パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

警察からメンテナンスはどうやっているかと聞かれたらどう答える?

ことし1月、北海道のとあるホールで所轄の立ち入り調査があった。

この時、担当から「普段はどんなメンテナンスをしているの?」と不意に聞かれた。

これは誘導尋問だと思ったが、店長は答えに窮してなかなか言葉が出なかった。

しばらくの沈黙が続いた後で、店長はこう答えた。

「メーカーの方から出荷されたものに合せるようにしています」

「そうじゃなくて、どうやってメンテナンスしているのか方法を聞いているんだけど」

ハンマーで叩いているとは、とても言えない。

そこで答えをこう振り絞った。

「メーカー出荷時と釘が動いていないか、ゲージで測っています」

「じゃ、釘が動いていたらどうするの?」

咄嗟に出た言葉が「動きません」。

「ダイナムがどうやってメンテナンスしているか知らない?」と執拗に攻めてくる。

警察だってホールの釘調整の方法なんか知っているはずなのに、いやらしい質問をネチネチとしてくるのに、店長は本当に困惑した。

戦後パチンコが復活して以来70年以上が経過する。この間、釘調整は利益コントロールの方法と分かっていながら黙認されて来た。しかし、時代が変わった。

落語家の三遊亭円楽が不倫の謝罪会見で印象に残った言葉が「時代が変わった」。芸人が浮気をするのは芸の肥やしと当たり前のような風潮があったが、時代は許さなくなった。

警察庁が釘調整は「違法」とこぶしを振り上げた以上、パチンコメーカーとしても釘調整が不要な機械を開発するしかないのではないか。

「各社釘を弄らなくても済む方法は考えている」(パチンコメーカー開発)というように開発は進んでいるようだが、「警察の出方を待ってその時に発表することになる。いわれてもいないのに発表することは自分の首を絞めることになる」と消極的だ。

「建前通りに行けば、今後は全国どの店に行っても同じスタートで同じベースということになる。そうなると他店との差別化は交換率だけになる。交換率を自由にすれば等価の方へ流れるので、組合で交換率を統一することが必要になる。後の差別化は傾斜しかなくなる」(同)

1990年代初頭、ユニバーサルグループから発売されたパチコンは釘調整を必要としないパチンコ機だった。特許取得から20年以上が経過して、特許も切れているので、それが一番手っ取り早い方法かも知れない。しかし、それを採用する動きはない。

釘調整という既得権益をホールはこのまま手放すことになるのだろうか?

コメント欄ではリンダさんがこんな意味深な発言をしている。

「これまでの釘曲げによる割調整と同じ効果があれば良い訳でしよ。すでに2種類の調整方法があります。すいません、知的所有権の関係でここで詳細は述べれません。釘やベース問題で業界のこの先について悲観論が多いですが、こんな時代だからこそ英知を発揮して庶民から親しまれるパチンコの登場が急がれます」

メーカー関係者もこれを補足するように「設定ではなく、許容範囲内での釘調整については動いています」と話す。


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撤去問題と同時に低価交換営業へ

検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の撤去問題の根底にはベース問題がある。

いつ頃から、役物比率がうやむやにされながら保通協へ持ち込まれていたかというと、ターニングポイントは等価交換営業が主流になってきた頃からと思われる。

新基準機はこのベース問題をクリアしているということだが前提だが、果たして現在の等価・高価交換営業でベース30に対応できるのか、という問題だ。

脱等価営業の先鞭を切ったのは2011年の大阪からだった。当時はまだベース問題は表面化していなかった。現在は30の都道府県で脱等価営業を実施しているが、概ねパチンコ28玉、スロット5.6枚交換の11.2割分岐営業が主流となっている。

ベース30を遵守しようと思えば、14,15,16割分岐営業に徹しなければ乗りきることはできない。

11.2割分岐営業では渋釘、ボッタ営業と批判されるだけだ。

スタートを回し、出玉削りもしないで済む営業は、自ずと結論は見えてくる。

ホールも頭では分かっていながら、踏み切れないのは、交換率を下げたら客が逃げる、という不安である。実際、東京が昨年11月2日から脱等価に走りながら、隣県の神奈川、千葉、埼玉県が様子見をしているのはそんな背景がある。

で、年内違法機撤去の方だが、パチンコメーカーの関係者はこう見ている。

「入れ替え特需という商機なので、会社としては前倒しで生産計画を見直しているが、それでも年内撤去はできるわけがない。大手は新台を買えるが、中古は自社内で回すので、中古が市場に出回り末端のホールへ行き亘ることはない。営業は強気で今なら高くても買ってもらえると踏んでいる。同じ会社ながら開発から見ると腹立たしい」

