パチンコ日報

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ESと金銭の関係

ES(社員満足)の2回目の寄稿となります、株式会社ヒューマンブレークスルーの志田です。



できるだけキャッチボール形式で、寄稿を進めていければと考えていますので、今回は1回目の寄稿でいただいたコメントをもとに進めさせていただければと思います。



「パチンコ店はなんだかんだでお金払いはいいですよね。居酒屋や牛丼店のESの無視っぷりがまずいと思います。サビ残奴隷としか」といったコメントを前回いただきました、ありがとうございます。



ということで今回は「金銭」とESの関係について、触れさせていただければと思います。



ESを維持・向上させるためには、雇う会社側として、労働を提供する社員に対して、何らかの報酬を提供するのは当たり前のことですよね。



ここで報酬というものをどう考えるかですが、一般的には給与や賞与といった金銭報酬が一番真っ先に思いつきます。生活していくためにお金は必要不可欠なものですから、当然ですよね。



高い給与や賞与を拒む人はいませんし、上がっていくことはやはり心情として嬉しいものです。



特に給与や賞与の水準がまだ低い人たちや、また上がっていく最初の段階では、この金銭報酬はES上も機能する部分があると思います。



しかし最初は高いと思っていた給与や賞与も、何回か繰り返されてくると、これが当たり前になってしまいます。



例えば昨年は1万円昇給があり、その時は大いに喜んだ。しかし今年は昇給が5千円だった場合、人は不思議と不満に感じます。



実際に給与は下がっているわけではなく、ちゃんと上がっているのにです。



これは1万円昇給することが、もう当たり前の水準になってしまっているからです。



また給与が上がった、賞与が支給された時は、たしかに人のモチベーションは一時的には上がりますが、持続性に乏しく長続きがしないものでもあります。続いても数日ぐらいのものでしょうか?



人は会社に入社するときは、この金銭報酬を重視して会社選びをしてしまいますが、反対に退社をするときは、ほとんどの人がこの金銭報酬以外の非金銭的報酬に不満があったり十分に満たされないことが原因で、退社をしています。



ESを考える上で金銭報酬は大事な報酬として捉えつつ、金銭以外の報酬をチャージしながらESを維持・向上させていくべきかと考えます。



この非金銭報酬について、今後の寄稿の中でまた触れさせていただきたいと思っています。



それでは佳いお年をお迎え下さい。







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ヤンキーパンダ流マルハン研究 その2

2002年冬…



マルハン△△店がグランドオープンです。

1040台は△地区では最大。機種は当時、地元では複数BOXはとても入らなかった新海M27が6BOX240台。4号機のミリオンゴッド80台(10年前の記憶なので間違っていたらごめんなさい)などパワー営業全開でした。



開店前の告知チラシはそれほど派手なものではなかったかと思います。



自店のある▲県はチラシの組合自主規制を実施しており、そこに配慮したのかと。もちろん仮説ですから真意はわかりません。ただし、全国○店舗と店舗のある都道府県名は必ず入れていました。



開店数日前にはマルハンのK店長がお茶菓子を持って自店にごあいさつに来られました。



ごあいさつは謹んでお受けいたしました。



現在、マルハンがグランドオープン時に近隣店にあいさつに行かれてるかどうかわかりませんが、その時の印象はとても良かったです。



後日、お返しのお茶菓子を持って伺いました。



数日間にまたがる、台番指定の整理券の配布もソツなくされていて、お客様の導き方と機種の事前告知など多くの学びがありました。



整理券配布時、見知らぬお客様同士の「マルハンが来たし、◎◎(自店の事)が相当、出すやろうね。面白くなるね」と言う言葉が耳に入り、自店への期待が高いことが伝わり、誇らしく感じました。



スタッフ紹介ポスターは北海道・静岡・大阪など、それぞれの出身地が記され、全国から精鋭スタッフが派遣された事が分かる内容でした。



当時、マネージャーの肩書きを持つ方が複数おられましたが、全て制服で、白シャツはK店長のみです。



肩書きを持ちながら、白シャツの威を借りずにユニフォーム姿でソツなく、丁寧に接客される姿には、共鳴しました。



早速、自店の主任にも「制服には戻さないが心構えは学んで欲しい」と伝えました。



グランドオープン時のK店長のあいさつやスタッフ全員のカウントダウンにも有名芸能人に頼らない手作り感、暖か味がありました。



その後、入替合戦、配列の工夫、機械調整、出玉、機種イベント、店内装飾、POP、ポスターなど「取り組みと駆け引き」、「機種イベントや装飾のパクリ合い」がしばらく続きました。



