パチンコ日報

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景品商社の心の叫び

江戸時代には「士農工商」という身分制度があった、と学校で教わった。

ところが、1990年代に実証研究が進んだ結果、士農工商という身分制度や上下関係は存在しないことが実証的研究から明らかとなり、誤った認識であったことから、2000年以降の教科書からはその表現が消えている、という。

身分制度や上下関係がなかったというが、これをホールサイドから見たパチンコ業界に強引に置き換えてみよう。

■士=機械メーカー
(パチンコホールからすれば遊技機がなければ営業できない。新台がなければ営業できない、という恐怖感があるので、心の中ではメーカーに不満を持ちながら、口に出して大声では叫べない。取引を停止されるのが怖い)

■農=ユーザー
(新台を揃えてもお客さんが来なければ、営業が成り立たない)

■工=設備メーカー
(遊技機を動かし、ホール営業するには様々な設備機器が必要とされる)

■商=景品商社
(警察から景品の取り揃えを指導されているから置いているが、あまり重要視されていない)

江戸時代の士農工商には上下関係はなかった、というがパチンコ業界で景品商社がどんな扱いを受けているのか実態に迫ってみた。

「雑貨は返品交換は効くんですが、食品は返品不可で取引をお願いしています。でも、賞味期限を過ぎてくると『何とかならないか』と泣きが入ります」

こういう場合、どう対処しているかというと「今回だけですよ」と泣く泣く引き取っている。

例えば、ケース入りのビール。

ほとんど儲けがないのに、返品をくらうと、たまったものではないが、人間関係を円滑するためには景品商社が泣かなければならない。

返品をくらったビールは、社内で飲むか、社販に回すかのどちらか。

賞味期限以外ではクリスマスや正月の催事用景品も売れ残れば、似たような運命を辿る。お餅はホールの社員で食べればいいのに、返品をくらうこともある。

「12月、1月は大きな催事があるので、大きな飾り付けを派手にやって欲しい、という依頼が来ます。景品も派手に山積みにして飾り付けるのですが、1月の月末が怖いです。雑貨は返品可能ですから返品の山です」

遊技機は客付きがなかったから、と返品をくらうことはないが、この辺に上下関係が如実に表れている。

ここからは、特にホールの景品担当者、カウンター係りは耳をかっぽじって聞いて欲しい。

「最近は景品担当社員がいるので、ありがたいのですが、売り場の管理ができていないホールさんが多いです。口に入れる食品に埃がたまっていることがあります。中にはパッケージにタバコのヤニが付いていたりします。そういう景品を交換したお客さんはホールさんにクレームをいいますが、それがストレートにうちに来ます。埃やヤニはうちの責任ではありません。毎朝、景品にははたきを掛けて欲しいです」

こんな要望も直接いうこともできない。

景品商社の声を代弁してみました。



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