ここで商機となるのは案外スロットメーカーだったりするかも知れない。

「どうせクソ台しか出ないのならベニヤ板営業も考えられるが、それはみっともないので、スロットを入れるホールが出てくる。そうなるとパチンコ市場が確実に縮小してしまう。平和はパチンコもスロットも強いので商機じゃないかな。ウチはスロットが弱いのが難点。この半年間は色々なことが起きることだけは間違いない」

違法機撤去問題を契機として、いずれにしてもパチンコ、スロット共に低射幸性の遊技機に切り替わって行く。

低射幸性の機械に即した営業として、高価交換営業からも脱却しなければならない。ここは等価交換営業の流れを作ってしまった大手が率先して、低価交換営業を実践すると共に、成功してもらいたい。



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セブン機以外のちょいパチはできないのか?

ちょいパチのエントリーのコメントを読んでいると、4円パチンコ復活の起爆剤として期待している、という声はごく少数だった。

ユーザー側の意見としては、メーカーがどんなに遊べる機械を作ったところで、運用するホールがスタートを閉めてしまえそれでば終わり、との悲観的な意見が多数だ。ちょいパチなど作らなくてもいいから甘デジを回せ、という意見もある。ヘソ賞球10個のデジ10も普及しなかった過去がある。

それ以外の声を拾ってみた。

まず、今のセブン機では難しいというのがこれ。

「デジタル抽選式では、ボーダー理論が普及してしまった今、うまく運用するのは難しいでしょうね。アナログ式にして大ざっぱな調整とし、出すぎたら打ち止め、でいいんじゃないでしょうか」(獣)

「客層の増加を目的にしているのなら、どうしてデジパチにしなければならないのか? 短時間の遊技を目的とする客層ならデジタル抽選を行わない一発台や権利物で充分だし、お金がかかるため続かない客層や、新しくパチンコを始めようと興味がある客層をターゲットにするのなら、ラウンド数振り分け抽選などは一切行わない、完全に自力継続タイプの羽根物とかを設置するべきじゃないのかな? とにかくデジパチだらけの環境に嫌気が差してパチンコホールから離れてしまう客が多いのが現状なんだから、メーカーはパチンコ玉の動きのみで全てが決まるパチンコ機種を開発するのが先決だと思います」(イケロン)

ボーダー理論の普及は客も賢くなった、というのがこの意見だ。

「強制的に全国的にかつての2.5円LN制にして台のスペックも当時レベルにして客の知識も知恵もパチ黎明期並の盆暗レベルにできれば復活するかもしれないけど…でも換金率とスペックはともかく客が身に着けてしまった知識はもうどうしようもないっすよね?」(7743)

遊びだけを求めている客は極少数。勝ちたいという気持ちの客からするとこういう見方になる。

「全台ボーダー以下の糞釘では、爆発力の無い甘デジでは、確実に負けます。なので、4円の甘デジは、人気が無くなりました。現在の店の状況では、更に爆発力の無いちょいパチの結果は明白です」(通行人ZZ)

4円復活には他の方法もある、という意見がこれ。

「エントリー機種である甘デジをなんで回らなくするのか。甘デジで楽しさを感じて貰ってミドル以上にステップして行く様な店、なくなりましたね。羽根物と甘デジだけでも定量制に戻して、1パチを少しずつ減らしていく方向がいいと思う」(そろそろ)

「焼き直しやリメイクではなく、新たなコンテンツでヱヴァンゲリヲンの羽根モノだったり、北斗の拳の羽根モノだったり、打ちたくなる機種、当てたくなる役物、ドキドキさせる展開。 勝ち負けに限らず」(●)


これらの意見を日工組やホールはどう受け止めるか。


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4円を捨て2円貸の1円交換

ハンドルネーム「●」さんは、店と客がwin winの関係になるなければ、ならないとしながらも、現状の苦しい台所事情を露呈する。問題解決には2円にすることを提唱する。

以下本文

私も打つんですが、ご自分でお客様目線でパチンコ店を営業をするならどうされますか?

たとえば業界的に機種の稼働を打玉で表しますが、直近指標でSISを用いてパチンコは1万5千を切ってます。パチンコは大当たり確率があり、たとえば新基準は1/319。

パチンコ営業の基本は、場所代をいただいた上で、お客様からの売上を再分配するようなものです。

昨今で言えば都内でかつて旗艦店として営業していた某店舗は、台あたり4万円の家賃だったとか噂されていましたね。それに台数分を掛けたものが家賃でプラス人件費、機械代諸々を差っ引いたうえでの再分配です。