マルハンは交換率の変更、装飾の変更、プチリニューアル(ペンキの塗り替え)、減台など稼働が落ち込む寸前に何かを必ず手掛けてきました。



一方の自店はマルハンにあって自店にないものにはハード面、ソフト面ともにすぐに対応しました。



もちろん社長指示があってこそ対応できたのですが、お互いの取組みは続き、稼働率における明らかな優勝劣敗がはっきりしない状態でした。



しかし、地域全体では稼働率はアップしており、自店のクオリティーもアップしたかと、そう感じました。



ある日、しばらく来店されない常連のおばちゃん(60代)に出会いました。



「おばちゃん、最近来られないですね」



「兄ちゃんばっかりで打てないから…」



「早く来たら?女性や高齢者は優先入場だよ」



「うん。知ってるけど、事情があって、午後からしか行けないの」



当時、自店とマルハンのやりとりは業界誌で「マルハン対○○(地方名)ナショナリズム」と煽り系のタイトルで特集記事として紹介されたりしましたが、本来、大切にしないといけないお客様が誰なのかを、そして、その方々は煽りを必要としているのかどうか。



おばちゃんの言葉は自分自身が「はっ」とした瞬間でした。



と同時に客層・客質を十分には考慮せず、マルハンとの稼働率争いに一喜一憂した自分自身を情けなく感じました。



つづく



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ヤンキーパンダ流マルハン研究 その1

マルハン研究の業界誌記事や書籍はあるが、競合他店の現役店長が考察したマルハン研究は数少ない。そこで、ヤンキーパンダ店長が自らの体験を基にマルハンを考察した。このシリーズは不定期で4回に亘ってお届けする。



以下本文



私は過去10年間で3府県6店舗の店長をさせていただきました。4キロ商圏で4店舗、15キロ商圏では全店舗がマルハンと競合してきました。



研究を兼ねて、プライベートで、マルハンで遊ぶ事も多くあります。マルハンと関係するいくつかのエピソードをまじえ、「業界とマルハンの広告宣伝」について私見を述べさせていただきます。



2002年夏。ちょうど10年前のことです。



自店事務所に 一本の電話が入りました。



「店長、マルホンさんから電話です」と事務員さん。



「あれ? マルホンは○○商会との取引であり、直販・直売買ではないはず。何事かな?」と首をかしげながら私は受話器を取りました。



「株式会社マルハンと申します。この度、△△地区の出店が決まりまして、△△遊技場組合にごあいさつに伺いたと思いまして…」



電話の主は、マルホンではなくマルハンだったのです。



昔は地元の老舗店舗の事務所が、遊技場組合の事務所を兼ねることは よくありました。この組合の場合もそれでしたが、組合事務所はすでに移転していました。



マルハンの担当者はかなり古い名簿を見て電話されたのでしょう。



「あいにくですが、遊技場組合は移転しておりまして、今から言う電話番号におかけ直しください」



間違い電話によって、結果的に競合店舗に直接、出店を伝える事態となったのです。



通常、新規出店情報はメーカー、販社、商社、不動産会社などから「未確定情報ですが」と前置きして入ってくることが一般的です。マルハンに関しては、そう言った事前情報は全く入っておらず、情報の統制がとれていると感心しました。



「組合にあいさつ」という段階ですから、公開できる状態です。同時にそれは「公開に至るまで一切、外部に漏らさなかった」ということです。



出店用地は自店から約1.5キロ。幹線道路から入り込んだ道沿い、片側1車線対面道路。パチンコ店の出店用地としては、相応しくないと思われる立地で、ノーマークでした。



それまでのパチンコ立地の常識をくつがえす選択に感じました。



この立地で出店することは自信の表れなのか、勇気なのか、はたまた無謀なのか、判断に苦しみました。



当時のマルハンは120店舗前後のチェーンでした。店舗数ではダイナムに次ぐ、業界2位。(因みに公式HPでは2012年12月20日現在283店舗、2012年度13店舗となっています)



業界1位を狙い、あえて地域一番店の近隣に出店する。そういう意図が見えました。



数日後、同業他社のお節介な知人から電話が入りました。



「ヤンキーパンダちゃん。負けないでよ」



「えっ、負けないって、何に?」



「マルハンがお宅に、宣戦布告の電話をしたと聞いたよ。『ぶっ潰してやる』って」



「いやいや、組合と間違ってあいさつの電話をしてきただけだよ。こっちもマルホンさんと間違ったんだけど」



「もう、そこら中で噂になってるよ。みんな注目しているよ。絶対、負けないでね」



「・・・・」

(お宅の社長から うちの社長に言ってくれよ)



