パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

第5回日報会のお知らせ

以下の要項で日報会を開催します。





参加希望の方は住所、氏名、所属、ケータイ番号を記入の上、次のメールにご連絡ください。



kakinaguripress@gmail.com


締め切りは1月31日です。





MAX機の設置台数規制でもしてみますか?

8店舗のうち、1店舗を1円専門店に移行しようと考えているオーナーがいる。理由は4円の稼働が1割を切ろうとしているからだ。



ガラガラの4円コーナーを放置しておいても利益を生まない。それなら、稼働がある1円を増やして、専門店にしてしまおう、ということだ。



現在、パチンコは260台で130台が4円、残りの130台が1円、という比率になっていた。これにスロットが150台で400台クラスのホールだ。



今や1円専門店も珍しくはない。



1円専門店にすることに危機感を抱いているのが店長だ。



「4円は15%のアラ、1円は30%のアラでやっていますが、オール1円になるともっとアラを取らなければならないことになる。今の30%が限界で、これ以上やるとせっかく付いている1円のお客さんまで飛んでしまう」



稼働が1割程度とはいえ、まだ4円のお客さんはいる。



1円専門店にするということは、数少ない4円客まで失うことにもなる。さらに、1円専門になった時に新台導入はどうするのか? いきなり1円に新台を入れるのか? オール中古で行くのか? その辺のことを深く考慮することもなく1円に進もうとしている。



1円が失敗すれば、次は50銭に行くのか?



今、現在の商圏で1円の市場が何人いるのか? 1円専門店を危惧する店長がこの質問に答えられなかった。頭取りには行っているはずだが、店長の頭には商圏の1円人口すら把握していなかった。従って時間帯別の商圏人口も頭に入っているはずもない。



もちろん、一番肝心の4円の商圏人口がどれぐらい残っているのかも分かっていない。



4円の商圏人口すら把握していないのだから、4円の稼働を上げる努力をしてきたか、と問われれば否だ。どのホールにも共通しているのは、イベント規制で集客方法を奪われた。イベントさえできたらまた集客はできるのに…。



フィーバーが登場して間もなく、あまりにも射幸性が高いので、当時の全遊協はセブン機の設置台数を全体の2割に抑える自主規制を行っていた。今になって考えれば、これこそが先人たちの知恵だった。



セブン機の設置台数規制もいつのまにかなくなり、市場はセブン機一辺倒になってしまった。あのまま、規制を続けていたら、パチンコは今でもバラエティーな機種構成で、ここまでパチンコが衰退することもなかったはずだ。



等価でMAX。



未だにメーカーもホールもユーザーも求めるのはMAX機だが、セブン機一辺倒になったように、売り上げが上がるMAX機一辺倒が業界の寿命を縮めている。



秩序ある業界を取り戻すには、MAX機の設置台数の規制をかけることも必要ではないだろうか。



業界が1円に進むたびにそう思う。





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風営法に抵触しないお客さんに喜ばれるサービス募集

ドンキホーテでシーズンものの売れ残り商品を破格値で投げ売りしていた。





それまでは売値980円のランニングシャツだったが、300円まで値下がりしていた。これをホールの景品にしようと考えた店長は、まとめ買いして、利益を100円乗せて400円で景品に出した。



しばらく経ったある日、警察から指導が入る。



曰く「一般価格と違う。安売りして、その賞品が欲しいと玉で買う者が出てくる恐れがある」



何とも珍妙な指導だ。



所轄もそこまで暇ではないので、同業者のチクリが入って動いたものと思われる。



店長はドンキホーテの領収書を見せて「適正利益を乗せて景品にしている」と弁明した。この店ではこれまでにもリサイクルショップに大量に持ち込まれた新品の格安商品を買って来て、景品に出したこともある。



店長にすれば、全く悪いことをしている意識はないのだが、チクリによって、この一般市場価格の壁にいつも阻まれる。



「企業努力で安く仕入れたものを提供できない業界は何なんだろうと思います。大手は資本力で色々なことができますが、われわれ中小ができることは、こうした努力なんですが、それもダメといわれたのでは、本当に何もできない。中小ホールのカラーをどうやって出せばいい!」(当該店長)と憤る。



別のホールは安価で焼き芋を景品に提供しようと考えた。



芋は近くの農家から仕入れ、中古の焼き芋窯を買い、1個100円で販売する手はずだった。



所轄に相談しても経験則から色よい返事は返ってこないことは、分かったいたので組合に相談を持ち掛けた。



「ホールで焼き芋を出しているところが、ないので100円が適正かどうか分からない。近所で焼き芋を売っている店の値段に合わせてはどうか」



組合らしい回答だ。



軽トラで移動販売している焼き芋屋は1本700~900円も取るところもある一方で、大阪・心斎橋界隈では100円焼き芋が当たって、100円焼き芋のリヤカーがシーズンごとに増えて行った。



