パチンコ日報

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賞品にまつわる警察指導の矛盾

遊技業組合の総会で警察の来賓が行政講和の中で、必ず出てくるのが賞品の持ち帰り運動について。そのためには魅力ある賞品を何アイテム以上取り揃えることも付け加える。



毎度、毎度賞品の話が出てくるのは、それだけユーザーの関心が換金志向になっているからだが、それは今も昔も変わらない。換金率は97~98%でずっと推移しているものと思われる。



ユーザーがパチンコに求めるのは換金。換金があるから翌日の軍資金となり、またパチンコができる。勝った金を賞品と交換したら、軍資金が断たれパチンコの循環ができなくなる。



そんなことは警察も百も承知だが、パチンコ業界を取り締まる立場上、換金率を下げて賞品の持ち帰りを推進しなければいけないので、毎度、毎度同じことを訓示する。



一般賞品が出るとすれば、特殊景品と交換できない端玉景品ということになる。場所によっては端玉は100円未満、200円未満、500円未満ということになる。



東北のホールが定価180円相当のカップラーメンを4円×20玉=80円で提供した。このカップラーメンはスーパーでは100円ぐらいで販売されているが、それよりもさらに安い。



お客さんに喜ばれるのはいうまでもないが、競合店からのチクリで警察から指導を受けるはめになった。



ホールはカップラーメンを65円で仕入れていたので、損をしているわけでもないが、市場価格より安く提供すると警察からの指導が必ず入る。



警察の見解が市場価格を等価交換で提供することとなっているからだ。警察のいう市場価格とはメーカーの希望小売価格だが、スーパーで販売されている値段はそれよりもはるかに安い値段で提供されている。



一般的な感覚では市場価格とはメーカーの希望小売価格ではなく、スーパーなどで流通している時の市場価格である。



安売りの殿堂ドン・キホーテでは、その市場価格よりもさらに安く販売しているのが以下の例だ。









ホネストカードで安い理由を書いているが、ボールペン1本が7円50銭ということになる。



仕入れを努力すれば、安く提供できるにも関わらず、警察は頑なにメーカーの希望小売価格の方を死守しようとする。



それでは、警察が指導する景品の持ち帰り運動はいつまでたっても成就しない。



「景品が出やすいように、安く仕入れて安く販売もできない。自分たちのやりやすいように声も上げられない。全日遊連にはこの件は掛け合ってもらいたい」とはカップラーメンを安く提供して指導を受けたホール店長。



「賞品を安く提供すれば射幸心を著しくそそる」という警察の声が聞こえてくる…思いがする。





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