勝ち負けの基準が良くわかりませんが、おそらくその基準は外部からも判断できる稼働率のことかと思います。



個人的には「目立たずに、継続的、安定的に営業利益を残す」ことが賢明と考えてきましたが、外野はそれを許さないようです。



地元意識の高い▲地方。ライバルだけど同じ地元を応援。電話のエールに対する嬉しさはありました。



と同時に、人を介した情報の不確かな事。「あきれた」を通り越して、笑えてきました。



あいさつ希望のアポ電話がいつの間にか「ぶっ潰してやる」に化けるとは…。人の口には戸を立てられません。



現代社会は情報社会でもありますが、情報の真贋にはくれぐれも気をつけたいものです。しかし、ありえる話なんで、パチンコ屋らしいといえば、らしい表現なのですが。



10年前、▲地方ではまだ馴染みが薄かったマルハン。全国展開中であり、いずれは競合すると覚悟はしていたものの、その時期が早くなったことへの戸惑いはありました。



しかし、予測よりも早くなっただけであり、避けて通れない道です。と言うことで、マルハンの主要店を調査・研究することになりました。



機種構成、設備、POPポスター、1000円あたりの回転数、接客、店内美化、交換率、地域におけるポジション、競合店の状況などなど。



調査項目は多岐にまたがるのですが、何と、のぼりと曜日毎の機種イベントが自店に酷似! 機種イベント名、のぼりの色使いなどが酷似しており、偶然の一致とはとても思えません。



実はマルハンは既に自店を研究済みであり、一部、模倣していることが判明したのです。



既に出店を公表している段階なので、研究済みは当然の事でしょうが、自店の取組みを模倣するマルハンに「俺たちは大きいぞ」と言うスタンスは微塵も感じられませんでした。



さらに、マルハンに数年在籍していた知人の情報を集めました。



印象に残る情報は「マルハンはマナーの悪いお客様の排除ではなく説得を粘り強く行ってきた」ということです。



中にはマナーの悪いお客様の家庭訪問をしたこともあったとか。今ではどうされているのか判りませんが、10年前はドライさよりもそう言ウエットな対応が良とされたのでしょう。



ちなみに業界では模倣し合い。



「パクリ合い」ならぬ、「パクリ愛」。と勝手に表現していますが、ノークレームのアイデアや機種イベント名の「パクリ愛」がしっかり存在します。



例えばメーカーも「超海」「海です」「ガオガオフェスティバル」「スモモちゃん」・・・海物語、ジャグラーなどオリジナル版権についての他社による流用はよく見かけられました。



もちろん 内諾は得ているでしょうが、「パクる」のはリスペクトの証、「パクられる」のは一流の証かと。



吉本の「面白い恋人」は本家「白い恋人」から訴えられましたが、パチンコ業界に「パクリ愛」がなければ、年中訴訟かと、そう感じています。



余談ですが、「海のニセモンまあまあやな」と言ってニコニコして超海をいつも打っておられたオジサンの顔は今でもしっかり覚えています。



そのオジサンには「ニセモン外したのか!」と超海撤去時に叱られました。「ニセモン、ニセモン」と最後まで「超海」と仰いませんでした(笑)。



つづく



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客と従業員の関係

どんな業界にも様々な人間模様がある。



そんな話がある交流会で話題になった。



口火を切ったのはホール関係者だった。



ホールで契約スタッフとして働いていたA君は、常連客の若くてかわいいフィリピンパブで働くホステスに好意を抱くようになった。



A君はダイレクトだった。



「2万円でホテルに行かないか」と営業中にナンパしてしまった。



もちろん断られるのだが、彼女は仲間にナンパされたことを打ち明けた。



その話を聞いた男友達がA君をゆすりに来た。



「従業員が客に手をつけていいと思ってるのか! 会社にバラしたらお前はクビだ。バラされたくなかったら100万円払え」



とても100万円は支払える金額ではない。交渉した結果、20万円で手打ちした。



カネを払ったことは、瞬く間にフィリピンコミュニティーに伝わることになる。



パチンコ店には何人かのフィリピーナが来店していたので、違うフィリピーナがその話を店長にしゃべったことから“事件”が発覚した。





店長がA君を問い詰めたところ素直に「はいその通りです」と認めた。その場で契約を打ち切られてしまうことになる。



身から出た錆。同情の余地はない。



この話を聞いた大手スーパーの関係者が口を開いた。



女子大生がアルバイトでスーパーで働いていた。シフトが決まっているのに、休みの日に来て、タイムカードを押して働くようなタイプだった。



就活に失敗してそのスーパーで雇って欲しいといってきたが、最低限のルールも守れないので雇うことはなかったが、ある時、その子がデリヘルで働いている、という噂が流れた。



