あるテーマに建設的な意見もあれば、批判的な意見もある。特に、批判的なコメントは業界人として心が折れそうになるものもある。
しかし、その批判的な意見に耳を塞いでいたのでは、業界はよくならない。
遊技人口が1000万人割れして970万人になった業界は、危機的状況に陥っている。もはや新規顧客の開拓も望めそうもないところまで来ている。
全国遊技ビジネス振興会の三井慶満会長は、12月に開かれた例会で今後の遊技人口を「2014年は850万人、2015年は770万人程度になる」と予測した上で、「ファン人口が増えることは想定しづらい」としている。
遊技人口増加が望めないのなら、減り方をいかに抑えるかしかない。
ユーザーも2極化している。プロ、打ち子とボタンを連打する中高年で、サラリーマン層がごっそり抜けおちてしまった。もっともサラリーマンの小遣いで打てなくなっているのは、今に始まったことではないのだが。
ボタンを連打すれば当たることを確信している中高年が突っ込んでくれたおカネをプロが持って行く、というような歪な構造になっている。プロも昔から存在したが、今は打ち子を使って稼いでいくのだから、ホールも還元のし甲斐がない。
パチンコ業界がよくなるためには、どうすればいいか。当ブログでは何回も取り上げて、答えは出ているが、それは「無理」とホールとメーカーの利害が噛み合わない。
それでも書き続けるしかない。
あるホールでは当ブログを「教材にしている」と話すのはメーカーの営業マン。
どういうことか?
「副主任以上、本部長以下を対象に社長が日報を読んで週1回感想文なりレポートを提出させています。基本は週1回ですが、毎日読んで、毎日の感想文を提出している人もいます。それを社長が評価して100円から最高で500円出しています。毎日出している人は500円で、月に2000円。それを半年ごとのボーナスの時に支給しています」
中部地区にあるホールのようだが、レポートや感想文をどのように営業に活用しているのか、取材に行きたいぐらいだ。

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