(3600枚)を超えないものとなっている。

400ゲーム×3枚=1200枚が投入できる。

3600枚-1200枚=2400枚は出せる。

ボーナスを揃えるといっぺんに上がるが、内部信号ではまだ当たっていません…多くは語るまい。

と、いうことのようだ。

法律の裏をかくとも受け止められそうだが、法律違反ではない。それによって新たな規制が生まれる。その繰り返しだが、メーカーも面白い機械を出すのに必死である。


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釘師に直撃

釘師を生業としている人は、関西ではまだ存在している。

そのうちの一人Aさんは釘師歴32年、年齢は50代。高校を卒業して販社に入社すると、営業ではなく開店釘を叩く仕事が待っていた。当時は手取足取り教えてくれる時代ではなく、先輩の仕事を見て覚える時代だった。

釘師の技量を測る資格も基準は今でもないが、当時は指示された割数に合せる、という大雑把なものだった。

「ホールを1軒任された時が1人前になった時だった。販社時代に本業とは別にホールから頼まれて釘をアルバイトで叩いていた」(Aさん)というように販社時代は、販社の給料の他、アルバイトで叩いたギャラが入ってきたので、おカネには困らなかった。販社が儲かっている時のボーナス時の給料は、他業界で働いている同級生の年収分の収入があった。

販社へ10数年勤めた後、フリーの釘師に。今は4軒のホールの釘を叩いている。

「全盛期に比べるとギャラは半減といったところですが、食べて行くには十分です」

釘師の仕事はホールが閉店するころから、開店するまでの深夜7時間余りが勝負。この間に4軒を回る。

「釘師仲間の子供が小学校の頃、作文でお父さんの仕事はドロボーです、と書いていたのには驚いた人もいました。夜中出て行って、朝帰ってくるわけですからね」

釘師の仕事は犠牲の上に成り立っている。

休みは取れない、家族と泊りがけの旅行にも行けない。

釘師の仕事道具は、ハンマーと玉ゲージ、板ゲージ、角度ゲージ。これを駆使しながらホールから指示されたスタートを合わせて行く。

「私より上の世代の釘師さんは、自分の息子を釘師にした人もいましたが、釘調整が違法といわれるようになった今はそういう時代でもありません。ホールで釘調整をしている人たちのためにも釘調整が違法扱いされないようにしなければいけません」とキッパリ。

そのためにも、風営法には釘は概ね垂直と明記されているが、概ねという曖昧な表現ではなく、何度以内、と角度を明記してもらい、その範囲内はOKというお墨付きをもらいたいものだ。

そもそも釘調整とはコンマ何ミリの世界で、髪の毛1本分の微調整ともいわれる職人技の世界なのだが…。

「等価仕様に合わせて甘すぎるゲージがなくなった。等価交換は最初の顔を作るのには苦労するが、25個交換ならスタートは5.0~5.5回の範囲、30個なら5.5~6.5回。なので等価は釘幅の調整範囲が狭い分、楽なんです」

釘師が引退するのは体力よりも視力だという。


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低貸しを断ち切り、全国統一の遊技料金の復活を

ハンドルネーム「イケロン」さんは、低貸しの流れに歯止めをかけて、全国統一の遊技料金に引き戻さないと業界が共倒れする、と危惧する。

以下本文

お客様に遊んでいただく遊技機械の価格が10年前、20年前、30年前と比較して2倍から3倍、またはそれ以上の価格になり、そして昔と違って1機種の寿命もせいぜい1年足らずで飽きられてしまう似たり寄ったりのゲームの内容の機械ばっかりになっているのに…

このような事態に陥っている時代に、遊技料金である玉貸し料金やメダル貸し料金の値引き競争を続けていて、いったいどうなると思っているのか?

ゲームセンターに置いてあるゲームマシンは、最初はブロックくずしやインベーダーゲームの時代には1ゲーム100円だったが、ゲームマシンが巨大化してジェット戦闘機で360度回転しながら敵を攻撃するゲーム機が発売された時には、1ゲームの料金が500円にまで高騰した。

遊園地にあるジェットコースターも複雑なコースを宙返りするような高度なマシンが開発される度に、1回の運賃の値段が上がって行った。

家庭用テレビゲームも、精密なグラフィックで飽きずに長く遊べる奥の深いゲーム機が発売される度に、ゲーム機の販売価格も上昇して、ゲームソフトの値段も上がっていった。

それなのに、パチンコ・パチスロと言う遊びの分野だけが、いつ終わるのかわからない値引き合戦をつづけていて、このままでは業界全体がじり貧になって、どんどん落ち込んでいくのは分かりきっている事ではないですか。

再三に渡って言わせてもらいますけど、とにかく遊技料金の日本全国での統一化を行わない限りは、どうにもこうにもならないんだってば。

1回の入浴料金が600円の銭湯のすぐ近くに150円の銭湯があったり、
1食の牛丼並盛りの価格が400円の牛丼屋の近くに、並盛り牛丼100円の牛丼屋なんかが営業を始め他としても、
最終的にはどちらの銭湯も牛丼屋も不採算で共倒れで倒産してしまうでしょ。

現在のパチンコホール業界が行っている事は、それと全く同じ行為なんだってば。

どうか1日も早く全国平等な遊技料金で遊べるパチンコホール業界が復活する事を望みます。


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