実際、100円で販売しているところもあるから、100円焼き芋が利益を度外視したものではない。



資本力のあるホールは食堂やコンビニを併設して、客の囲い込みを図ることが、中小はこうしたアイデアで勝負するしかないのだが、同業者が足を引っ張ることもある。



お客さんにメリットのあることを考えて集客を図ろうとするのだが、「射幸心を著しくそそる」と警察からも注意されない良いアイデアはないものだろうか。



ここはユーザーの「こんなことをやってくれたら嬉しい」というヒントの中から模索するしかない。





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元海ファンの声を聞け

1月20日付のエントリー「脱ギャンブルに舵を切れ」に対して、ハンドルネーム元海の常連さんのコメントがぐさりと刺さった。



「1パチが流行り始めた当初なら同意しました。でも今のホールの客は爆裂機に魅入られた人ばかりでかつて海物語を打ってたような人は爆裂機の吸い込みに耐えられずに徐々に姿を消していき今は殆どパチンコを卒業されてますよね。いなくなった人に声を届かせる方法はないのですから今いる爆裂機好きの方にアピールする方向が現実的ではないでしょうか」



このコメントを読んで改めて考えさせられるのが、業界は何も学んでいない、ということだ。



1970年代後半、空前のインベーダーゲームブームでパチンコホールには閑古鳥が鳴いていた。この時業界を救ったのが平和のゼロタイガーであり、三共のフィーバーだった。



この2つの斬新な機種の登場で業界は息を吹き返した。



ところが、ホールとして儲かるのはハネモノよりもフィーバーだった。当初は組合の自主規制で過激な出玉のセブン機の設置台数は総台数の2割までとしていたが、いつしかその規制も取っ払われた。



この辺りから売り上げの上がらないハネモノがどんどんホールから消えて行った。それに伴ってハネモノをまったりと打ちたいお客さんがホールから淘汰されて行った。



ホールはそんなお客さんを見殺すかのように、セブン機一辺倒へとアクセルを踏み込んで行った。



すべては売り上げを重視した結果だ。



この時はそれでも業界は右肩上がりを続けていたので、ハネモノ客を見捨てようが、経営に大きな影響はなかった。



ハネモノが市場から消えようとしていた時代に、必ずオール10の普通機を設置していたチェーン店が鹿児島にあった。



理由はオール10ファンのお年寄りのお客さんを大事にするためだ。ニーズがある限り売り上げは上がらずとも、オール10を設置し続けた。



そして、今、業界を支えているのはMAX機を好むギャンブル志向の層で、前述のコメントにもあるように、まったりと海を打っていたいお客さんがどんどんホールから消えている、ということだ。



このまま業界が売り上げの上がるMAX機に頼るよう行為は、風船をパンパンに膨らましているようなもので、いつかは弾ける。



分かっていながら、それが出来ない。行き着くところまで行き着かないと業界は気づかないのかも知れない。







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閉店くん誕生秘話

P-martTVといってもピンと来ないかもしれないが、「閉店くんが行く」といった方が分かりやすいパチンコ動画サイトがある。



このP-martTVは、ユーチューブのあまたあるエンタメ・チャンネルの中で、動画の再生回数では3億5146万2527回で堂々の第2位を誇っている。ディズニーの公式チャンネルや吉本興業チャンネルよりも多く視聴されている。





ちなみに登録ユーザー数は、22万5643人で6位となっている。





P-martTVはユーチューブがまだ一般的ではなかった今から8年前に誕生した。パソコンのスペックが動画再生にまだ追いついていない時代だったが、スマホが普及し始めようとしたころでもある。



そんな時代に誕生したのが「閉店くん」だった。



「休憩コーナーでマンガを読んでいるユーザーにイベント案内をするのに声をかけたことがきっかけでした。彼らはおカネがないのでスロットも打たずにマンガを読んでいたわけですが、イベントをすると彼らが集まるようになりました」と話すのは平野代表。



彼らは1日の営業が終わる時間までホールにいて、データを基に高設定台を判別して、閉店間際に最後のワンチャンスに1000円をつぎ込む罰ゲームのような遊びをしていた。その時の彼らの合言葉が「閉店くん行こうぜ」だった。



動画番組を制作する中で、当時は長時間のものよりも短時間のものが好まれた。そんなニーズもあって出来上がったのが閉店10分前に最後のワンチャンスにかける「閉店くんが行く」だった。



ところが「閉店」というネーミングが「縁起が悪い」という理由からホールのウケは芳しいものではなかった。最初の3年間は鳴かず飛ばずの番組だった。



無名の番組に注目したのがマルハン池袋店だった。番組で告知したところ当日は100人あまりが集まり、表の道路を塞いだ。警察が交通整理に出動するほど人で溢れた。インターネット動画の力を見せつけられた瞬間だった。



閉店くんの撮影がある、というだけで人が集まるようになった。





この頃になると動画にも対応できるスペックのパソコンが一般的になっていた。動画時代の到来である。



閉店くんの人気は凄まじいものがある。ただ閉店くんは1人なので対応するのに限界がある。今は依頼しても半年待ちの状態でもある。それを解消するために、最近は閉店ちゃん、という女性で対応しているが、オフ会では閉店ちゃんの人気が高まっている。



その一方で、コアなユーザーからは「P-martTVはゆるくてつまらない」という声もあるが、P-martTVはライト、ミドルユーザーを対象にした番組作りの姿勢は崩さない。



P-martTVにはパンダ会というユーザー友の会がある。毎月1回のペースで懇親会を開いている。



「今は負けに行くようなもの。この会がなかったらスロットを辞めていた、という人もいます。この会がひと月のストレスを発散する場にもなっています」



月例会は各地で開かれるので20人~50人の集まりだが、年末の忘年会には100人ほどが集まる。この日は朝一から夕方までホールで実践して、夕方から忘年会となる。当日、近くの公園に100人ほどのメンバーが集まり、列をなしてホールへ行く様は壮観である。





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