お客様が溢れかえってくれれば、もちろん生業として成り立つのですが、スロットで言えば高ベース機は、およそ台あたりの売り上げも約1万円は下がってます。

つい先日の行政講話で、客寄せ等営業者側の都合により入賞口付近のくぎを開け閉めしていた事案がありました。

「客寄せ等」、こことても大事だと思います。

ある機械で言えば、入替当初、まっとうに人気のある機械であれば、朝からお座りいただけるでしょう。徐々に新台の魅力はなくなり、本当にその機械が好きなお客様が残ってくれます。どんどん次の新台は出てきます。一人減り二人減り、よほどのコンテンツと機械に魅力がなければ減っていきます。

先日まで言葉濁せば、INもOUTも4円でしたよね。機械の能力、出玉性能、全く変わらなければ減りゆくお客様。減りゆくアウト(打玉)。

でも、出る時は同じように2万発、3万発出ます。単純に10人のお客様がいて、 1人2万発位出されるとします。最初は10人いたお客様が6人、4人と減ってくる。

打玉は新台フルで稼働して5万前後から、3万、2万と減ってきます。

減っても残って打って楽しんでいる4人のお客様は、10人打っていたころの売上を肩代わりはもちろんされませんよね。

出る時はもちろん出るんです。私だって嫌です。

となったらどうしますか?

「スタート」「確変ベース」「出玉」

ご自分で営業されるならどうされるでしょう。

だから「客寄せ等」なんだと思いますよ。

この問題にかぎらず、世の中いたるところで、声高に自分の権益だけを叫ばれる方がいますが、お互いがWIN WINになれるよう考えなければ。

この業界の問題は多岐にわたるし、趣旨異論も多岐にわたる。

機械の問題、機械代の問題…難しいですね。

ここ数年、ブックオフはいたるところで閉店しましたね。

スマホの普及やデジタル化で、書籍が売れないというのも大きな流れの指摘の通りでしょう。本屋すら閉店ですよね。

そんな中で、私が見かけて驚いたのは、貸本屋さんを数店見かけたことです。ゲゲゲの女房の再放送見ていただけに、いったいいつの時代だと。

「昭和24年 ・玉貸料金、1個2円に」

連チャンや出玉の総量の射幸を戻すのは難しい。ならばいっそ、今の規制、機械性能のまま、この2円時代に戻すしかないか。

2円貸1円交換。強制的に4円を捨てる。そういう判断もひとつかもしれない。

負額は半減、のめり込み問題も改善では。

違法機を即時撤去してから、出玉調整を陳情

 ハンドルネーム「ヒロイン」さんは、文面からするとスロット関係者の様に読み取れる。日電協はパチンコのベース問題が浮上すると、警察庁の主基板にデジタル装置を付加することに対しても、すぐに行動に移したが、日工組はもたもたしていた。不正対策については、今や日電協が日工組よりも率先して取り組んでいる。

以下本文

 ある意味パチンコとパチスロは商売仇である。
パチスロはパチンコより後発で、当初から警察から厳しい目で見られていた。
そのため違法改造や不正行為を防止するための様々な対策を積極的に警察庁の指導下に取り組んで来た。

・全国の営業中パチスロ基板のROM全台検査
・ROM封印
・主基板ケース導入
・ワンタイムROM採用

また、ホール営業に不可欠な出玉調整機能となる「設定」を規則上の出玉率の範囲内で承認をもらっている。

これらは日電協が当局や遊技客の信頼を得るため膨大なコストをかけ実施してきている。

一方パチンコにおいては、日工組が違法改造や不正防止対策を自ら積極的に取り組んだ形跡がほとんどない。
基板封印やワンタイムROMの採用は、パチスロに何年も遅れて嫌々採用したようにみえる。

このパチンコ関係者の意識の低さが、今回の検定機と違う遊技機をメーカー自ら20年以上の長期に亘って、全国にばら撒き続けて来たのではないのか。

いわゆるメーカー仕込みというようなものだ。

風適法や公安委員会規則を踏みにじる由々しき行為だ。

河野太郎国家公安委員長も4月27日衆院の内閣委員会で、違法パチンコ機問題に対して、行政指導のみならず警察権(取締、行政処分)を行使しても事態の適正化に取り組むことを宣言している。

パチスロが全国一斉ROM封印を実施したように、パチンコ関係者は積極的に違法機を撤去しろと言いたい。

パチンコ機業界は営業調整のための釘調整、または設定のような機能を本音の部分で当局に認めてもらうためには、現在違法となるパチンコ台を全て撤去し、その上ではじめて出玉調整に関する陳情を堂々すればよいのだ。

嫌なことでもパチスロのようにコストをかけ不正防止に率先して取り組まなければ、パチンコは何れ消えていくでしょう。

警察庁がこのパチンコベース問題を指摘してから、すでに1年半経過してしまっているが、事態は何も進展していない。


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