風俗もない田舎町だったので、デリヘルが盛んな土地柄だった。



スーパーの正社員がデルヘルを呼んだ時に、本当に彼女が来た、というのだから呼んだ方も、呼ばれた方も罰が悪かった。



事情を聞いてみると、いつも買い物に来る客にスカウトされてデリヘル嬢の道に入ったらしい。



スーパーが正社員採用していたらこの道に進んでいなかったかも知れない。



今度は街道沿いのドライブインの責任者が話しの輪に入って来た。



利用客はトラックの運転手が多いので、愛想が良くて、かわいい子を採用するのが、この業界の鉄則らしい。リピーターが増えるからだ。



ところが、街道沿いの定食屋では、募集してもなかなか、かわいい子の応募がない。時給を950円に引き上げると、やっとボツボツ応募が来る。



やっと採用しても、新たな問題が発生する。



かわいくて愛想が良いと、客から声をかけられたり、電話番号を渡されたりりする。この程度で済めばいいが、中には仲が良くなった客の伝票を付けない子も出てきたりで、「従業員の募集から管理まで、パチンコ業界以上に大変だ」と嘆く。



ホールの女性スタッフも客からの誘惑は日常茶飯事だ。



中にはストーカーまがいの客も出てくる。



遅番ともなるとそれが怖くて辞めていくスタッフも少なくない。



従業員を外敵から守ることも店長の責務となる。



あるホールでは主任以上の役職者が遅番の女性スタッフを自宅まで送り届けるケースもある。ところがこれも良し悪しで、「主任とできているんじゃないか」と変な噂が流れてしまうことも。



再び別のスーパーの関係者が口を開いた。



万引きで捕まえた女が同級生の母親だった。



「店長にもいわないで、警察にも知らせないで」と懇願しながら子供時代の昔話を始めた。



情にほだされた。同級生の母親を突き出すのもためらわれた。



それで許すことにした。



1年ほど経って、「やらせたら許してくれた」という噂が流れているのを同じスーパーの従業員が飲み屋で聞いた、という。



噂にはガセもあれば、本当のこともある。



どの業界にもドロドロとした人間模様が渦巻いている。





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客は高純増、一撃台だけをもとめているのではない!

8万台の予定が最終的には13万台も販売され、供給過多となった秘宝伝。強いといわれる店でもついに空き台が目立つようになった。



弱小店も起死回生のために無理して購入したケースも少なくない。展示会での前評判も高かったのに、どうしてこんなことになったのか?



おりしも、ハンドルネーム名無しのスロッターさんからユーザー目線のコメントが寄せられた。要は展示会でちょこっと打ったぐらいでは分からない、ということだ。



この反省をホールは活かせるのか?





以下本文





打ち手目線から今回なぜ秘宝伝が過疎ってるか言わせてもらいます。





まずスペック。システムは悪くはないです。



ただ0ボ(ボーナス無し)2.8枚という高純増はさまざまな副作用をもたらします。



一つはコインを増やせるところまでもっていくまでハードルが高いところ。ましてやボーナスがないのでひたすら減り続けるコイン。正直しんどい→打つ気になれない。



もう一つは打ってて楽しい時間(=AT)が非常に短い。なにもないと2、3分ぐらいで終わります。これじゃあ打ってて楽しくない→打たない。



次に台数。どの店も30~50台ぐらいがほとんど。設定狙いをしろて言われてもどうやって狙うんだよって話になります。



もはや運だめし感覚で適当に台に座る感覚ですね。これじゃあ積極的に客、特に若い世代は座りません。



5スロ併設してるお店ならある程度の台数を5スロに移して20スロの台数をそのお店にあった適正台数にしたほうが稼働は確実に上がると思います。



最後に設定です。



なんだかんだこれが一番大事です。ほとんどのお店はもう機械代回収のことしか考えてないんじゃないですか?



コケたから回収→客がもっと減る。そんな島状況で打てって言われても打つわけないじゃないですか(笑)



今回の秘宝伝の一件で客はホール、メーカーに対してなんらかの意思表示をしたと思います。



客は高純増・一撃台だけを求めてるんじゃないと。



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